塩素系漂白剤はモノを白くするための働きを持つ漂白剤の一種ですが、主成分に次亜塩素酸と呼ばれる除菌やウイルス抑制に効果のある成分が含まれています。そのため漂白力がとても高く、汚れや黒ずみ、シミなどを落とす際に使用すると役に立つのです。

酸化系の漂白剤に比べると、洗濯の際には衣類の染料も一緒に脱色する危険性があるため色柄物には使えません。ただその性質から掃除では幅広く活用することができ、落ちにくい汚れを落とすのはもちろん、台所や浴室の掃除でも使われる人気のアイテムでもあります。

塩素系漂白剤は掃除場所や目的に最適な効果を持つ商品を選ぶことが大切です。また、使えるモノや落とせる汚れの度合いなども大切で、メーカーごとの特徴も知っておくと良いでしょう。

ここでは上記の選び方を重視しながら、おすすめの人気塩素系漂白剤をランキングで10商品まとめているのでぜひ参考にしてみてください。

漂白剤はモノに付いた汚れを分解することで綺麗にする作用がありますが、衣類などは落としたい汚れによって洗濯できる物と分解しすぎると危ない物に分けられます。まずは、漂白剤が落とせる汚れとその作用を解説していきます。

塩素系漂白剤を使用する目的は、大きく分けて洗濯物や浴槽、トイレや台所の掃除に分けられます。作用としては、色素に化学反応を起こし汚れを分解することでシミや黒ずみ、黄ばみなど洗剤では落としきれない汚れを綺麗にしてくれるのです。

また、浴槽やトイレ、台所ではしつこいカビ汚れにも分解作用が働いてくれます。除菌や殺菌ができるのはもちろん、防臭にもなるので簡単に効果を実感できるようになっているのです。

市販されている漂白剤のほとんどは酸化系であり、洗浄力が少し弱くその分使いやすくなっています。一方で、塩素系は強い洗浄力を持っているのが特徴で、酸化系漂白剤を使っても落ちきれない汚れを分解してくてます。

塩素系漂白剤も数多く販売されていますが、作用の強力さや使える対象が限られているため使用には注意が必要です。しかし、塩素系は酸化系に比べて掃除全般で役に立つことが多く、毎日のケアというよりは定期的に使うとより効果的になっています。

上記でも解説したように、塩素系漂白剤は定期的に汚れを落とすことがおすすめで、その分掃除場所ごとに働く作用や汚れへの効果を知っておくと便利です。高い効果を実感するには、使い方や注意事項を覚えておく必要があります。

まず、塩素系漂白剤は白い衣類にしか使えず、色柄物には使ってはいけません。塩素系漂白剤は汚れを分解した後、衣類を白く脱色してくれる作用もあるのです。酸化系よりも効果が強い分、間違って使うと衣類の染料まで落としてしまうことがあります。

また塩素系漂白剤の液性は強いアルカリ性なため、衣類では綿や麻、ポリエステルやアクリルの素材にのみ使いましょう。商品の注意書きにも書いていますが、こちらも間違ってしまうと衣類の繊維を痛めてしまうので注意が必要です。

使いにくいようにも感じますが、衣類を洗濯機で洗わずにつけおきしておく場合にはとても効果的です。なかなか落ちない汚れは漂白剤でつけおきする家庭も多いですが、塩素系漂白剤は水洗いできる白い衣類の漂白にかなりおすすめなのです。

洗濯機できちんと洗濯をしたのに生乾きのニオイを感じたり、洗濯物に黒いクズが付いてしまうことはよくあるケースです。そのような時には洗濯槽を洗うことで解決できるのですが、ここで塩素系漂白剤が役に立ちます。

洗濯槽の洗浄専用に作られた商品は、塩素系の強みを生かし洗濯槽に付いた雑菌やカビなどのニオイや汚れの原因を分解してくれるのです。また、菌を殺すだけでなく防臭にも効果的ですし、衣類は入れないため使えない対象もないので掃除の際にはおすすめです。

お風呂場の汚れは床や壁、天井に浴槽など広範囲に渡って掃除する必要があります。洗剤を付けてブラシでこするだけでは落ちない黒ずみやヌメリが多く、毎日の掃除だけでは落としきれないということも多いのです。

実はお風呂場の汚れの原因である石鹸カスや水垢はアルカリ性であり、塩素系漂白剤の作用が効果的なのです。床や壁は奥まで染み込んだしつこい汚れも多いですが、これらの元となっているカビをしっかりと殺菌できるようになっています。

洗浄力が強くなっているため掃除の際にこする必要もなく、落としたい汚れにかけて流すだけで綺麗になっています。さらに、白い部分の漂白にも使えるためとても便利なのです。

台所はシンクのヌメリや排水溝のカビなど汚れが発生しやすい場所です。特に、シンク周りや水切りかごや洗いおけなどを置いている家庭も多く、黒ずみになりやすく汚れも落ちにくいため掃除もめんどうです。

塩素系漂白は台所の水垢やカビ、ヌメリに効果的で、スポンジに洗剤を付けてこすっただけでは落ちないような汚れにも効きます。また、シンク全体に塩素系漂白剤をかけておき、その後に軽くすすぐだけでも綺麗になり汚れの防止にもなります。

トイレは毎日使う場所で水を流す回数も多いため、特に黒ずみや黄ばみ、悪臭の発生しやすい場所です。毎日掃除するのは大変ですし、少し放置しただけで便器や水受けが汚れてしまいます。そんな時、塩素系漂白剤があれば簡単に掃除することができるので便利です。

トイレの汚れの元である雑菌やカビはしつこく、洗っただけではまたすぐに発生してしまいます。塩素系漂白剤なら洗浄力の高さからしっかりと便器の汚れを落とせますし、除菌だけでなく汚れの防止にも使えるのです。

塩素系漂白剤は有名なメーカーごとに代表的な人気商品があり、使いやすさや汚れへの洗浄力も変わってきます。家庭に合う漂白剤を見つけると一つの商品を何度もリピートして使っていけるので、メーカーの特徴なども知っておくと購入時に役に立ちます。

花王の代表的な漂白剤は「ハイター」と「ワイドハイター」シリーズです。漂白力が高いのが特徴で、スーパーなどでも簡単に手に入る定番商品として知られています。汎用性も高く毎日の掃除を手軽に行え、値段もお手頃なので購入しやすい商品が多いです。

生活用品メーカーの中では歴史が長く有名なブランドもたくさんあるため、商品を購入して後悔することも少ないでしょう。また、ホームページにある製品カタログから塩素系漂白剤の選び方や使い方、製品一覧を確認できるのも魅力です。

ジョンソンは塩素系漂白剤としてはとても有名な「カビキラー」を販売しています。除菌力の強さが特徴で、掃除場所を問わず幅広く活用できます。こちらもスーパーなどで手に入りやすく、値段もお手頃でまとめ買いにもおすすめです。

毎日の掃除から定期的な掃除まで多くの人が愛用しており、ホームページでは詳しい使い方の手順も掲載されているため分かりやすいです。利用者の疑問に対する回答やもしもの時の問い合わせ先も用意されているのも安心できます。

キッチンハイターは花王から発売されている塩素系のつけおきタイプの台所用漂白剤です。ふきんやまな板、キッチン用具などの気になる雑菌やニオイを除菌、消臭できます。また、洗剤では洗いきれなかった食器の黒ずみや茶シブによるシミの漂白にも効果的です。

バケツなどの容器に水と液体を混ぜ、汚れた物をつけておくだけで簡単に除菌できるため使いやすいです。また、台所用品だけでなく衣類の漂白にも活用でき、洗濯機で洗いたくないような汚れを落とすのにも使えます。

スーパーなどでも安く売られており、内容量も多いためとても経済的です。最近では泡タイプを購入する方も多いですが、ふきんやコップなど家庭で毎日使う物の除菌には液体タイプでも十分役に立つのであると便利です。

塩素系漂白剤は洗浄力が高いため家庭での掃除の際には必ず役に立つ便利な商品です。ただ、掃除場所ごとに分けて使うことや、使える物や場所に関する注意点に気をつけて購入することが大切です。

塩素系漂白剤の購入で悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介した選び方や人気の商品を検討してみて下さい。