雲台の人気おすすめ12選｜雲台選びのポイントも解説

三脚や一脚などにカメラを固定するときに使用する雲台。カメラがお好きな方や旅行が好きな方は持ってる方も多いですよね。しかし、この雲台が壊れてしまうと、三脚にカメラを付けての撮影できなくなってしまいます。

交換用の新しい雲台が欲しいと思っても、安いものから高いものまで、何種類もの雲台が売られていますよね。ビデオ雲台・3WAY雲台・自由雲台のどれを買えばいいか悩む方も多いです。

この記事では、雲台を選ぶためのさまざまなポイントを解説します。ライターおすすめの雲台12選も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。

雲台と三脚はもともとネジで固定されているタイプが大半なので、交換する場合には取り外しが可能です。一体型のものなど、特殊な雲台以外の取り外し手順は以下の通りです。

1. 三脚を床に立て、センターポールが回転しないようにしっかりロックする
2. 片方の手で三脚を保持しながら、雲台を上から見て反時計回りに回転させる

頻繁に交換する部位ではないので、ジョイント部の金属がサビついて硬くなっている場合もあります。無理に緩めようとすると破損の元になるので注意しましょう。

三脚に装着する前に、まずは雲台についているツマミなどはしっかり締めておきましょう。

1. 三脚の脚は伸ばさず転倒しないように立て、センターポールも回転しないようにしっかり固定する
2. 雲台のネジ穴と三脚のネジを合わせたら、雲台を上から見て時計回りに回転させる

締め付けが不十分だとカメラが落下する危険性があるので、装着してからネジやツマミを再度チェックしましょう。

ビデオ雲台は、上下左右にレバーを使って自由に動かせるのが特徴です。動画撮影に特化した雲台ですが、動きの速い動物や飛行機などの写真撮影に向いています。重心のバランスが取りやすく、望遠の単焦点レンズを使用するケースが多い、スポーツシーンの撮影に最適です。

また、カメラや望遠レンズが重たくて手で直接動かせない女性にもおすすめです。ただ、カメラの向きを縦方向にしての撮影には向いていないので、臨機応変に構図を決めて撮影しにくいのがデメリットとなります。

3WAY雲台は、ビデオ雲台の上下左右方向への回転移動に加えて、カメラの角度も変えられます。そのため、構図を決めて撮影する自然の風景写真の撮影に向いています。

3方向それぞれにロックが設定されているので、構図を頻繁に変えられない点は留意しておきましょう。3WAY雲台は使用方法が少し難しいため、上級者向けです。

自由雲台は、3WAY雲台と違って、構図をすぐに変えて撮影できる点が特徴です。本格的な撮影に必要な角度調整のレバーがないため、持ち運びが手軽でとても便利です。

ただ、レバーを使用せず、手でカメラの位置を調節する必要があるため、細かい調整はできません。手軽な撮影ができる点で、初心者におすすめなタイプです。

ギア雲台は、自由雲台よりも角度に自由さはありませんが、構図に沿って縦・横をぴったりとあわせた撮影が可能です。スポーツ観戦や動物などの撮影ではなく、商品撮影・風景撮影など、被写体が動かない撮影におすすめです。

ジンバル雲台は、望遠レンズなどの重いレンズをしっかり支え、かつ上下左右自由自在に角度を変えられる優れものです。遠くにいる動く対象のものを撮影するのに特化しているため、野鳥撮影にはもってこいのタイプです。ビデオ雲台よりも動かせるのがジンバル雲台となります。

では、カメラ雲台とビデオ雲台の違いはなんでしょうか。大きな違いは構造です。カメラネジの企画自体は同じため、どちらにも取り付けは可能です。

しかし、カメラ用の雲台は固定して撮影するのを前提としており、ビデオ用の雲台は動きを撮影する前提で作られています。そのため、構図を動かししっかり固定するカメラ用とは違い、ビデオ用はスプリングの反発力やグリスの粘性で動きに抵抗力がついています。

カメラと雲台をワンタッチで着脱できるのがクイックシュータイプです。カメラ底部のネジ穴にプレート（クイックシュー）をあらかじめ装着しておくもので、カメラと三脚を直接ネジで固定しなくていいのが特徴です。

クイックシューを装着したカメラを雲台に乗せてから、レバーで固定するレバーロック式やネジを締めて固定するタイプもあります。三脚から素早く取り外して手持ち撮影もしたい、カメラを何台も交換しながら撮影したい人におすすめのタイプです。

しかし、取り付ける際に専用のクイックシューを忘れてしまうと雲台に固定ができません。また、複数の三脚を使用するときには、アルカスイス互換のクイックシューを採用した商品を選ぶのをおすすめします。

雲台についているネジを、直接カメラ底部にある三脚穴にねじ込むのがカメラ直付けタイプです。カメラとの接地面が広い構造なので、安定感が高いのが特徴で、撮影中のカメラのグラつきを心配したくない人におすすめのタイプです。

さらに、カメラ直付けタイプのメリットは安価なことにあります。シンプルな構造なので、クイックシューと比較しても低価格なのも魅力です。着脱に時間がかかり面倒に感じられるところだけがデメリットですね。

雲台を選ぶポイントを解説してきましたが、ここからは人気メーカー別におすすめの雲台12選です。初心者向けからプロカメラマン推薦モデルまで、メーカー紹介を交えながら幅広く紹介します。

Manfrotto（マンフロット）は、世界で初めて3WAYギア付き雲台やオイルフルード雲台を発売したイタリアの老舗メーカーです。報道写真家が自ら創業したブランドだけあって、その使いやすさからプロカメラマンも多数愛用しています。

Velbon（ベルボン）は、65年の歴史を持つ日本の三脚専業メーカーです。ユーザーファーストにこだわったモノづくりが特徴。初心者からプロまで、誰が使ってもいい写真が撮れるように工夫されたカメラアクセサリーが揃っています。

SLIK（スリック）は1943年、日本の事業家が興した小さな製作所から始まったブランドです。社名は「滑らかな」の意味を持つSlickから命名、文字通り滑らかに動く三脚が世界中で愛用されています。

雲台のおすすめ12選をご紹介しましたが、気になる雲台はありましたか？雲台は撮影スタイルによって選ぶのがベストです。プロユーザーが多い製品を選ぶのも、いい雲台を入手する方法の1つです。撮りたい写真の良きサポート役になる雲台を見つけてくださいね。