【性能を徹底比較】低燃費タイヤのおすすめ人気ランキング10選
2020/11/20 更新
燃費向上&CO2削減の低燃費タイヤ
低燃費タイヤとは地面を転がる際の抵抗を小さくして、より少ないエネルギーで従来の距離を走れるように設計されたタイヤです。厳密には日本自動車タイヤ協会(JATMA)が策定した等級制度において転がり抵抗性能とウェットグリップ性能が一定値を満たすタイヤを指します。
転がり抵抗とはタイヤが回転する際に進行方向とは逆向きに生じる抵抗力のことです。物理で習った摩擦力とも言えますね。この抵抗が小さいほど転がりやすく、より進行方向へ進みやすくなります。少ない燃料で車を動かすことが出来るのでCO2削減にも繋がるという訳です。
しかし転がり抵抗が小さいと止まり難くなるので雨で濡れた路面(ウェット路)ではスリップする可能性があります。そこでウェット路でもしっかりと止まるタイヤの機能をウェットグリップ性能といいます。相反するこの二つの力を備えたタイヤが低燃費タイヤです。
低燃費タイヤの選び方
低燃費タイヤは多数のメーカーから様々な性能の商品が販売されているため、タイヤ選びに迷われている方も多いことでしょう。低燃費タイヤの選び方の基準となる例を挙げていきます。
ラベリング基準で選ぶ
低燃費タイヤという商品名を使うには、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定めている基準を満たす必要があります。基準は2項目ありますので、それぞれ解説していきます。
転がり抵抗性能をチェック
ウェットグリップ性能をチェック
タイヤのスペックで選ぶ
低燃費タイヤを選ぶ際には燃費の良さだけでなく、通常のタイヤとしてもチェックすべきポイントも確認しなければなりません。運転のしやすさに関わる重要な要素を挙げていきます。
サイズをチェック
低燃費タイヤに限ったことではありませんが、タイヤを選ぶ際にサイズを確認するのは基本中の基本ですね。サイズはタイヤのサイドウォールに刻印されていたり商品の説明欄に記載されていますが、購入時に装着されていたタイヤと同じ規格の製品を選ぶのがベストです。
サイズは「195/65R15 91H」のように記載されています。「91H」の部分は無視して「いちきゅうご・ろくご・あーる・じゅうご」と読みます。195とはタイヤの横幅(mm)、65は扁平率(%)を表しています。この場合は横幅19.5cmでサイド部分が12.67cmということになります。
サイド部分とはタイヤを真横から見たときの、ホイールの際からタイヤの端までの長さを表しています。Rはラジアルタイヤを示していますが、流通しているタイヤの殆どがこのタイプですので特に気にすることはありません。15は内径(ホイール)のサイズをインチで表しています。
オプション機能をチェック
低燃費タイヤは燃料消費を抑えられるのが一番の魅力ですが、エコ性能に加えて運転をサポートする様々な機能を併せ持っている製品も販売されています。運転時のふらつきを抑えたい方は外側のブロックが強いものであったり、横揺れを抑える形状になっているものをおすすめします。
走行ノイズや騒音を防ぎたい方は静音性に優れる製品が良いでしょう。このようなタイヤは内側に柔らかい吸音材が搭載されているものが多く、振動や衝撃を吸収してくれるので乗り心地も良いのが特徴です。また安全運転を行う上で、タイヤの溝の深さも大切なポイントです。
溝が浅いタイヤはグリップが効きにくく、そもそも車検に通らない可能性もあります。このように低燃費タイヤは燃費の良さだけでなく色々な付加機能を備えています。あれもこれもという訳にはいきませんが、エコ性能と自分のクルマに欲しい機能一つくらいを目安に選びましょう。
価格をチェック
ランニングコスト(維持費)を抑えられるのが低燃費タイヤの良いところですが、イニシャルコスト(初期費用)が高くなってはあまり意味がありませんね。維持費を節約するためには、燃費の向上によってカットできる費用とタイヤの価格の両方を計算する必要があります。
上記で述べたように低燃費タイヤは転がり抵抗性能とウェットグリップ性能を併せ持ったタイヤです。通常のタイヤから乗り換えると燃費が1-5%向上すると言われていますが、ハイレベルな加工技術や優れた素材を用いているので高価になってしまうのが低燃費タイヤの難点です。
しかし価格と燃費が正比例するという訳ではありませんし、低燃費タイヤが一般的に普及すればコスパに優れた製品も出てくるでしょう。さらに一般道路か高速道路のどちらをよく走るかによっても最適なタイヤは変わってきます。自分の運転スタイルに合ったものを選びましょう。
国産メーカーから選ぶ
日本人ならやはり日本のメーカーを応援したいですね。国内の自動車用品ショップでも国産メーカーの品数は多く、自分に合ったタイヤを選びやすいというメリットもあります。
YOKOHAMA(ヨコハマ)
ヨコハマは、古河グループのタイヤゴムメーカーである「横浜ゴム」のブランドです。タイヤラベルなどには「YOKOHAMA」と印字されており、タイヤに詳しい方はよく見かけるメーカーではないでしょうか。国内メーカーの中でも低燃費タイヤにいち早く注目しています。
低燃費タイヤのラインナップも豊富で、コンフォート・ミニバン・スタンダードとそれぞれの車種専用のモデルを展開しています。さらにはプレミアムタイヤやスポーツタイヤとしての機能を併せ持った製品も多数取り扱っており、今後が楽しみなメーカーです。
タイヤ業界では誰もが知る定番メーカーだけあって、対応サイズや価格面の選択肢が広いのがポイントです。そのため自分にあった低燃費タイヤを探しやすく、耐久性・デザイン性などのトータルバランスで考慮してもヨコハマはおすすめできるブランドです。
DUNLOP(ダンロップ)
ダンロップは兵庫県に本社を置く住友ゴム社が所有するブランドの一つです。燃費・耐久性・静音性・制動性のバランスが良く、多くのドライバーから支持されている国産ブランドです。また福山雅治さんが出演しているCMが有名で、女性からの人気もあります。
ダンロップの低燃費タイヤは「VEURO」「LEMANS」「ENASAVE」といったシリーズが有名です。この中でも特に「ENASAVE」シリーズの開発に注力しており、コンフォート・ミニバン・スタンダードの各カテゴリでのラインナップを充実させています。
低燃費タイヤの性能は他社よりやや遅れていましたが、近年のシリーズではブリヂストン・ヨコハマ・トーヨーといった大手国産メーカーに並ぶ「AAA/a」を達成しています。低燃費ながら静音性や乗り心地、耐摩耗性も備えた最新シリーズも注目です。
Bridgestone(ブリジストン)
ブリヂストンは東京都中央区に本社を置く世界最大手のタイヤメーカー・タイヤブランドです。1930年に日本足袋社(現アサヒシューズ社)のタイヤ部門として発足したのが源流です。1931年に日本タイヤ社として独立分社、1951年に現在の社名へ変更しています。
ブリヂストンの低燃費タイヤは同社独自のテクノロジーによりエネルギーロスを低減し、燃費性能を向上させています。転がり抵抗とウェットグリップ性能という相反する性能のバランスを高いレベルで保ちつつも、静音性も兼ね備えた製品が多いのが特徴です。
タイヤ業界では世界最大手のブリヂストンの低燃費タイヤは市場に大きな影響を与えており、他メーカーもブリヂストンの動向に追従する構図となっています。ブランドの大きさや静音性で低燃費タイヤを選びたいという方におすすめできるメーカーです。
海外メーカーから選ぶ
高品質な国産メーカーも良いですが、海外メーカーの製品には日本製にはないスタイリッシュさを感じますね。世界的にも有名なタイヤブランドを2つ紹介します。
Michelin(ミシュラン)
ミシュランはフランスに本拠を構えるタイヤメーカーです。タイヤの売上を伸ばすために1900年に発行されたドライバー向けのガイドブックが、現在のミシュランガイドであるのは有名な話ですね。2005年にはブリヂストン社に売り上げを抜かれるも世界第二位の地位を保っています。
ミシュランのタイヤは欠点がないと言われるほど性能が良いのが特徴で、低燃費タイヤの開発においてもミシュランは当初から存在感を示しています。ただし耐久性・安全性といった全体のバランスを重視しているためラベリングは両基準とも最高値というタイヤはほぼありません。
またその高品質であるが故に製品価格も高価になってしまうのが難点です。しかし抑えられたラベリング性能も高いタイヤの値段も、それらは全てミシュランのタイヤ作りに対する拘り・自信の表れでしょう。ワンランク上の走りを追求するドライバーにおすすめのメーカーです。
Pirelli(ピレリ)
ピレリはイタリア・ミラノに本社を置くタイヤ・フィルターの製造企業で、中国加工集団の傘下にあります。タイヤ業界では住友ゴム工業に次ぐ世界第6位という位置づけになっています。欧州ではミシュランと並んで有名なメーカーで、F1やWRCなどのイベントにも参画しています。
スポーツ仕様のイメージが強いピレリタイヤですが、国産ブランドに引けを取らない性能を備えた低燃費タイヤも取り扱っています。ほとんどのモデルで「A/b」以上のラベリング基準を満たしており、メジャーなハイブリッド車やSUV、ミニバンなど各カテゴリのサイズ展開も豊富です。
低燃費タイヤの商品数が少なく日本国内ではマイナーな存在ですが、大手国産メーカーと比較して2/3-1/2程度の価格で購入できるお求めやすさもピレリならではのメリットです。中国製に抵抗が無いという方にぜひおすすめのコストパフォーマンスに優れたメーカーです。
低燃費タイヤの人気ランキング10選
低燃費タイヤのおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | タイヤ径 | 扁平率 | リム径 | ラベリング | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1
|
CINTURATO P7 BLUE |
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ピレリ初のグリーンパフォーマンス |
205mm | 50% | 17inch | AA/a |
2
|
PRIMACY3 |
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快適性と安定性の両立 |
215mm | 60% | 16inch | A/b |
3
|
NEXTRY |
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最大手の低燃費ベーシックモデル |
215mm | 55% | 17inch | A/c |
4
|
NEXTRY(4本) |
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コスパに優れた高品質モデル |
155mm | 65% | 14inch | A/c |
5
|
EAGLE LS EXE |
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エコタイヤにも走りの楽しさを |
225mm | 45% | 18inch | A/b |
6
|
BluEarth AE-01F |
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身近でハイクォリティなタイヤ |
185mm | 65% | 15inch | AAA/c |
7
|
SINCERA SN832i |
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コスパに優れた低燃費タイヤ |
205mm | 60% | 16Inch | A/c |
8
|
ENASAVE EC202 |
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低燃費タイヤの付加価値を増幅 |
165mm | 55% | 14inch | A/c |
9
|
N-BLUE ECO SH01 |
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優れたグリップとコーナーリング |
195mm | 65% | 15inch | - |
10
|
SD-7 |
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タフでグリップ力に優れたエコタイヤ |
175mm | 65% | 14inch | A/c |
まとめ
燃費の良いクルマとしてハイブリッドカーは広く認知されていますが、低燃費タイヤというアイテムがあることを知らなかったという方は意外と多いのではないでしょうか。定期的(理想は月に一度)にタイヤを点検して、適正な空気圧で燃費を気にせず運転を楽しみましょう。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
アクティブポリマーを採用し、高い耐久性と転がり抵抗性能を実現しています。トレッドの幅を広げることで安定した走行をサポートし、外部からの圧力にも強いのが特徴です。基本性能にロングライフ性を加味したスタンダードな低燃費タイヤです。