【素材で使い分ける】用途別に選ぶ人気接着剤おすすめランキング10選
2020/11/20 更新
接着剤は手芸やDIYはもちろん、困ったときのお助けアイテム
手芸やDIY、子どもの自由研究、身の回りのものが壊れてしまったときなど、接着剤は生活のあらゆるシーンで活躍します。そのため、接着する素材や用途別に、さまざまな種類の接着剤が販売されています。
多くの素材に対応した多用途タイプや、特定の素材におすすめのタイプ、見栄えを重視するのか、強度を重視するのかでも違いがあります。選び方を間違えてしまうと求めていた効果を得られないこともあります。
使用する素材や接着力や見栄えなどの機能性に着目し、おすすめの接着剤ランキングをご紹介していきます。あなたにぴったりの接着剤を見つけましょう!
接着剤の選び方
接着する素材や接着力、接着後の見栄えなどは、接着剤の成分に加えてゲル状・液状などのテクスチャーの違い、2液タイプかなどで異なります。それぞれの違いを解説します。
プラスチックを接着する
強い力が加わると壊れてしまうプラスチックは、接着剤を利用する機会が多い素材の1つです。ですが、プラスチックにも種類があることはご存じでしょうか。プラスチックの種類ごとに、適した接着剤も異なります。
アクリル・塩化ビニル・ポリカーボネート・ABS樹脂
接着面のプラスチックを溶かして接着するアクリル接着剤がおすすめです。接着面を溶かしてくっつけることを溶着と呼びますが、溶着は仕上がりもきれいで強度も高い特徴があります。
アクリル接着剤には、1液タイプの手軽に使えるタイプと、2液タイプのより強度が強いタイプを選ぶこともできます。同一の素材同士であれば接着力も強く、広い範囲で使用しても接着強度にばらつきが出ません。
反面、アクリル臭があるため、長時間の利用は気になってしまう場合もあります。また、接着面を溶かして接着するため、基本的には対応しているプラスチック以外には使えません。金属や木材などには使えないので注意しましょう。
ナイロン
ナイロン生地は柔らかく、接着が難しい素材の1つです。ナイロンの柔らかさを失わないようにするには、シリコーンや合成ゴムなどが含まれている弾性接着剤がおすすめです。弾性接着剤は固まった後もゴムのように柔らかく曲がるので、接着後の違和感を低減させられます。
また、ナイロン生地にはエポキシ系接着剤も有効で、弾性接着剤よりも強力に接着することができます。ただし、エポキシ系接着剤は接着後に硬く固まり弾性はないので、利用するケースは限られます。柔らかなナイロンの特性を活かす必要がなく、接着力だけを重視するのであればエポキシ系接着剤もおすすめです。
ポリプロピレン・ポリエチレン・EVA樹脂
プラスチックの中では最も接着が難しいとされています。プラスチック用と表記されている接着剤であっても、「ポリプロピレン、ポリエチレンに使用できません」と表記されている商品は多く、購入時には注意する必要があります。
これらのプラスチックは溶けにくく、素材を溶かしてくっつける溶着ができません。そのため、素材表面に接着剤が貼りつくように、プライマーと呼ばれる下地剤を塗る必要があります。ポリプロピレン、ポリエチレンの接着にはプライマー付き接着剤がおすすめです。
プライマーは有機溶剤を含んでいます。密室で長時間の利用には向きませんので、利用には注意が必要です。また、子どもの使用も避けるべきでしょう。それに加えて他の素材には使えないので、汎用性は低いです。
プラスチック以外の素材を接着する
プラスチック以外を接着する場合でも、いくつかの種類があります。プラスチックよりも断面がザラザラしているなど質感の違いや、硬度の違いで最適な接着剤は異なります。
金属を接着する
金属同士の接着であれば、エポキシ系接着剤がおすすめです。金属は素材としての耐久性や耐熱性が高く、非常に硬い特性を持っています。ですから、接着剤自体も乾燥後に硬く固まっても問題がありません。エポキシ系接着剤は、市販されている接着剤の中では、もっとも固く耐久性があるので、接着後も金属製品の特性を活かせます。
金属の場合、強度や見栄えの違いはありますが、市販されているほとんどの接着剤が利用できます。ですから、何を選んだとしても、くっつかないということはあまりありません。金属に接着剤を利用する場合は、金属と何を接着するかで選ぶ必要があります。
また、エポキシ系接着剤は2液に分かれているタイプのため、手軽さには欠けます。非常に硬く固まり、柔軟性が無いため、金属とプラスチックなどの組み合わせには向きません。
ゴムを接着する
ゴムは素材としての柔軟性が高いため、ゴム同士の接着剤にも柔軟性が求められることが多いといえます。そのため、ゴム素材には弾性接着剤がおすすめです。中でも、接着剤自体にゴムを含む、ゴム溶剤形接着剤がおすすめです。
ゴム製品の多くは、表面に油分が含まれています。そのため、ゴム同士の接着を行う場合は油分を落とす必要があるので注意しましょう。油分の除去方法は、接着面の状態によって異なりますが、紙やすりで削り取る方法が一般的です。詳細は接着剤の使用方法を確認しましょう。
有機溶剤を含んでいるタイプが多いので、換気をしっかりして長時間利用しないように注意しましょう。
木材を接着する
木材同士の接着であれば、専用の木工用接着剤がおすすめです。木材は水分が染み込みやすい特徴があり、木材に使えると表記が無いものは基本的には接着効果を得られません。木材用接着剤は、酢酸ビニル樹脂を利用したものが多く、接着力も強く固まると透明になるので見た目もよいです。
ただし、酢酸ビニル樹脂は耐水性が無いので、屋外や湿気の多い場所で使うものには向いていません。木材とそれ以外のものを接着する場合や、屋外で使うものには、木材にも使える多用途タイプの接着剤を選びましょう。
耐久性か見栄えかを選ぶ
持ち運ぶものや、玩具などの衝撃が加わりやすいものの接着には耐久性が求められます。飾っておくものや、触れることの少ないものは見栄えを重視して選びましょう。
耐久性を重視する
市販されている接着剤で、最も強度が高いのはエポキシ樹脂系の接着剤です。多くは2つの液を組み合わせて使い、硬化すると樹脂になるので簡単にははがれません。金属をはじめ、一部のプラスチックなどに利用できます。
硬化すると樹脂になるということは、柔軟性には欠けます。接着する素材が柔らかなものだったり、弾性があるものの場合、それらの特性を無くしてしまう場合もあります。また、ゴムやナイロンなど、使えない素材もあるので注意が必要です。
また、刺激が強めで、人によっては肌に付くとかぶれてしまうこともあります。2つの液を混ぜ合わせる手間もあるので、広範囲に利用するには手軽さに欠けることも。
見栄えを重視する
接着跡をきれいに仕上げたいのであれば、紫外線硬化系接着剤がおすすめです。通常の接着剤は温度に反応して接着しますが、このタイプは紫外線を当てることで接着します。ガラス製品など、透明感を損ないたくないのであればこのタイプが最適です。
紫外線は太陽の光に含まれているので、晴れた日に外へ出せば接着します。接着時間を操れる面ではメリットがありますが、いつでもどこでも使えない点はデメリットです。多くの素材に使えますが、紫外線が届かなければ硬化しないので、金属など紫外線を透過しないもの同士での利用は不可です。
別売りの紫外線を放射できるライトを購入すれば、いつでも接着が可能です。他の接着剤に比べると高価なものが多く、紫外線を放射できるライトを購入するとさらに費用がかかります。
耐久性も見栄えも重視したい
見た目も接着力も重視したいのであれば、接着したい素材に対応した多用途タイプの接着剤がおすすめです。さまざまな種類やシーンに最適化されているので、買ってから失敗したということも少ないです。中でも、接着剤自体が透明なタイプを選べば、比較的きれいに仕上がります。
また、ゲルタイプよりも液体タイプの方が、はみ出す量を抑えられるのでキレイに仕上げやすくなります。ただし、水分が染み込みやすい木材など、液体タイプの接着剤が向かない素材もあるので注意しましょう。
接着面の状態で選ぶ
接着剤を選ぶには、まず素材を確認する必要がありますが、素材だけで選ぶと接着したい部分の状態によっては十分な効果を発揮しない場合があります。接着面に凹凸があったり、ざらついていたりする場合、液体タイプでは接着したいもの同士を上手く繋ぎ合わせられません。このような場合は、ゲル状タイプの接着剤がおすすめです。
また、接着したいもの同士の体積に対して、接着面が小さい場合、とても強い力で接着する必要があります。逆に、接着面が広い場合は接着力も高くなります。接着面の広さに応じて、接着力を重視するかを考える視点も大切です。
接着剤のおすすめランキング10選
コニシ(KONISHI)
ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー 25ml
ポリプロピレン系の樹脂でもOKの多用途接着剤の決定版
ポリプロピレンやポリエチレンなど、接着が難しい樹脂にも利用できる多用途接着剤の決定版です。接着剤自体に弾性もあるので、ゴム製品などの柔らかい素材にも利用できます。木工用ボンドで有名なコニシ製で、他の接着剤に比べて安価であることも魅力の1つです。
実用接着強度までは3時間程度かかり、完全に固まるまでは24時間かかります。接着した後は無色透明で目立ちにくいですが、接着剤がはみ出すと、ほこりなどが付着しやすいです。
対応素材 | ほとんどすべて | 接着力 | 〇 |
---|---|---|---|
仕上がり | △ | 粘度 | 高 |
Huzhou Longtong Chemical Co., Ltd
ライトボンド5
仕上がりが綺麗な紫外線ライト付きの紫外線硬化接着剤
紫外線硬化タイプの接着剤です。紫外線を照射するライトがセットになっているので、いつでもどこでも使えます。仕上がりのきれいさにメリットがあり、ガラス製品をはじめネイルなどにも使われています。
紫外線を照射するライトを使うまでは硬化しないので、瞬間接着剤のように慌てることもありません。指などに付いてしまっても、そのまま固まってしまうこともないので安全です。
紫外線を透過しない素材に対しては利用できません。小さな金属の部品同士などは利用できますが、接着面が大きくなると紫外線が届かないため、接着効果を得られません。
対応素材 | 紫外線を透過するかどうか | 接着力 | 〇 |
---|---|---|---|
仕上がり | ◎ | 粘度 | 低 |
接着剤のおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 対応素材 | 接着力 | 仕上がり | 粘度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1
![]() |
アロンアルフア プロ用耐衝撃 20g |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
多くの素材にオールマイティ |
金属・プラスチック・ゴム・木材・陶器 | 〇 | 〇 | 中 |
2
![]() |
ハイスーパー5 80gセット |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
接着力が強いエポキシ系接着剤 |
金属・陶器・ガラス | ◎ | 〇 | 高 |
3
![]() |
ライトボンド5 |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
仕上がりが綺麗な紫外線ライト付きの紫外線硬化接着剤 |
紫外線を透過するかどうか | 〇 | ◎ | 低 |
4
![]() |
ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー 25ml |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
ポリプロピレン系の樹脂でもOKの多用途接着剤の決定版 |
ほとんどすべて | 〇 | △ | 高 |
5
![]() |
ロックタイト 30g |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
プラモデルなどの硬質プラスチックの接着に最適! |
プラスチック | 〇 | 〇 | 低 |
6
![]() |
プラスチック・合成ゴム用強力接着剤 UT110 P20ml |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
ゴム製品の接着ならこれ! |
金属・プラスチック・ゴム・木材・陶器 | 〇 | △ | 高 |
7
![]() |
強力接着剤 皮革用 30ml |
楽天 詳細を見る Amazon 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
お気に入りの革製品に |
皮革・ゴム・布 | 〇 | △ | 高 |
8
![]() |
スターターキット BD-SKCJ 液体プラスチック接着剤 |
楽天 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
紫外線を透過するかどうか | 〇 | ◎ | 中 | |
9
![]() |
アロンアルフア 釣名人 低粘度 |
楽天 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
釣り具専用アロンアルフア、水濡れが気になる箇所に |
釣り具各種 | 〇 | 〇 | 低 |
10
![]() |
強力瞬間接着剤 ピンポインターゼリー状 5g |
楽天 詳細を見る Yahoo!ショッピング 詳細を見る |
狙った場所に塗りやすい形状 |
金属・硬質プラスチック・陶磁器・合成ゴム・木材・厚紙 | 〇 | 〇 | 高 |
DIYが趣味の方におすすめ
接着剤の他にもDIYにおすすめの商品はありますよ。養生テープやワークベンチです。下のリンクからおすすめ商品を見ることができるので、こちらもチェックしてみましょう。
接着剤を適切に選んで活用しよう
いかかでしたか?接着剤は種類が豊富で、使用方法や目的・材料によって使い分けると最大限の効果を発揮してくれます。使用する前に、よく確認してから購入しましょう。ぜひ参考にして、ご自身に合った接着剤を見つけてくださいね。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
多用途タイプの接着剤です。ノズル先端が細くできており、狙った場所に少量ずつ塗布できるため、失敗しにくいのが特徴です。対応素材も多く、ゴムや厚紙などにも使えます。
本体側面は握りやすい形状で、なかなか接着剤が出てこないということもありません。粘性が高く、壁面などに塗布してもたれてきません。硬化後は柔軟性もあり、接着力や耐衝撃性能も高い接着剤です。