レフ版の代用品を紹介｜ダイソーの100均グッズで自作する方法も【使い方は？】

ポートレートやスタジオで人物を撮影する際に、レフ板を使用する方も多いですよね。レフ板は、光をコントロールするのに欠かせないアイテムです。とくに、逆光で顔が暗くなるのを防ぎ、明るく自然な印象の写真を撮影できます。

しかし、レフ板を忘れた場合や、レフ板の使用が禁止されている場所での撮影の場合、代わりにほかのものを使う必要があります。実はレフ板はダンボールやノートなど身近にあるアイテムで代用できます。また、ダイソーやセリアなどの100均グッズやアルミホイルを使って簡単に自作も可能です。

本記事では、レフ板の代用品や、自作方法をご紹介します。また、レフ板を1人でうまく使うコツや、レフ板の使用禁止場所についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ノートはコンパクトで邪魔にならないので、代用品として最適です。レフ板は光を集めて反射させる機材ですが、ノートの白い紙でもある程度の光を被写体に反射できます。大きめのノートの方が光を反射しやすく、調節がしやすいです。

とくに、狭い場所での撮影で大きなレフ板を使用できない場合に最適な代用方法です。また、スマートフォンを使ったちょっとした撮影でも、明るく自然な写真になるので、カメラマンではない方でもプロ並みの撮影ができます。

現代では、多くの人がスマートフォンを持っていますよね。実は、スマートフォン自体をレフ板の代用品として活用できます。画面を白くして光を集めて、明るさを最大限に上げてレフ板のような効果をもたらすアプリや、セルフィー向けのレフ板モードを備えた機種もあります。

しかし、どちらも自然光を集めて反射するものではなく、画面の明るさを活かして被写体を明るくする照明に近いものです。本格的にレフ板として使用したい方には物足りないかもしれません。

大きさや形を自由に変えられて、耐久性も高いダンボールは、レフ板として使うのにもってこいのアイテムです。コピー用紙やアルミを貼れば、レフ板として代用できます。

家にあるものを使えば材料費もゼロ。折りたためて持ち運びも簡単なのでさまざまな撮影シーンで役立ちます。

【代用品として使えるアイテム】

• 傘
• 発泡スチロール
• 白色のTシャツ
• 鏡

基本的に、白くてある程度の大きさがあるものならレフ板の代用品になります。傘は持っていても損はないアイテムで、日常でも使いやすいためおすすめです。

発泡スチロールはカットして大きさを自由に変えられます。Tシャツは小さく折りたためるので手軽に持ち運べますが、地面に置いたり固定したりできないので、1人で撮影するときは使うのが難しいアイテムです。

セリアやキャンドゥでは、なんと100円でレフ板が販売されています。しっかりした素材で、黒・白・シルバー3色のボードが付属。自立するので自宅での物撮りにも役立ちます。

ダイソーにではレフ板は販売されていませんが、デスクパーテーションとして販売されている商品がレフ板としても使えると人気を集めています。大きめですが、軽くて扱いやすいのが特徴です。真っ白なのでやさしい明るさが保てます。

【材料】

• 片面または両面が白のカラーボード
• カッター
• 白色のガムテープ

【手順】

1. カラーボードを好きな大きさに切って、同じ大きさのものを2枚作る(既製品の半分がおすすめ)
2. カラーボードの周りにガムテープを貼って補強する
3. 2枚のボードを横に並べてガムテープで連結する

連結する際は、折りたためるようにするのがポイントです。片面に色のついたカラーボードを使用する際は、色の方が背面になるように作成します。

強い光が必要な場合は、銀レフを作るのがおすすめです。上記の自作した白レフにひと手間加えるだけで作れます。銀レフは光が強くなりすぎるため、片面は白レフとして使えるようにしましょう。

【材料】

• 自作した白レフ
• アルミテープまたはアルミホイル

【手順】

1. アルミホイルを使う場合は、あらかじめ軽く握ってしわを付けておく
2. アルミテープ・アルミホイルを自作した白レフの片面に貼り付ける(色つきカラーボードの場合は色がついている面)

人物を撮影するときは、撮影者・被写体とは別にレフ板で光の角度を調節する人が必要です。しかし、人数を集めて撮影するのは大変ですよね。そこで、1人でレフ板を上手に使うコツをご紹介します。

• 被写体が自分でレフ板を持って撮影する

バストアップ写真の場合は被写体がレフ板を持っても映りません。片手でレフ板の上を持ち、片足で下を支えると手が疲れないのでおすすめです。持ち手が付いているレフ板だとより簡単に角度を調節できます。

• カメラの三脚にクリップでレフ板を固定する

撮影で三脚を使用する場合は、三脚にレフ板を固定するのがおすすめです。ただし、角度調整は難しく、屋外撮影で強風のときはレフ板が飛ばされないよう注意してください。

料理を撮影するときのレフ板の使い方を解説します。

1. カーテンを開けて外の光を取り込む
2. 部屋の電気を消す
3. 外の光を斜め逆光になるように料理を置く
4. レフ板で外の光を反射させて、料理の正面を明るくする
5. 撮影する

ポイントさえしっかりおさえれば、簡単においしそうに見える料理の写真を撮影できます。ぜひ、参考に撮影してみてください。

撮影許可が必要なエリアや、レフ板の使用が禁止されているエリアがあるので注意してください。ほかの人の迷惑になるような場所では、撮影やレフ板の使用が禁止されています。撮影をする際には事前に確認しましょう。

レフ板の使用が禁止されているエリアで撮影をする際は、上記でご紹介した代用品が大活躍します。撮影が可能か、レフ板や照明機材の持ち込みが可能かを事前にチェックしてから撮影してください。

しっかりしたレフ板がどこで売っているかですが、家電量販店のジョーシンでは販売されています。他にも家電量販店であり、カメラ屋でもあるヨドバシカメラでも取り扱いがあります。他にもカメラ屋では販売されているので気になる方はご確認ください。

レフ板や代用品を使用すると効率よく光を集められますが、光源があるともっときれいな映像を撮影できます。手軽に購入・使用できる光源が欲しい方はリングライトがおすすめです。

リングライトは小型ながら広範囲を自然に明るくできるため、自撮りはもちろん、ウェブ会議や動画撮影にも活躍します。最近は写真や動画が手軽に撮影できるようになったため、さまざまなモデルが発売されています。

リングライトの選び方がわからない方や、モデル数が多すぎてどれを購入するか悩んでいる方は、以下の記事を参考にしてください。

できるだけ使用機材を減らしたい方や、手軽に撮影したい方はスマホのライトを使って撮影するのもおすすめです。スマホのライトはあまり強くありませんが、自作したレフ板や代用品を使えば十分な光量になります。複数人で撮影する場合は、それぞれのスマホを円形に配置することでリングライトの代わりにできます。

ノートやスマートフォンなど、レフ板は身近なもので代用できて、どなたでも簡単にプロ並みの写真を撮影できます。本記事でご紹介したレフ板の代用品や100均アイテムで自作したレフ板をうまく活用して、素敵な写真を撮影してください。