敷きパッドは、ベッドや敷き布団の上に敷いて使う快眠をサポートする寝具です。夏はひんやり涼しく、冬はぽかぽか暖かい抜群の寝心地を提供し、寝汗による汚れからベッドや敷き布団を守ってくれます。

着脱はベッドや敷き布団の四隅をゴムで固定するだけなので簡単。洗濯も家庭で手軽にでき、乾くのも早いです。価格帯も千円台からとリーズナブルなので、ボックスシーツより便利かもしれません。

敷きパッドはニトリ、シマムラをはじめとした数多くのメーカーから、ユーザーのニーズにあわせたユニークな製品がたくさん登場しています。ここでは、より快適な安眠を求める人に向けて、敷きパッドの選び方と、おすすめ人気ランキング10選を紹介します。

自分の求める肌触りや寝心地を得られる敷きパッドとめぐりあうためには、粒ぞろいの敷きパッドたちの個性を理解した上でチョイスしないといけません。自分好みの敷きパッドをみつけられるように、おすすめの敷きパッドの選び方を紹介します。

季節により向いている敷きパッドは変わります。夏用・冬用・オールシーズンの3つの季節にわけて、それぞれの季節に向いている敷きパッドの特徴と選び方を紹介します。

夏用の敷きパッドが欲しいなら、まず重視したいのはひんやり感です。なんといっても夏は暑いので、ひんやりした冷感性の優れた敷きパッドで眠りたくなります。最近の敷きパッドにはQ-MAX（接触冷温感評価値）という値が設定されています。

これは生地に触れたときの冷温感を表す尺度で、この値が高いほど冷感性の優れた敷きパッドということになります。冷感性と同時に吸汗性も考慮しましょう。夏はベッドの中で汗をかくので、汗を吸収してくれないと冷感性があってもムレてしまい、結局寝苦しくなります。

ナイロン・ポリエステルなどの化学繊維素材のみで組成された敷きパッドは、吸汗性が低いので、ナイロン50％・綿50％のような天然繊維を含む組成や、さらっとした麻などの敷きパッドを選ぶというのも手です。なお、夏場は汗で汚れるので洗濯できるものがおすすめです。

冬用の敷きパッド選びで、まず大切なのは暖かいほかほか感を維持する保温性です。手足の冷えなどを軽減するほかほか感があり、保温性の高い素材のものを選びましょう。

ポリエステルの超極細繊維マイクロファイバーを使用した敷きパッドは、とろけるような肌触りで保温性が高く、吸汗性もよいので冬用に最適。洗濯しやすく手入れもラクです。

他には、軽くて保温性が高いもこもこ感触のフランネル、マイクロファイバーより保温性の優れたアクリルなども冬用としておすすめです。保温性が高い素材の敷きパッドでほかほか感を味わいながら、ぬくぬくしましょう。

オールシーズン向けの敷きパッドを素材で選ぶなら、天然素材ウールがおすすめです。ウールは湿度調整能力が高く、外部湿度に応じて湿度調整する性質があります。ふんわりベタつかず、弾力性に富み、へたりにくいウールは年間を通した利用に適しています。

他にも、ハイテク調温素材アウトラストは、人が心地よく感じる32度前後の温度をキープしてくれる特殊素材で、オールシーズン向きです。天然素材綿も肌触りがよく、吸湿性に優れた素材なので、年間を通しての利用におすすめできます。

リバーシブルタイプの敷きパッドもおすすめです。表面・裏面の素材が異なり、それぞれ冬用・夏用として使用できるように考慮されています。オールシーズン向けの敷きパッドはバリエーションが豊富なので、お好みのものから選んでください。

シーツの上に敷いて使う敷きパッドは肌へ接触するので、汗など体から出る汚れを直接受けます。寝具は毎日使用するものなので、清潔さを保てるかどうかは大切なポイントになります。敷きパッドを購入する場合、家庭の洗濯機で洗えるものを選ぶのがおすすめです。

敷きパッドの洗濯は洗濯表示にしたがって行いましょう。ほとんどのものは洗濯機で簡単に丸洗いできますが、素材によっては手洗いとなるものなども存在します。また、洗濯ネットを使用するものが多いので準備しておくのが無難です。

冷感敷きパッドなどは乾燥機が使用できないものもあります。自然乾燥させる場合は干す場所が必要になります。ダブルサイズ以上の大きい敷きパッドは、家庭の洗濯機で対応できるか事前に確認しましょう。洗濯の注意点は多いので、敷きパッド購入前に洗濯方法をご確認ください。

敷きパッドを選ぶ際の重要なポイントが素材です。素材の特徴はそのまま敷きパッドの特徴と寝心地に結び付きます。当ランキングで紹介する敷きパッドの素材を中心に、その素材の特徴と、素材からみた敷きパッドの選び方を紹介します。

タオルなど最も身近な日用品に使用されている天然素材綿。吸水性・吸湿性・保温性に優れ、さらさらとした肌触りのよさが特徴の素材です。布団の中で汗をかくと熱がこもり暑くなりますが、綿は汗や湿気を吸収してくれるので、暑さを緩和してムレるのを防いでくれます。

また、繊維の中心部が空洞で、熱が伝わりにくく放出されづらい構造となっているため、保温効果もあります。綿は寝具の素材として優秀でオールシーズン向きです。綿の敷きパッドはどんな季節でも快適で心地よい眠りを提供してくれるでしょう。

なお、吸水性・吸湿性に優れた綿ですが、発散性に劣るのが弱点です。汚れやすいため、こまめな洗濯が推奨されます。綿は洗濯すると縮みやすいので、洗濯表示を守って洗うように気を付けてください。

寝具ではシーツなどに数多く使用される天然素材麻。吸水性・吸湿性に優れ、汗をしっかり吸収するため、無駄な熱がこもりません。また、空気を通しやすく発散性が高いので、すぐに乾きます。洗濯後にすぐ乾くという速乾性のよさも魅力です。

麻の敷きパッドはさらりとした清涼感がよく、汗をよくかく夏などの暑い季節でも快適な寝心地を実現してくれます。

綿と比べると少し肌触りが硬いので、気になるという人は麻と綿が組成された敷きパッドなどを選ぶとよいでしょう。なお、麻の敷きパッドは少し高めの価格ですが、長持ちしますので、麻の肌触りに愛着があるという人におすすめします。

ストールやマフラーなどの編み物に使われることが多い天然素材ウール。吸湿性・発散性に優れるウールは、性能が落ちにくく、カビも生えにくい優れモノの素材です。ふんわりベタつかず、高い湿度調整能力を誇ります。

夏は涼しく、冬は暖かいウールの敷きパッドはオールシーズン向けです。布団の中で汗をかいても、しっかり吸収してくれるので、朝まで快適に眠ることができます。なお、洗濯はできるもの、できないものがありますので、ご注意ください。

ウォッシャブルウールのものは洗濯できますが、洗えないものは陰干し・ドライクリーニングなどのお手入れが必要になります。ウールの敷きパッドは高めの価格ですが、その分丈夫で長持ちします。ウールへこだわる人におすすめします。

衣類・寝巻きなどに使用される素材フランネル。ウールや綿を原料とした柔らかくて温かな毛織物です。軽くて、保湿性・保温性に優れています。表面のきめ細かい毛がふんわりと毛羽立っているのが特徴です。

綿を原料としたフランネルは柔らかく肌に優しいので、敏感肌の人、赤ちゃんなどにも安心してご利用いただけます。軽くて温かい、もこもこなフランネルの敷きパッドは、寒い冬に最適です。ふんわりした肌触りが好きな人におすすめです。

なお、洗濯方法を誤ると毛玉だらけになってしまうことがありますので、ご注意ください。洗濯ネットに入れて、手洗いコースなどで洗うのが一般的です。

シルクの代用としてドレスなどに使用される最も古い自然素材の合成繊維ビスコース。レーヨン素材の一種で高級感があります。シルクのような光沢や質感を持ち、しっとりとした肌触りのよさが特徴です。

吸水性・吸湿性・伸縮性があり、高い強度の優れた素材ですが、水に濡れると縮んでしまうという弱点があります。家庭で洗濯する場合は、洗濯ネットに入れて手洗いコースとする、もしくはドライクリーニングにするのがおすすめです。

ビスコースの敷きパッドは、さらりとなめらかな感触が心地よく、やわらかいので体にフィットします。価格はピンからキリまでさまざまです。ビスコースのうっとりするような肌触りが好きという人におすすめします。

汎用性が高く、あらゆるものに使用される大定番の合成繊維ポリエステル。耐久性・速乾性に優れた化学繊維で、シワがでたり型崩れせず、害虫の被害を受けづらいのが特徴です。

吸水性・吸湿性が低いので、水に濡れても乾きやすいというメリットを持っていますが、 それは同時に汗をかいても吸収されず、肌へまとわりつきやすくなるというデメリットにもなっています。

ポリエステルの敷きパッドは高い冷感性を持ち、軽くて丈夫。また、乾きやすいことから洗濯もしやすいので、夏用として大人気です。多種多様な製品がリリースされています。リーズナブルなひんやり感のある敷きパッドが欲しい人におすすめです。

ポリエステルと肩を並べる合成繊維ナイロン。絹に似たような性質を持ち、洋服などで大定番の素材です。弾力性がありますが、伸び縮みや型崩れせず、シワになりません。また、軽いのに丈夫で、引っ張りや摩擦にも強い化学繊維です。

吸湿性は低く乾きも早いため洗濯もラクですが、熱に弱いのでお湯での洗濯・乾燥機の使用・日干しは避けましょう。ポリエステルと似ているナイロンですが、ナイロンは熱に弱く、ポリエステルは熱に強いというところが大きな違いです。

ナイロンの敷きパッドは、ポリエステルと同様に冷感性が高く洗濯しやすいので、夏場の使用に適しています。価格もリーズナブルで大人気です。夏向けの敷きパッドをお求めの人におすすめです。

ナイロン・ポリエステルなどを原材料とした合成繊維マイクロファイバー。髪の毛と比べると100分の1以下の細さになるというマイクロナノメートルの超極細繊維です。細い繊維は吸水性・保湿性が非常に高く、汗などをよく吸収してくれるので、ムレません。

マイクロファイバーの敷きパッドは、とろけるようになめらかな肌触りで、保温性も高いので、寒い冬に最適です。また、家庭で手軽に洗濯できます。化学繊維の特徴として、軽く絞って干すだけで数時間後には乾くという速乾性を持っています。

弱点として、肌の弱い人がゴシゴシ擦りすぎると肌が荒れる、何度も洗濯するとすぐに傷むということが挙げられますが、寝具ではあまり影響がありません。高性能で価格もリーズナブル。非常に優秀で人気です。とろけるような肌触りでぬくぬくしたい人におすすめします。

NASAの宇宙飛行士が使用するグローブのために開発された最先端の温度調節素材アウトラスト。宇宙服の温度を一定に調整するために開発されました。

繊維に含まれる極小のマイクロカプセルが、暑いときに体から熱を吸収し、寒いときに蓄えた熱を放出するという仕組みで、常に表地などの表面温度を一定（31～33度）に調整してくれます。アウトラストは暑い夏、寒い冬でも適温に調整する能力を持った優れた素材です。

アウトラストの敷きパッドは価格もお手頃。オールシーズン向けです。新素材に興味があるという人におすすめします。

ひんやり、ふわふわ、もこもこ、素敵な肌触りを持つ敷きパッド。あなたをベッドに縛り付けてはなさない悪魔のような魅力をたたえる寝具といえるかもしれません。敷きパッドに飛び込んで、身も心も包まれながら快眠したいという人は、この魅惑的な寝具の購入をご検討ください。