泊まりでキャンプに行くなら必ず必要になるのがランタンです。しかし種類やメーカーも多く、なかなか選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はソロキャンプにも使えるメインランタンの選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事の最後にサブランタンのおすすめの使い方も紹介しています。こちらも確認して、効果的に使えるようにしましょう。

メインとなるランタンは、自分がテントを張っている場所全体を照らすことができるものというのが必須条件です。ですがひとくちにランタンといっても様々です。ここではいろいろな種類からメインランタンを選ぶ方法を紹介します。

ひとくちにランタンといっても、それを動かすために使われている燃料はさまざまです。それぞれにメリット・デメリットがあるので燃料でメインランタンを選ぶのも重要です。ぜひ参考にしてみてください。

ガス缶を付け替えるだけで簡単に使え、初心者にも扱いやすくおすすめなのはやはりガスランタンです。燃料を入れ替えるなどの手間もなく、手も汚れることはありません。

他にガスバーナーなどをお持ちなら両方に使えるので荷物も少なく済みますし、カセットコンロによく使われるCB缶が使えるガスランタンならとても経済的です。

光量も十分にあるのでサイト全体を照らすことができ、ソロキャンプでも活躍します。燃費は少々悪いですが、簡単さを求めるならガスランタンがおすすめです。

キャンプ初心者や、今までLEDなどを使用してきた方で電気以外のランタンを使い始めたいという方におすすめなのが、ガスを燃料としたランタンです。

ガスランタンはホワイトガソリンという燃料を自分で継ぎ足して使用するランタンです。ポンピングという圧力をかける作業が必要ですが、慣れれば簡単にできるので問題ありません。

サイト全体を明るく、かつ柔らかい暖色系の明かりで照らすガソリンランタンは初心者にも扱いやすく、メンテナンスも簡単なのでおすすめです。

ガソリンランタンと同じくらいの燃費で、光量のあるランタンといえば灯油（オイル）ランタンです。オイルランタンは加圧式とフェアーハンド式に分けられます。

加圧式はガソリンランタンと同じくポンピングをする必要があります。フェアーハンドは芯を灯油を染み込ませ、その染み込んだ芯に火をつけて明かりを灯します。

灯油はとても経済的で、ガソリンスタンドでいつでも手軽に手に入るので、とてもコスパがよくおすすめです。かわいいデザインが多いのも魅力です。

誰でも気軽に簡単に使えるのが、LEDランタンです。火を使わず電気だけで明るくなるので、防災グッズとしてひとつ持っておくというのもおすすめです。

電池を使うものから、USB充電できるもの、ソーラーパネル付きのLEDランタンなど方法はさまざまです。オイルタンク等がないので、とことん小さいものを選べるのも魅力的です。

光量は他のランタンに比べると多少劣りますが、大きいものは十分明るいですし、小さなものをサブランタンとして使うのもおすすめです。また、火を使わないのでテント内でも安心して使えます。

ガソリンランタンに使うガス缶には種類があります。どちらにするか自分のキャンプスタイルによって選ぶことをおすすめします。ここではそれぞれの違いを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャンプでよく使われているのが「OD缶と呼ばれるガスです。こちらはコスパはあまり良くはないですが、寒いところでも比較的着火しやすいなど、アウトドアに特化したガス缶なのでキャンプ等におすすめです。サイズも小さなものから長持ちする大きなものまで様々に揃っています。

ただし、購入できるのは主にキャンプ用品店となりますので、なくなったからといって気軽にどこでも買えるわけではないので注意しましょう。

「CB缶」はわかりやすく言うとカセットボンベのことです。こちらはよくご家庭で使うという方も多く、誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか。 このCB缶はなんといってもコスパが良く、気軽に使える点が魅力です。

また、スーパーやコンビニエンスストアなどでも手に入ることが多く、なくなっても簡単に買い足すことが可能です。 家のカセットコンロにも使えるので、そういった出番が多い方は手軽に使えるCB缶をおすすめします。

LEDのランタンにはさまざまな給電方法があります。それぞれ大きく異なる給電方法なので、荷物の量やキャンプに行く期間など自分のキャンプスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。

まずは乾電池式のLEDランタンです。こちらは乾電池をランタンに取り付けることで点灯させることができます。 LEDランタンの種類にもよりますが、使用する電池は単一電池〜単四電池が一般的で、だいたい1つのランタンに3〜4本程度は使うと考えた方がいいでしょう。

乾電池式は交換分の電池が荷物にはなりますが、コンビニエンスストアなどでも簡単に入手でき、交換するだけで使用できるので充電式などのように切れる心配がないのでおすすめです。

充電池式のLEDランタンは主にUSBで充電するための端子がついており、使う前にフル充電することでキャンプサイトを明るく照らしてくれます。 充電池式のメリットはなんといってもランニングコストがかからないことです。内臓の充電池が劣化するまでは何度も繰り返し使え、経済的なのでおすすめです。

ただし、キャンプ中に電池がなくなるとポータブル電源かAC電源付きのサイトでもないと充電できないので、行く前に電池残量をチェックするようにしましょう。

メインランタンを選ぶのにもう一つ重要なのが燃焼時間です。キャンプの期間や、季節によってランタンを使う時間は違ってくるので、どのランタンがどのくらいの燃焼時間か知るのはとても重要です。

230gのガスランタンなら約28時間、340mlのオイルランタンなら約20時間、LEDランタンなら平均して8時間くらいです。 荷物の量やランニングコストなどを考慮してメインランタンの種類を選ぶことをおすすめします。

メインランタンを選ぶ際に重要になるのはやはり光量です。そこで、明るさの数値によってメインランタンを選ぶのもおすすめです。ランタンにはさまざまな光量や明るさの数値があるのでご紹介します。

LEDランタンをメインランタンとして使用するなら1000ルーメン以上のものを選ぶようにしましょう。そもそもルーメンとは、ランタンから全方向に放射される光の量の単位です。

ランタンポールやテーブルに置いて十分な明るさを確保できるのは1000ルーメンとなるので、購入の際はチェックすることをおすすめします。 また、リフレクターなどを使用すれば1面に集中して照らすことができ、より明るく感じるので試してみてください。

広範囲を照らすなら、とにかく明るい3000ルーメン程度のランタンを選ぶのがおすすめです。 3000ルーメンあれば手元はもちろん余裕ですし、広範囲まで照らすことができるので小さなお子様が暗くなって遊んでいても見渡しやすく安心です。

またLEDランタンは普通のランタンより虫を寄せ付けにくいと言われており、明るくても虫の心配がないので苦手な方にもおすすめです。

ガスランタンをメインに使うなら300ルクス以上の明るさを目安にすることをおすすめします。 そもそもルクスとは、ランタンを灯した際の明かりが壁などに当たったところの光量の単位です。なので、遠くなるほど光量が少なくなり暗くなります。

食事をとるのに必要なのはだいたい300ルーメン程度なので、LEDランタンを選ぶ際の目安にしてみてください。

ガソリンランタンを購入する際は「キャンドルパワー（cp）」、「カンデラ（cd）」、「ワット（w）」などの数値を参考にしましょう。キャンドルパワーはその名の通りろうそくの明かりを基にした明るさの単位です。カンデラもだいたい同じ光量で、国際基準の単位なので変換が簡単です。

ワットは電球などでよく見られ、馴染みのある単位かと思いますが、実はこれは明るさの単位ではなく仕事量の単位なので正確に変換することはできません。ですが、だいたい100Wで1520ルーメンとおおよそ変換することができます。

さまざまな単位のランタンの明るさですが、まずは一度同じ単位に変換してみて、だいたいの明るさを比較してから購入することをおすすめします。

数あるランタンの中から使う用途によってメインランタンを選ぶという方法もあります。快適に夜のキャンプを過ごすのがランタンの主な目的ですが、過ごすスタイルによって選ぶのもおすすめです。

ランタンはキャンプで使う特別な明かりです。だからこそ、その雰囲気に合わせるのも重要になってきます。ソロキャンプや少人数でまったりと楽しむスタイルのキャンプなら、やはり暖色系の光のランタンがおすすめです。また、シューという静かな燃焼の音も楽しめるので、ガソリンランタンやガスランタンがいいでしょう。

逆に大人数でのキャンプやファミリーキャンプでは、白昼色のランタンで明るく照らすのがいいかもしれません。LEDランタンなら音もなく、会話の邪魔にもなりません。

ランタンはメンテナンスが大変なイメージがあって手を出しにくいと思っている方も多いのではないでしょうか。ですがメンテナンスがほとんどいらないものや、不要なものも数多くあります。

中でもLEDランタンは電池の入れ替えやUSB充電などがほとんどで、汚れる心配もないのでメンテナンスはほとんど不要です。

ガスランタンもガス缶をつけかえるだけで使用できるので、メンテナンスはほとんどいらず、時々掃除をしてあげる程度で簡単なのでおすすめです。

最近のランタンには、明るく照らすだけではなく、さまざまな機能がついているものも多く発売されています。メインランタンに機能がついていればとても便利なので、購入の際は機能もチェックすることをおすすめします。

キャンプは外で楽しく過ごせる最大のアクティビティですが、やはり外には虫がつきものですよね。虫が嫌でキャンプに行きづらいという方も少なくありません。

ですが虫除け機能のあるランタンを使えば、夏のキャンプでも快適に過ごすことができます。LEDで殺虫ライトが内臓になったランタンをメインランタンの他にサブランタンとして用意しておけば、そちらに虫が集中するのでおすすめです。

メインランタンを選ぶ際には、IP54以上あるかどうかも確認しておきましょう。IPとは防塵・防水性能を表示する国際規格で、どのくらい耐えることができるのかをそれぞれの数字で表しています。

IP54以上となると雨や生活防水から保護でき、ほこりなどが多少侵入しても壊れることはないので安心です。やはり外で使うランタンを選ぶ際には多少の水やほこりでも壊れにくいIP54以上を基準にして選ぶのがおすすめです。

明るさ調整機能のあるランタンなら、電力や燃料の節約になるのでとても経済的でおすすめです。ガスランタンやガソリンランタンなら細かくつまみで調整できるものもありますし、LEDなどは段階で調節できるランタンもあります。

また節約の面だけではなく、少し明かりを落としていい雰囲気にしたり、逆に一番明るくして料理の出来具合をチェックしたりなど、さまざまな面で活躍するので、調節機能があるかどうかもチェックして購入することをおすすめします。

ランタン本体が電源となってモバイルチャージャーとして使用できるランタンもあります。スマホの充電の減りが早い方や、電気で繰り返し使えるホッカイロ、カメラの充電など電気小物が多い方は何かと重宝します。

電池式のLEDランタンや、ソーラーパネルがついたランタンなどもあり、防災グッズとしても重宝します。ひとつあれば何かと便利なので、モバイルチャージャーとして購入するのもおすすめです。

たくさんのメーカーがランタンを販売していますが、たくさんあってどれがいいのか迷ってしまいますよね。そこでおすすめの主なメーカーをいくつかご紹介しますので、ぜひ購入の際の参考にしてみてください。

GENTOS（ジェントス）は日本の懐中電灯のメーカーで、開発されたばかりのLEDをいち早く日本のマーケットに投入した会社でもあります。1978年創業の信頼のおけるメーカーです。

LEDを早いうちに使い始めたメーカーだけあって、LEDを使った明るくて消費電力の低い商品を中心に販売しています。

パネルタイプのランタンや、まるでガソリンランタンのような見た目にこだわった商品もたくさん販売しているので、LEDでも雰囲気や見た目にこだわりたい方におすすめのメーカーです。

コールマンは1976年創業の老舗アウトドアメーカーであり、キャンプをあまりしない方でも、あのランタン型のマークは目にしたことがあるのではないでしょうか。

ランタンの他にも数多くのキャンプギアを販売しており、コールマンだけでそろえてキャンプに行くのも可能です。また、比較的リーズナブルな価格帯の商品が多く、ファミリーや初心者でも手を出しやすくなっています。

コールマンといえばメーカーのマークになっているガソリンランタンをはじめ、ガスランタン、LEDランタンもたくさんの商品があります。メンテナンスや修理もしてくれる店舗もあるので、初心者にもおすすめのメーカーです。

スノーピークは1958年創業の日本のメーカーです。機能や品質にとことんこだわり、洗練されたデザインも多く、おしゃれなキャンパー達に人気です。

スノーピークはランタン以外のキャンプギアももちろん数多く販売していますが、普段使いもできるようなアパレルなども販売しているのが特徴です。また、キャンプ場をオープンさせたりと、キャンプ愛を感じられるブランドとなっています。

販売しているランタンはガスランタンとLEDランタンで、シンプルながらもサイトをいい雰囲気にしてくれるのでおすすめです。

バルミューダは2003年創業の日本の家電メーカーです。シンプルで洗練されたデザインの家電が多く販売されており、空間をおしゃれに演出してくれます。

バルミューダからはLEDランタンが一種類販売されています。見た目もまるでガソリンランタンのようなデザインで、アウトドアから家の中までどちらで使用しても満足感のあるランタンです。

明るさの調節も細かく変更することが可能で、また光の色も暖色系から昼光色へ変更することができます。弱い光に設定すると、まるで炎が揺らぐようなモードになり、雰囲気も抜群なのでおすすめです。

サブランタンはメインランタンの他にも点けるランタンのことです。主にテーブルの上に置いて料理や手元を照らしたりします。そんな時には手軽なLEDランタンやガスランタンをおすすめします。虫が寄ってこないよう、明るすぎないランタンを選ぶのもポイントです。

また、メインランタンの他にテント内で使うランタンとしてLEDランタンなどをサブランタンとして購入するのもおすすめです。火を使わないので安全ですし、夜中に外に出る時などもボタン一つで点灯できるので便利です。テント内では火事や一酸化炭素中毒の危険があるので、ガスランタンやガソリンランタンは使わないよう注意しましょう。

そのほかのキャンプグッズは下記の記事で紹介しています。選び方や使い方も合わせて紹介しているので是非チェックしてみて下さい。

いかがでしたでしょうか。メインランタンは使うシーンや自分のキャンプスタイルによって選ぶことが大切でした。この記事のおすすめを参考に、ぜひ自分に合ったメインランタンを選んでみてください。