【2024年最新】おすすめの赤ワイン12選｜種類や選び方も徹底解説

普段の食事からホームパーティーやプレゼントとしてなど、さまざまなシーンで食卓を華やかにしてくれるワイン。中でも赤ワインはコクと渋みが特徴で、お肉料理との相性がいいのも魅力です。

しかし、赤ワインと一口で言っても、産地やブドウの品種などさまざまな種類があり、その違いが分かりづらいことも。価格帯も1,000円以下のリーズナブルなものから1万円程の高級ラインまで幅が広いので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、赤ワインの種類や特徴、美味しい赤ワインの選び方を詳しく解説します。記事の後半では、価格帯別のおすすめ赤ワイン12選もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

赤ワインを選ぶ前に、まず覚えておきたいのが赤ワインの基礎知識です。赤ワインは主に、「黒ブドウ」を使用して作られており、ブドウの果汁だけでなく皮や種も一緒に発酵させているため、皮から色が染み出すことで赤い色味になっています。

赤ワインの渋みは、ブドウの皮や種に含まれるタンニンから出ているものです。一方、白ワインは皮を使わずにブドウの実だけを使用して作られています。そのため、白ワインは透明や緑に近い色合いです。

赤ワインには味わいの違いにもなるボディの種類・産地による製造方法・ブドウの品種によってワイン全体の味わいや価格帯にも違いが出てきます。さまざまな種類の赤ワインから、自分の好みの味を見つけましょう。

赤ワインを選ぶ際には、産地ごとの製造方法・ボディの種類・ブドウの品種・ヴィンテージによって味わいに大きな違いが出てきます。赤ワインを選ぶ際にチェックしたいポイントを、1つずつ解説します。

赤ワインはいくつかの産地で製造されていますが、産地ごとで使用しているブドウの品種や製法に違いがあり、味わい・香り・価格が異なります。赤ワインの主な産地の特徴を解説します。

フランスの赤ワインは、ブドウの品種や産地、製法などが定められているのが特徴です。一定以上の品質をクリアしたものだけが流通し、限られた地域のみで認められている高級ワインの製造をしています。

フランスワインは、ブルゴーニュやボルドー、アルザスなどの地域で製造されており、ピノ・ノワール単体で作っている産地やブレンドをメインにしている産地など、場所によって製造するワインが異なります。産地ごとでブランド化しているので、高品質ワインが多いのが魅力です。

イタリアは国土のほとんどでブドウが生産されており、さまざまな種類が楽しめるのが魅力。地域によってブドウの品種も変わるので、ピエモンテ州では「バローロ」や「バルバレスコ」などのタンニンが強いものが有名です。

トスカーナ地方では、キャンティのような酸味やフルーティさも加わった、バランスの取れたブドウを生産しています。豊富な種類のワインを楽しみたい方や、イタリア料理と合わせたい場合におすすめです。

チリは標高が高く日照時間も長いため、ブドウ栽培に適した環境で作られています。ヨーロッパと比べて関税や人件費などのコストが低いので、品質のいいものを低価格で購入できるのが特徴です。

ピノ・ノワールやメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、さまざまな品種のワインを作っており、カルメネールも名産とされています。高品質なワインをリーズナブルに購入できるので、常備酒としてもおすすめです。

アメリカワインは、華やかで果実味が豊かなワインが特徴です。力強くエネルギッシュなワインが多いので、飲みごたえがあるものが多いのも魅力。

アメリカでは、温暖でブドウの栽培に適したカリフォルニア地方が主な産地で、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなど、さまざまな品種が作られています。低価格なデイリーワインから高級ワインまで、幅広いラインナップも特徴です。

ヨーロッパ以外の生産国を「新世界」と呼ばれることもありますが、その新世界の代表とも言えるのがオーストラリアです。オーストラリアではシラーが名産で、濃厚な果実味と力強い味わいが特徴。

シラーはフランスのローヌ地方でも生産されていますが、ローヌはエレガントで繊細な味わいが楽しめます。同じブドウでも地域によって味わいや香りも変わるので、コクのある飲み口が好きな方にはオーストラリア産がおすすめです。

赤ワインは、「フルボディ」・「ライトボディ」・「ミディアムボディ」の3種類があり、このボディで赤ワインの味が決まります。それぞれ渋みやコク、合わせやすい料理も変わってくるので、好みに合わせてボディを選びましょう。

フルボディは、渋み(タンニン)が強く香りや味も濃い、どっしりと重いテイストのワインを指します。アルコール度数が高いワインもずっしりと重みを感じやすいので、フルボディに分類されます。

アルコールを感じやすく重みがあるので、赤ワインを普段から飲む方や重みのあるテイストを好む方におすすめ。重さがある分、油の多い肉料理などでも合わせやすいのが特徴です。

ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間で、フルボディだと重すぎてしまう場合や、ライトボディでは物足りない方におすすめできます。万人受けしやすいタイプなので、プレゼントにも最適です。

ミディアムボディは中間なのでどんな料理にも合わせやすく、肉料理でも魚料理でもマッチします。家庭料理とも相性がいいので、リーズナブルなものであれば常備酒にもぴったりです。

赤ワインはさまざまな国で製造されていますが、使用するブドウの品種によっても味わいやテイストが大きく変わります。価格帯にも差が出てくるので、ブドウ品種の特徴も覚えておくようにしましょう。

カベルネ・ソーヴィニョンは世界中で栽培されており、栽培面積世界一の黒ブドウです。タンニンが強いので、しっかりとした骨格のフルボディに使用されています。

カシスやブルーベリーのような黒い果実系の凝縮した香りが特徴で、ヨーロッパでは針葉樹やミントのような清涼感のある香りのものも。濃厚な味わいが特徴なので、脂身の多いステーキやメインディッシュとの相性も抜群です。

ピノ・ノワールはフランスのブルゴーニュ地方原産で、タンニンが弱く繊細さのある上品な味わいが特徴です。チェリーやベリーのような赤い果実の香りや、スパイシーな香りなど、さまざまな種類が楽しめます。

渋みが少ないので、和食や魚介料理との相性も抜群です。お酒に飲み慣れていない方でも飲みやすいのも嬉しいポイント。

メルローはフランスのボルドー原産で、生産量が多く世界中で栽培されています。渋みが穏やかなので、赤ワイン独特の渋みや濃さが苦手な方でも飲みやすいのが特徴です。

カベルネ・ソーヴィニヨンのタンニンと酸を弱くして、飲みやすくしたようなワインなので、比較的どんな料理でも合わせやすいのも魅力です。

シラーは、フランスのローヌ地方原産で、オーストラリアでも栽培されています。酸味が強く、胡椒のようなスパイシーさが特徴です。フルボディのワインに使用されていますが、カベルネ・ソーヴィニョンほどの渋みはないので、比較的飲みやすいタイプになります。鹿肉や鴨肉、ジビエなどの肉料理との相性が抜群です。

ワインのヴィンテージはブドウの収穫年を表しており、それぞれの地域で気象条件などからいいヴィンテージと悪いヴィンテージがあります。いいブドウが収穫された年は、当たり年と呼ばれています。基本的にはヴィンテージが古いワインほど、価格も高価になるのが特徴。

古いワインは抜栓や保管にも注意が必要なので、ワインセラーでの保管がおすすめです。ヴィンテージがワインの味すべてに影響するわけではないですが、ワインに慣れてきたらヴィンテージをチェックするのもいいでしょう。

赤ワインは、産地やブドウ品種によって味わいが変わるだけでなく価格帯も差がでてきます。しかし、美味しい赤ワインは高級なものだけではなく、安いけれど品質のいいワインも多いです。

セブンイレブンやローソンなどのコンビニワインも種類が豊富で、リーズナブルな価格で購入できるため、常備酒として選ぶ方も多くいます。

また、最近では業務スーパーのような格安スーパーでもワインが並んでおり、500円程度の高コスパワインも人気です。赤ワインにこれから挑戦してみたい方や、常備酒として食卓に並べたい方は、ぜひリーズナブルなワインも試してください。

赤ワインは、普段の食卓から女子会やパーティーなど、さまざまなシーンで食卓を彩ってくれます。深みのあるコクと渋みで、肉料理との相性も抜群なのも魅力で、産地やブドウ品種によっても味わいや香りが変化するのも特徴です。さまざまな銘柄を比べながら、自分好みの赤ワインを見つけましょう。