星空観測に!天体望遠鏡人気おすすめランキング15選【使い方も解説】
2020/11/20 更新
目次
天体観測をするなら天体望遠鏡を手に入れよう
天体観測をするための天体望遠鏡が欲しいと考えていませんか。天体望遠鏡があれば肉眼では確認できない惑星もきれいに見えます。月以外の惑星ももちろん見えますので、様々な惑星を見て楽しみたい方には必須のアイテムです。
天体望遠鏡には屈折式と反射式という種類があり、それぞれの種類別に付属されている機能も異なります。価格もピンキリとなっているため、予算を考えておくことが大切。また選ぶときのチェックポイントを把握しておけばスムーズに決められるでしょう。
そこで今回は種類別におすすめの天体望遠鏡ランキングをご紹介します。天体望遠鏡を選ぶときのポイントも詳しく解説しますよ。最後には天体望遠鏡の使い方もお教えしますので、ここを読めば天体望遠鏡での天体観測をより楽しめるようになるでしょう。
天体望遠鏡の選び方
天体望遠鏡は商品によって特徴が異なります。選ぶときのポイントを押さえておくことで、自分が気に入る天体望遠鏡を選べるでしょう。ここでは選ぶときに見ておきたいポイントを解説していきます。
種類で選ぶ
天体望遠鏡は大きく分けて2つの種類に分けられます。種類によって使い方なども異なるため、自分にぴったりの望遠鏡の種類を選びましょう。
屈折式天体望遠鏡は初心者におすすめ
屈折式天体望遠鏡は天体観測初心者の方でも扱いやすいと言われている種類の望遠鏡です。筒の先に対物レンズが付いており、そのレンズに天体の光を集めます。それから接眼レンズをのぞき込むことで天体の細部を観測することが可能です。視野が広いので広範囲を一度で確認できますよ。
初心者向けの望遠鏡なので取り扱い説明書を見れば大体の使用方法がわかるかと思いますが、説明書を見てもわからないという方は吉田正太郎氏作の天文アマチュアのための望遠鏡光学などを読んでみることがおすすめです。
望遠鏡について詳しく記載されているため、こちらを読めば望遠鏡の全てがわかりますよ。天体観測の前に望遠鏡の知識をつけておきたいという方も一度読んでおくと良いでしょう。
本格的なものが欲しいなら反射式天体望遠鏡
反射式天体望遠鏡は自身でのメンテナンスが必要な本格的な望遠鏡です。筒の底にある主鏡に天体の光を集め、斜鏡を通して接眼レンズで天体を見ます。接眼レンズが筒の横に出ているため調整をしなければ天体の観測ができません。
ただ屈折式と比べると天体の色ズレがありませんので、天体の色そのものを望遠鏡から観測できます。こちらは取扱いになれた中級者以上向けの種類です。
価格で選ぶ
天体望遠鏡は価格もピンキリです。安いものもあれば高価なものもありますので、価格も選ぶときの重要な要素ですよ。
軽量で安いものが良いなら経緯台
できるだけ費用を抑えたいなら架台が経緯台のものを選びましょう。架台とはレンズなどが付いている筒を置く三脚のことです。経緯台は上下左右にレンズを動かすことができます。動く方向は4つの方向だけなので取扱いも簡単ですよ。
安価なものを探している人だけでなく、軽量のものや取り扱いが簡単なものをお探しの方にもおすすめです。
高価でも長時間天体観測をしたいなら赤道儀
高価であってもじっくり天体観測をしたいという方は赤道儀式を選びましょう。赤道儀式は天体の日周運動(地球の自転によって地球の周りを動いているように見える天体の動き)に合わせてレンズを動かすことができます。
最初に設定を済ませておけば、後は簡単な操作で好きな天体を追い続けることが可能です。長時間の観測にも向いていますよ。
天体望遠鏡の高価なものは架台やレンズなど全て含めて100万円近くするものもあります。最初からここまで高価なものを使う必要はありませんが、天体観測を極めたいのであればいずれ購入を考えても良いかもしれません。
倍率で選ぶ
望遠鏡の倍率によって見られる天体も異なります。どんな倍率を選べば何を見られるのかにによって対応する倍率を選ぶと良いでしょう。
月の観測なら30~70倍のもの
30~70倍の倍率は低倍率となっていますが、月の観測であれば問題なくできるでしょう。この倍率で口径6センチのレンズで見れば月の表面を確認できます。さらに上の口径になれば表面がより鮮明に見えるため、月の観測を大いに楽しめますよ。
土星や火星を観測するなら70倍以上のもの
月だけでなく木星や火星などの惑星も観測するなら70倍以上の中倍率・高倍率のものを選びましょう。月以外の惑星は低倍率のものだとぼんやりとしか確認できないものが多くなっています。
70倍以上のものを選べば惑星を確認できるだけでなく、木星の縞模様や土星の環も見られますよ。さらに上の倍率のものをセットすれば惑星の表面まで観測できるでしょう。
機能性で選ぶ
天体望遠鏡は望遠鏡によって便利な機能が備わっています。ここで機能をご紹介していきますので、便利な機能があればその機能が備わっている望遠鏡を選びましょう。
様々な天体を観測するなら口径が大きいものがおすすめ
天体望遠鏡があればどんな惑星でも観測できますが、惑星の大きさはそれぞれで異なります。全ての惑星をきれいに見たいなら口径の大きいものを選んでおきましょう。口径が大きいものは天体の全体を観測できるため、どんな惑星の観測にも向いています。
高倍率にも対応しますので、お気に入りの天体の表面までじっくり観察することが可能。天体観測に慣れてきたら口径が大きなものに切り替えても良いですね。
持ち運びに便利なものが良いなら口径が小さいもの
天体観測をする場所まで少し歩かなければならないという方は口径が小さいものを選びましょう。口径が大きいものは天体をきれいに観測できるというメリットがあるものの、重いというデメリットも持ちます。持ち運ぶには不向きといえますよ。
口径は6~10センチのものを選びましょう。屈折式は6~8センチが最も小さく、反射式は10センチが小さいものとなっています。種類によって最も小さいサイズの口径を選ぶと良いでしょう。
天体を自動で追いかける自動追尾が便利
一度観測した天体を自動で追いかけてくれる自動追尾機能というものがあります。この機能を活用すれば自身でレンズを動かさずとも、レンズが自動的に動いて天体を捉えます。一つの天体を長時間じっくり眺めたいときに便利ですよ。
観測する天体を自動で探してくれる自動導入
機器に観測したい天体を入力しておくと、観測時に自動的にその天体を追尾してくれる自動導入機能が便利です。この機能があればその都度見たい天体がどこにあるかを確認せずに済みますよ。見たい天体が決まっているという方に特におすすめの機能です。
メーカーで選ぶ
望遠鏡メーカーは様々なものがあります。望遠鏡選びに困ったらここでご紹介するメーカーの望遠鏡を見てみることもおすすめ。きっと使いやすい望遠鏡が見つかりますよ。
屈折式・反射式共に幅広く展開しているビクセン
天体望遠鏡を取り扱う会社として知名度の高いメーカーです。屈折式・反射式ともに豊富に取り扱っているため、初心者にも上級者にもおすすめの望遠鏡が揃っていますよ。自動追尾機能などの観測を支援するオプション機器の取り扱いもあります。
老舗の天体望遠鏡メーカーであるタカハシ
タカハシは昭和7年に設立された老舗の天体望遠鏡メーカーです。取り扱う商品数はそこまで多くないものの、高性能な天体望遠鏡を続々と展開しています。初心者の方でも使いやすい天体望遠鏡も取り扱っているので、これから天体観測を始めるという方はタカハシを覗いてみてはいかがでしょうか。
スタイリッシュデザインの天体望遠鏡を展開するボーグ
黒をメインとしたカラーにブランド名と製品番号が刻印されているレンズを取り扱っています。見た目がとてもスタイリッシュなので、望遠鏡のデザイン性も重要と考える方に最適。107mmの大口径レンズも取り扱っているため、大きめの口径サイズをお探しの方は一度見てみてくださいね。
屈折式天体望遠鏡の人気おすすめランキング8選
ビクセン(Vixen)
天体望遠鏡 スペースアイ700
大手メーカーが展開する口径の大きい天体望遠鏡
こちらの天体望遠鏡は60~70mmの口径を用意しています。70mmを選べば様々な天体を観測できるため、長く天体観測を楽しめるでしょう。鏡筒には天体の色収差を抑えるアクロマートレンズを採用。色ムラのない美しい状態を見ることができます。
レンズをわずかに動かせる微動ハンドル付きなので、天体追尾にも最適。見たい天体を簡単に追いかけられるため、長時間の観測にも向いていますよ。レンズや三脚を収納できるバッグ付きなので観測場所までの持ち運びにも便利です。
架台 | 経緯台 | 口径 | 60~70mm |
---|---|---|---|
機能 | 微動ハンドル |
屈折式天体望遠鏡の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 架台 | 口径 | 機能 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1
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天体望遠鏡 スペースアイ700 |
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大手メーカーが展開する口径の大きい天体望遠鏡 |
経緯台 | 60~70mm | 微動ハンドル |
2
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ラプトル60 天体望遠鏡セット |
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高品質な日本製望遠鏡 |
経緯台 | 60mm | - |
3
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天体望遠鏡 レグルス60 |
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天体望遠鏡入門にぴったりの高い操作性 |
経緯台 | 60mm | - |
4
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MEADE 天体望遠鏡 AZM-50 |
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5つの口径が選べる天体望遠鏡 |
経緯台 | 50~90mm | - |
5
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天体望遠鏡 SKY WALKER SW-0 |
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シンプルな望遠鏡だから初心者にぴったり |
経緯台 | 50mm | - |
6
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天体望遠鏡 ポルタIIA80Mf 39952-9 |
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星も天体もまとめて観測できる |
経緯台 | 80mm | 微動ハンドル |
7
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アトラス60 天体望遠鏡セット |
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最高133倍の倍率での観測が可能 |
経緯台 | 60mm | 微同装置 |
8
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天体望遠鏡 NAG 90-11100 |
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屈折式の経緯台だから初心者にぴったり |
経緯台 | 60mm | - |
反射式天体望遠鏡の人気おすすめランキング7選
グッズゴーイング(Goods Going)
ky Explore SE-AT90M RD
三脚なしのコンパクト天体望遠鏡
両手で持てるサイズのコンパクトな天体望遠鏡です。コンパクトですが性能は本格派。月などの見やすい天体だけでなく、土星や火星と言った天体もきれいに見られますよ。色彩が淡く見えづらい星雲なども観測可能です。
自動追尾機能が付いているので、一度観測した天体を自動的に追いかけてくれます。一つの天体をじっくり眺められるので、好きな天体がある方に最適の機能です。操作性が高いため誰でも取り扱いができることも特徴。初心者から上級者にまでおすすめできる望遠鏡です。
架台 | 経緯台 | 口径 | 90mm |
---|---|---|---|
機能 | 自動追尾 |
ケンコー
MEADE 天体望遠鏡 EQM-114
初めてでも使いやすい本格的な天体望遠鏡
天体望遠鏡が初めての人は望遠鏡のセッティングに戸惑うかと思いますが、こちらは初心者でも操作しやすい天体望遠鏡となっています。初めてでも簡単にセッティングできますので、初心者だけど長く天体観測をしていきたいと考えている方におすすめです。
口径が大きいため天体や星雲の観測が可能。自動追尾は付いていませんが、微動ハンドル付きなので一つの天体を簡単に追尾できます。自分で操作しての追尾が面倒であれば別売りのモータードライブを購入しましょう。それを取り付ければ自動追尾機能が利用できますよ。
架台 | 赤道儀式 | 口径 | 114mm |
---|---|---|---|
機能 | 微動ハンドル |
反射式天体望遠鏡の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 架台 | 口径 | 機能 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1
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MEADE 天体望遠鏡 EQM-114 |
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初めてでも使いやすい本格的な天体望遠鏡 |
赤道儀式 | 114mm | 微動ハンドル |
2
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ky Explore SE-AT90M RD |
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三脚なしのコンパクト天体望遠鏡 |
経緯台 | 90mm | 自動追尾 |
3
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AP赤道儀シリーズ AP-R130Sf |
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集光力に優れた大口径望遠鏡 |
赤道儀式 | 130mm | 自動追尾 |
4
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天体望遠鏡 Sky Explorer SE-GT100N2-SA |
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天体を自動で探してくれる自動導入機能付き |
経緯台 | 100mm | 自動導入 |
5
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天体望遠鏡 RXA190 |
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スマホアプリに対応する天体望遠鏡 |
赤道儀式 | 114mm | - |
6
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天体望遠鏡 1400 |
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大きな惑星でも全体を見られる |
赤道儀式 | 150mm | - |
7
![]() |
ナショナルジオグラフィック 80-10114 |
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大口径だから高倍率での観測も可能 |
赤道儀式 | 114mm | - |
天体望遠鏡の使い方
天体望遠鏡を入手しても、初心者であればどうやって使えばいいのかわかりませんよね。ここでは天体望遠鏡の基本的な使い方をご紹介しましょう。
日中にファインダーの調整を行う
素早く天体を観測するためにはファインダーの調整が必須です。このファインダーの調整は日中に行っておくと良いでしょう。ファインダーの調整方法は以下です。
- 倍率の低いアイピースをセットする
- 1km以上離れた建物などを確認し、望遠鏡の中心の視野にその建物を捉える
- ファインダーをのぞく
- 望遠鏡の中心にある十字線の真ん中に建物が来ているかを確認
- 中心からズレている場合は光軸調整ネジを回して調整
- 建物が視野の中心に来たらファインダーの調整完了
夜は遠くの建物なども見にくくなるため、建物がファインダーの中心に来ているかを確認することが難しくなります。日中であればはっきりと建物を認識できますので、調整も簡単に行えますよ。
光軸調整ネジの調整方法は望遠鏡によって異なります。取り扱い説明書に記載されているので、説明書をよく読んだうえで調整を行いましょう。
観測場所に行き、ピントを調整して天体を見る
日中にファインダーの調整を行ったら、次は実際の観測を行います。夜間時に観測場所に出向き、見たい天体の位置を確認しましょう。天体の位置は早見盤で確認することもできますが、スマートフォンの天体アプリなどを使うこともおすすめです。
天体の位置がわかったら望遠鏡をセットし、倍率の低いアイピースをセット。天体が望遠鏡の中心に来るよう調整し、さらにピント調整を行います。そうすれば天体をクリアに見られるため、倍率を変えて天体観測を楽しみましょう。
自動追尾機能が付いている望遠鏡であれば観測前に見たい天体を登録しておきましょう。そうすれば自分で天体の位置を探さずに済みます。またピント調整の方法も望遠鏡によって異なりますので、取り扱い説明書を見ながら行ってくださいね。
使いやすい天体望遠鏡で観測を楽しもう
屈折式・反射式と種類別におすすめの天体望遠鏡をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。望遠鏡は種類や特徴によって使いやすさも異なります。初めての方は初心者向きのもの、または機能が充実しているものが良いですよ。ここを参考に望遠鏡を見つけ、自由に天体観測を楽しんでくださいね。
雨の日でも天体観測を楽しめるおすすめプラネタリウム
雨の日でも天体観測を楽しめるおすすめプラネタリウム10選は下記の記事で紹介しています。選び方や使い方も合わせて紹介しているので是非チェックしてみて下さい。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
屈折式・経緯台の天体望遠鏡です。取り扱いが簡単なので天体観測を始めたばかりの人や天体望遠鏡を使ったことがない方に最適。天体望遠鏡にはスマートフォンの付属アダプタが付いています。そちらにスマートフォンを取り付ければ、観測している天体をスマートフォンにて写真撮影できますよ。