NORDISK(ノルディスク) テント NORDISK(ノルディスク) テント レガシーシリーズ ウトガルド13.2(6人用) 【日本正規品】 242010

ノルディスクはデンマークで誕生した100年以上の歴史ある老舗ブランドで、アウトドアアイテムを幅広く扱っています。シロクマのロゴの付いた、北欧デザインの居住性の良いテントが有名です。

その中の一つが6～8人用のテントの「ウトガルド」です。ノルディスクらしさ溢れるシンプルで洗練されたデザインです。キャンプ場でもあまり見かけないテントなのですが、使い心地はどうなのでしょうか。

今回は、そんなウトガルドを使っている人の口コミやレビューを徹底調査し、ウトガルドの魅力とともにデメリットも紹介します。同じノルディスクから販売されているアスガルドとの違いについても解説します。最後までお読み頂き、テント選びの参考にして下さい。

ウトガルドは最大6～8人用の大きなサイズのテントですが、設営はとても簡単で1人でもできます。テント設営初心者の方でも手順さえ理解すれば20分〜30分で設営できます。ポールはテント四隅用4本、2箇所の出入り口用4本、センターポール1本の計9本です。設営の手順を簡単にまとめておきます。

1. ジップインフロアと本体をチャックで合体
2. ジップインフロアの四隅をペグで固定
3. 四隅にポールを立ててペグダウン
4. 2つの出入り口の両サイドにポールをたててペグダウン
5. 中央のポールを立てる
6. テントサイドのロープのペグダウン

ジップインフロアは別売のウトガルド専用のグランドシートです。

 メッシュ部分の面積が結構広く取られていてとても風通しがよく、少し風があればテントの中で快適に過ごせます。メッシュにできる部分を下に示しておきます。

• 出入り口2箇所：全面メッシュにできます。
• 出入り口両端4箇所：床面から約70cmより上は全面メッシュにできます。
• 側面2箇所：両サイドの中央に半円形のメッシュにできる部分があります。

出入り口のある両面はかなりの面積がメッシュにでき、風が通り抜け風通し抜群です。夏の暑い時期には、出入り口のある面を風の向きに合わせて設営するとより風通しが良くなります。

正式名称は「ウトガルド13.2」で、数字は室内の広さを表しています。床面は295×430cmの長方形で、面積だけで言うならば江戸間の8畳に近い広さです。しかし、テント内の広さは底面の面積だけでは決まりません。ワンポールテントでは隅の天井が低くなり有効スペースになりません。

しかし、ウトガルドは四隅のポールによって、一番低い所でも約65cmセンターポール部分では240cmもの高さがあります。それにより、生活の場としての広さと圧迫感のない空間が取れ、室内のレイアウトもしやすくなります。

ウトガルドの生地はポリエステル65％コットン35％のポリコットン素材が使われています。ポリエステルとコットンの優れた部分を兼ね備えたテントで、夏は外からの熱を遮断し、冬は内部の熱を外に逃さない、オールシーズンで使えるテントです。

また、夏は多くあるメッシュを全て使えば風通しがよく快適に過ごせ、冬は生地が難燃性なので室内でストーブを使えば完璧です。四季を通して長期のキャンプによく使われています。

口コミなどで「重い！」との声は多く見られます。仕様では本体 22.5kgですが、グランドシートになる別売の専用のジップインフロア（8.9kg）を含めると総重量は何と31.4kgとなります。

これは乾いた状態での重さで、雨や夜露などに濡れるとさらに重くなり、1人で運べない状況になり、キャリーワゴンが必須となってきます。また、収納袋は円柱形で、テントなどの出し入れは、円柱を立てた上の部分から行う形で、収納にも手間取ります。

口コミなどを見ていると「黒カビが発生しました」との声が散見されます。多くは湿ったまま収納保管した方のようで、季節にもよりますが撤収後2～3日で発生するようです。

ウトガルドの生地には吸湿・吸水性の高いコットンが使われていて、湿ったままの保管はカビ発生の原因になります。キャンプ最終日の朝テントが濡れている場合は、タオルなどで水分を拭き取り、乾いてからから撤収するのがおすすめです。完全に乾わききらずに撤収した場合は、家で天日干ししましょう。

テントが大きいだけに、ペグの数も多く24本あります。その内訳はテント本体に14箇所フロアシートに10箇所となっています。付属のペグはスチール製で24本もあり結構な重さになります。軽いペグに変えてみえる方もいます。

また、ペグ打ちの本数を減らす工夫をしている方も多いです。例えばフロアシートは風の影響が少ないので4本か6本に減らすとか、テント側面の張りを3本まとめて1本のペグで引っ張るなどです。天候の様子を見て減らすのもいいかもしれません。

テント本体と別売のジップインフロアを連結させてからテント設営をするのですが、そのジップが閉まりにくいとの声があります。特に、縫い目や角部分では勢いを付けて閉める必要があるようです。

撤収時に本体とジップインフロアを連結したままにしている方もいます。ポールやペグを別袋にすれば付属の収納袋に入るそうです。撤収時間の短縮と重量の分散にもなりそうです。

ウトガルドのメーカー小売価格は182,600円です。しかし、快適な生活にはフロアシートは必須で、専用のジップインフロアは72,600円です。フロアセットで販売している店もあります。価格は全て2022年5月現在のノルディスクジャパンのネット販売価格です。

できるだけ安い値段で手に入れるためには、中古を狙う・個人輸入する・専用でないフロアシートを切って大きさを合わせるなどの方法があります。

コットン繊維が含まれたテント生地で日光の熱を遮断してくれ、太陽光に含まれる熱の影響を抑えています。それに加え、メッシュ部分が出入り口の2面・出入り口の横の4面・サイドの下側の2面の全部で8箇所あり全て開ければ通気性は良く、風があれば夏も過ごしやすいです。

しかし、風のない日は他のテントでもそうですがかなり暑いです。真夏のテントはできる限り日陰を選んで張ったり、タープなどを利用したりするのがおすすめです。

ウトガルドはテント一張りだけでも魅力的ですが、自分好みに拡張するとさらに魅力が増します。テント内の広いスペースを寝室とリビングに分けられる専用のインナーキャビンは冬のキャンプに人気です。インナーキャビンを2つ使う方法もあります。

また、夏には屋外をリビングスペースにできるタープとの組合せがおすすめです。同じノルディスクのレクタ型タープのKari20はウトガルドの出入り口のポールを利用して隙間なく連結でき、雨が降っても外で楽しく過ごせます。

大きな違いは「床面の形」でアスガルトはモンゴルテントに近い形状です。アスガルトのような円形のテントはデッドスペースが大きくなりがちで、室内のレイアウトしにくくなります。そのため使用感としては「ウトガルド」は「アスガルド19.6」と同等か、かえってウトガルドの方が広く感じるくらいです。

キャンプ場へ行くと「アスガルド」は時々見かけますが、「ウトガルド」はほとんど見かけないテントです。それだけキャンプ場では目立つ存在で、見た目以上のおしゃれ感をキャンプ場で発揮します。

ウトガルドは「テントが家みたいになる」というコンセプトで作られた、デザイン性に優れたトンガリ屋根のおしゃれな「おうち型テント」です。一方「アスガルド」は可愛さの中に素朴感が漂うデザインとなっています。

ノルディスクのウトガルドは、実際に使っている方からも大変高い評価を受けているテントです。広い室内空間を普通のリビングのようにレイアウトして、夫婦2人別荘のように長期滞在している方もいるようです。オプションなどでカスタマイズして、お気に入りのテント空間を作り、アウトドアを楽しみましょう。