パナソニック炊飯器でエラー「U15」が消えない！対処法や断線の修理依頼も紹介

毎日のご飯に欠かせない炊飯器。中でもパナソニック（Panasonic）の炊飯器は洗練されたデザインやさまざまな機能が多数搭載されている点が人気です。そんなパナソニックの炊飯器ですが「ある日突然エラーが出る」と驚いてしまいます。

また、「U15」や「H02」などエラーにはさまざまな種類があり、それぞれ原因も異なります。エラーによっては簡単に直るものや修理が必要な場合も。しかし、エラー番号だけで見分けるのは難しいですよね。

そこで、この記事では、パナソニック炊飯器のエラーについて徹底解説します。表示されるエラーの種類・原因・消えないエラー表示の対処法についても解説するので、パナソニック炊飯器のエラーに困っている方はぜひ参考にしてください。

パナソニックの炊飯器では、エラーU15がモニターに表示され、炊飯できないトラブルがあります。このエラーが表示された場合、基本的には3つの原因が考えられます。

• 原因1：ふたが開いている/ふたを閉めるときにボタンに触れている

このときは「取消/切」ボタンを押すか、時間経過で解決されます。

• 原因2：蒸気ふたが取り付けられていない
• 原因3：蒸気ふたに「おねば」が付いている

このように、エラーU15のトラブルの大半は「蒸気ふた」にまつわるものです。

パナソニックの炊飯器についている蒸気ふたには主に3つの役割があります。1つ目が、「炊飯中の蒸気漏れや内容物の噴出を防ぐ役割」です。お米を対流させたり圧力をかけたりする炊飯器は、蒸気ふたがないと吹きこぼれで周囲が汚れてしまう場合も。

2つ目が、「乾燥防止」です。炊飯後に蒸気ふたがないと、乾燥してお米がパサついてしまいます。蒸気ふたには言葉通りの「蓋」としての役割があります。

3つ目は、「炊飯中に出てくるおねばを内釜に戻す役割」で、お米をおいしく炊く上でとても重要です。おねばとは、お釜で炊飯したときに吹きこぼれる粘り気のある汁です。この中にはたくさんのうまみ成分が含まれており、これが蒸らす段階で釜に戻されると、おいしいお米に仕上がります。

エラーU15は、蒸気ふたが正しくセットされていない場合に表示されますので、まずは、蒸気ふたがしっかり装着されているか、旨みキャッチャーが外れていないかの2点を確認してください。斜めだったり、奥まで装着されていなかったりするときは、もう一度付け直してから「取消/切」ボタンを押すと改善されます。

それでも消えない場合は、おねばが付着している可能性があるので水洗いしてください。水洗いする際にパッキンを外しセットし忘れると、蒸気漏れの原因になりますので、パッキンもしっかりセットしてください。機種によっては、蒸気ふたなしでも炊飯は可能ですが、吹きこぼれやうまく炊けない可能性があります。

エラーU15に対処する場合は、必ず取扱説明書を確認してから行ってください。もしも、蒸気ふたを紛失し場合や、上記の対処法でも解決できない場合は、販売店やパナソニック修理相談窓口へ、点検・修理依頼をおすすめします。

【対処法】

1. 蒸気ふた・旨みキャッチャーが外れていないか確認
2. おねばが付いていないか確認
3. おねばが原因の場合は水洗い
4. 取り外しと逆の手順で元に戻す

対処法を試しても改善が見込めない場合、物理的な故障が考えられるので修理が必要です。特にふたの部分から伸びる配線が断線しやすいため、故障の原因である可能性があります。断線部分をつなぎ直せば改善が見込めますが、ふたの分解や結線の仕方など技術が必要です。

自分で修理して解決すればいいのですが、負荷がかかりやすい部位は再度断線する可能性があります。この場合、保証の対象外になる可能性があるので、一通りの対処法で改善が見込めないときは、販売店やパナソニックに修理依頼するのがおすすめです。

参考までに自分で修理する際の手順を紹介しますが、基本的には修理依頼を推奨します。

手順

1. 取手を外す
2. 本体を裏返し底のネジを外しカバーを取る
3. 断線箇所をつなぎ直す
4. 逆の手順で元に戻す

＊自分で修理する際は、自己責任となるので注意してください。

エラーU10が表示された場合は、内釜がセットされていません。炊飯、保温ができない状態です。簡単に対処できるので、炊飯器の内釜をもう一度確認してみましょう。

エラーU16が表示された場合は、加熱板がついていない、もしくは外れている状態です。通常位は、加熱板（ふたの内側についている鉄板）が付いていないとふた自体が閉まりません。しかし、炊飯中に何かの拍子で外れてしまった可能性もあります。炊飯前に加熱板がしっかり付いているか確認しましょう。

エラーU20が表示された場合は、水溶器がセットされていません。パナソニックの炊飯器は一部機種にスチームを発生させる機能が搭載されています。炊飯前に水溶器が間違いなく装着されているか確認してください。これが付いていないとお米が炊けないので、しっかり確認の上使用してください。

エラーU12が表示された場合は、炊飯器の内部に汚れや異物がついています。主な原因は、センサーが異常を検知したためです。内部の掃除をすれば改善が見込めます。内釜の水量が多い場合も同じエラーが出るケースがあります。

エラーU12のリセット方法は「取消/切」のボタンを押せばOKです。

エラーU25が表示された場合は、「本体底面部の排気口に埃がたまっている」が原因と考えられます。内部の部品が温度異常を検知した可能性が高いので、本体の底に埃がたまっていないか確認してください。絨毯などの柔らかいものの上に置いた場合も、排気口が塞がれて同じエラーが発生するケースがあります。

エラーU39が表示された場合は、操作部分の汚れや異物が原因で、操作ができなくなっています。タッチパネルなどを採用していると、汚れているときに触っても反応しないときがあります。そのような場合は操作部の掃除で改善が可能です。

エラーU14が表示された場合は、「96時間を超える保温をしている」が原因です。パナソニックでは24時間以上の保温は推奨していません。長時間の保温はお米をダメにしてしまうので注意しましょう。

エラーU17が表示された場合は、電源の異常を検知しています。具体的な原因は不明ですが、電源供給に問題があります。別のコンセントに差し替えて炊飯しましょう。

「H**」のエラーコードは、異常を感知したときに表示されますが、故障の可能性が高いので自分では対処できない不具合です。まずは、電源プラグを抜き差しして改善しないか確認しましょう。それでも改善されない場合は、修理が必要です。

「H35」は、圧力弁を動かす部品関連の不具合である可能性が考えられます。「H02」は、ふたの温度を検知するヒーターの不具合の可能性が高いです。「H31」は外ふたの基板の不具合と考えられます。いずれも、点検や部品の交換が必要になるので、販売店やパナソニックに相談するか、買い替えを検討しましょう。

以下に、そのほかの「H**」の原因を紹介するので参考にしてください。

パナソニックの炊飯器にはさまざまなエラーコードが存在します。発生するエラーひとつひとつにもしっかりとした原因があり、正しい対処法があります。いきなり動かなくなったからと言って焦らず、まずはしっかり原因を把握して対処していきましょう。