時代の変遷と共に愛犬は、室内で飼うのが主流になりました。排泄や鳴き声での近所トラブルを防ぐという点や、感染症や事故を防ぐというのが室内犬へシフトしてきている理由として挙げられます。室内でペットを飼うにはトイレのしつけが重要です。

トイレのしつけが十分にできていないと、部屋のあちこちに尿を撒き散らしたりして、部屋が汚れるだけではなく嫌なニオイもしみつき衛生的にも良くありません。

室内用トイレとして、愛犬用ペットシーツとトレーを部屋に置き排泄させます。犬用トイレについて種類ごとに解説していきます。種類別のおすすめペットトイレも紹介していくので必見です。

犬用トイレは一般的な“フラットタイプ”、排泄の飛び散りを防ぐ“L字タイプ”、衛生面も考慮された“壁付きタイプ”が挙げられます。ペットに合わせて選ぶと良いでしょう。

幼犬であればトイレがまだ十分にできずに粗相をすることがあります。トイレが完璧にできていないのであれば、しつけができるタイプのものを選ぶことをおすすめします。

しつけの段階に合わせて着脱が可能なタイプもあるので、それぞれ参考にして選ぶようにされてください。

小型犬から大型犬、子犬から老犬まで幅広く重宝されているタイプです。トイレシーツ交換は排泄されたシーツをトレーから外し、新しいシーツと替えるだけですぐに利用できるので手軽で飼い主の負担もありません。

店頭でもよく見かけるタイプで以前から広く使われています。昨今では、フラットタイプにカバーが付いたものや、別売りでカバーを付けられるものが多く見られます。しつけ段階のペットに重宝するのが特徴です。

ペットシーツへの噛みつきやイタズラ防止ができるタイプは、子犬のしつけができるのでトイレをしっかりマスターさせたい方は検討されてはいかがでしょうか。

トレーが床部分だけではなく、背面部分もあるタイプです。オスは足を上げて排尿する犬もいるのでフラットタイプだと周りに尿が飛び散ることがあります。L字タイプであれば飛び散り尿を防ぎ、トイレ周辺の汚れも防ぐ効果があります。

犬種によってや、オスの愛犬にはもってこいのトイレタイプです。習性として足をあげるペットも多く存在します。習性自体をやめさせることは困難なので、フラットタイプを使用すれば部屋への汚れも心配せずにすみます。

飼い主も愛犬も喜ぶ工夫が施されているので、飛び散り尿に悩んでいた方におすすめです。ペットもトイレに気を遣わずにのびのびできます。

入口以外は三方向に壁が付いているので排尿時に飛び散る飛沫を防ぐ役目を果たしてくれます。衛生的に良い点に加えペットが安心して排泄できる環境でもあります。排泄時は飼い主の目を気にするペットも多いですが、壁で囲まれていたら自分のペースで排泄が可能です。

飼い主の顔色をうかがっていた気を遣う愛犬も壁付きタイプであれば、排泄している様子が直に見えないので安心してトイレができます。ストレスを溜めずにトイレができるので、気を遣う愛犬にはおすすめのタイプです。

トイレをしていて周りの目が気になり、最後まで十分に排泄できずにいたペットも、壁で隠れることにより思いっきり用を足せるのではないでしょうか。

犬用トイレのタイプがわかったところで、どのようなトイレを選べば良いか解説していきます。愛犬に合ったものを選ぶようにしましょう。

気にかけるポイントは、しつけの段階に合わせること以外にも存在します。愛犬のためにも飼い主がしっかりとペットに合ったものを選んであげることが重要です。

ペットは話せないのでその分飼い主がペットの状態などを見極めてあげることが求められます。ペットと楽しく快適に過ごすためにも、ペットのトイレ選びはしっかり行う必要があります。

トイレのサイズがペットと同じくらいのサイズや小さければ、せっかくトイレの上で用を足してもはみ出す可能性があります。ペットよりも大きいサイズのトイレを選ぶようにしましょう。愛犬がトイレトレーに入った状態で、ひとまわり以上大きなサイズを選ぶと良いとされています。

一般的な犬のサイズ別の目安として、超小型犬はレギュラーサイズ、小型犬・中型犬はワイドサイズ、大型犬はラージサイズ以上が良いです。愛犬がトイレを失敗すると悩んでいるのであれば、大きめのトイレトレーに替えるだけで改善される場合があります。

小型犬や大型犬などのサイズを参考にすることも重要ですが、愛犬に合っているかどうかが最も重要です。胴が長い子や足が長い子などペットごとに特徴が異なるので、どれを選べば快適に過ごせるかをポイントとして考えるとよいでしょう。

トイレに段差が付いているものや、ないものを愛犬によって考える必要があります。日々の体調などを確認しておくことも重要です。老犬になるにつれて段差を越えて排泄するのが困難になってきます。

トイレは段差があるものとないものがあるので、愛犬の健康状態や年齢などに合わせて選んであげると良いです。できるだけ愛犬にストレスがかからないものを選択することを、念頭に置いとくと良いでしょう。

老犬になれば動きもゆっくりになるので、身体の負担にならないように飼い主が気配ってあげると良いです。なるべく段差がなく身体に負担がかからないタイプのトイレがおすすめです。

ひっかき癖や噛み癖があるペットには、メッシュ付きが重宝します。メッシュ付きタイプを使用する際は、ロック機能がついているトレーを選ぶようにします。

穴を掘る習性から爪でシーツを引っ掻く愛犬も少なくありませんが、メッシュカバーが付いていればペットシーツがずれるという心配もありません。ペットシーツに浸透するため、愛犬の足が汚れるのを防ぐ働きもあります。

メッシュタイプがついているトイレ、別売りで付けられるトイレがあるので、愛犬に必要か考えて選ぶと良いでしょう。幼くしつけが必要なペットであればメッシュ付きのトイレをおすすめします。

犬用トイレは種類も豊富で、様々なタイプのものがあり、しつけに対応しているタイプもあり便利です。しかし、正しく使わなければペット自体にも危険を及ぼしかねません。

ペットトイレを新しいものを使用する際は、ペットの様子を気にかけておくと良いです。飼い主が気にかけておくべきポイント、ペットトイレを使う上での注意点を紹介していきます。

ペットがそわそわし出したら排泄をするタイミングです。そっと様子をうかがうようにしましょう。近くで見守っていると、万が一ペットに危険が及んでもすぐに対処ができます。

こまめにシーツは換えるようにしましょう。尿や便が溜まった状態を放置したまま使用していると、飼い主もペットも不快な思いをします。衛生面にも気を配るという意味でも、シーツが汚れたらこまめに交換するように心がけましょう。

清潔なペットであれば、ペットシーツが汚れていると自分でシーツをはごうとする犬もいます。シーツを外すことに夢中になり、ペットが転倒して怪我をする危険性もはらんでいます。それを防ぐ意味でも、汚れているのに気づいたら定期的に交換しましょう。

愛犬は人間よりも嗅覚が良いので、いつまでも排泄物で溢れたシーツを放置しておくのはよくありません。便を食べるといった行動を起こす犬もいます。ペットをよく観察しているとトイレをしたいタイミングがわかってくるので、見守るようにしましょう。

ペットトイレに正しくシーツをセットして、愛犬の転倒防止に努めましょう。シーツがきちんとセットされておらずヨレがある状態で使用すると、ペットがシーツにつまずき転倒してしまう可能性があります。

ペットトレイが“カチッ”と音がしたのを確かめてから使用しましょう。ペットトイレとペットシーツのサイズが合っていないものを使うと、せっかくのペットトレイの利点を生かせません。サイズをそれぞれ確認して選ぶようにしましょう。

ペットがトイレに入りやすい場所にトイレを置くというのもポイントです。トイレがしやすい環境を整えてあげると良いです。

ペットがペットトイレをきちんを使えているか様子を確認しましょう。ペットトイレを置くことで違和感を感じ排泄をしなくなったのでは、ペットの健康状態に悪影響を及ぼします。

また、ペットトイレに噛みついたりしていないかも確認しておくことが重要です。慣れるまでは不自然な行動を見せる可能性もあるので、飼い主が責任を持って見守りましょう。

ペットの異変にいち早く気付くことで未然に事故なども防げます。ペットの立場になって、トイレは使いにくくないか、何か不便なことはないかなどを考えると良いでしょう。

ペットがペットトイレを使って上手にトイレができたときは、きちんと褒めてあげるようにしましょう。褒めることでトイレの場所を覚えることができます。ペットトイレを使ってしつけをするのであれば、できたら褒めると徹底しておくと良いです。

ペットがトイレの場所を覚えるのは、時間がかかるかもしれません。なかなか覚えないからといってきつく当たるのはやめましょう。根気よくしつけていくことを念頭に置き、少しずつ覚えさせるようにします。

褒める時はおやつを与えるなどして、愛犬が喜ぶように思いっきり褒めてあげるようにします。トイレを使ってしつけができる工夫が施されているものが多くあるので、特性を生かすとよいでしょう。

今回犬用トイレのおすすめ商品を紹介していきましたが、お気に入りのものは見つかりましたでしょうか。様々なタイプのものがあるので、愛犬に合ったトイレを選ぶようにしましょう。しっかり合ったものを選べばペットも飼い主も共に快適に過ごすことができます。