【撮影の幅が広がる】コンデジでストロボ撮影するには？必要アイテムを紹介！

デジタルカメラ本体が高性能化するにつれて、ストロボを使用する機会は減少していると言われています。これはレンズの性能が上がり、多くの光を取り込めるようになったためですが、本当にストロボは不要なものなのでしょうか。

ストロボは単純に光量を増やすためだけではなく、うまく使用すればより印象的な表現ができるようになる装備品であるとの意見もあります。

そこで今回は、コンデジでのストロボ撮影方法を紹介します。また、Canonなどさまざまなメーカーのカメラで使用できるおすすめのストロボも必見です。内蔵ストロボとは何なのかや、外部ストロボとちがいについても紹介しますので、撮影の幅を広げたい方はぜひチェックしてください。

コンパクトデジタルカメラのストロボは、外部ストロボと比べてサイズが小さくレンズの側に配置されています。ついつい薄暗い撮影シーンでストロボをオート発光してしまいがちですが、暗所で被写体に向けて小さなフラッシュを照射するのは、被写体の正面から点光源を当ててしまうので望ましくないと言われています。

ストロボが大きな力を発揮する撮影シーンの一つが、逆光での撮影です。逆光で強い光があたっていると、手前にある被写体は影になってしまいます。その影に対してフラッシュを照射すると、逆光でもはっきりと被写体を捉えられます。これは日中シンクロと呼ばれており、ストロボを使用した撮影技術の一つです。

ストロボは、その強さと被写体との距離が重要です。その適正値としてガイドナンバーが使用されています。以下で詳しく解説します。

ストロボは、被写体にフラッシュを当てて被写体を明るくする装置です。ストロボを使用する撮影シーンでは、ストロボの強さと被写体との距離が非常に重要になります。被写体とどのくらい距離があるときに、どの程度の絞り値が適正なのかがガイドナンバーとして表されています。

外部ストロボではさまざまなガイドナンバーの商品が発売されていますが、コンパクトデジタルカメラの内蔵ストロボのガイドナンバーは、5程度であると言われています。

ガイドナンバーは明るさを司る数値ですので、ISO感度が変化するとガイドナンバーも変化します。ISO感度100でガイドナンバー5の場合、ISO感度が400になるとガイドナンバーは2倍の10相当になります。

ストロボは内蔵されているものと、外部装着するものがあります。それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので、参考にしてください。

コンパクトデジタルカメラの内蔵ストロボは、大型の外部ストロボと比較すると光量は少ないものばかりです。ですが、ストロボをカメラ本体と別に持ち運ぶ必要はなく、携行性には非常に優れています。加えて、細かな同調設定を行う必要がないという面で本体内蔵装備の恩恵を受けられます。

また、使い方次第では外部ストロボに匹敵する効果を得られるといわれています。

外部ストロボの最大の魅力はその光量です。逆光や夕日をバックにする、強い光量が必要な撮影シーンでは圧倒的な効果を発揮します。ですが、カメラとの緻密な同調設定や、ストロボ用の電源が必要であることなど使用にあたっては、ある程度の専門知識が必要とされています。

また、外部ストロボを使用するためには、カメラ側との接点としてホットシューが装備されている必要があります。ホットシューとは、アクセサリーシューとも呼ばれる電子接点で主に外部ストロボを装着されるために使用されます。

一眼レフや、ハイエンドミラーレスカメラにはホットシューが搭載されている場合が多いのですが、コンパクトデジタルカメラにはホットシューが搭載されていないモデルも少なくはありません。ホットシューが搭載されていないカメラでは外部ストロボを接続する方法が変わってきます。

CanonやNikonなど、カメラメーカーの純正外部ストロボは決して安価なものではありません。ストロボの購入を考えていても、金額で逡巡してしまうこともあるでしょう。

YN560Ⅲは、カメラ内部で光量を制御するTTL自動調光や、ストロボを連写して高速シャッターに対応するFP発光には対応していませんが、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る外部ストロボです。

ホットシューを搭載したコンパクトデジタルカメラを持っている人で、初めて外部ストロボを購入しようとしている人にはおすすめの一品であると言われています。

写真撮影をしていて、逆光になってしまう場合やもう少し光量が欲しい撮影シーンは少なくはないでしょう。被写体との位置関係を変更したくない場合は、ストロボを使用します。

コンパクトデジタルカメラのストロボは、すべてのシャッタースピード域で同じ光量で発光する、全速同調という発光方式です。これによって、シャッタースピードと絞りの調整だけで光量の調整ができます。外部ストロボと比較すると、非常に簡単に光量をあげられるといわれています。

露出モードを絞り優先AEにして、絞りを解放するだけでしっかりとした撮影を行えるとの意見もあるほどです。

外部ストロボを使用するためには、接点としてホットシューが必要になります。しかし、コンパクトデジタルカメラにはホットシューが用意されていない場合は少なくはありません。コンパクトデジタルカメラで外部ストロボを使用する場合は、スレーブ発光させれば外部ストロボを発光させられます。

スレーブ発光とは、ストロボ自身が他のストロボの発光を検知して同調発光させる仕組みです。スレーブ発光を利用すれば、コンパクトデジタルカメラの内蔵ストロボに外部ストロボを同調発光させられます。

スレーブ発光させる方法として、スレーブユニットを使用する方法があります。VE-528は、前面にある突起物にフラッシュを受光すると、外部ストロボを同調発光させてくれる非常に便利な一品です。

ホットシューが装備されたデジタルカメラを使用している場合でも、スレーブユニットを使用すれば離れた場所にストロボを設置して発光させられるようになります。

外部ストロボの中には、スレーブユニットを必要とせずにスレーブ発光を行えるものもあります。カメラ側で発光量の設定などができないため、ストロボ側で細かく設定する必要はありますが、ストロボ単体で同調発光できるのは非常に便利との意見が多くあります。

ストロボは決して不要なものではなく、うまく活用すればコンデジでの撮影の幅は大きく広がります。この記事を参考に、ぜひ用途に合ったストロボで撮影を楽しんでください。