【超高音質!】おすすめのモニターヘッドフォンの人気ランキング10選
2020/11/20 更新
モニターヘッドフォンとは
モニターヘッドフォンとは、主にミュージシャンや、レコーディングエンジニア、PAなどが使用する検聴用のヘッドフォンのことです。そのため非常に原音に忠実でフラットなサウンドであることが特徴です。
一般的な鑑賞用ヘッドフォンは格好よく聞こえるように低音がブーストされているなど、音の味付けがされている場合が多く、原音とは違う感じに聞こえることが多いので、サウンドチェックなどには不向きです。
また、モニターヘッドフォンは耐久性が高く、大音量に耐えられるように設計されています。音の周波数レンジが広く、各楽器の音がとてもクリアに聞こえ、音楽をリアル志向で細かに再現してくれるので、音楽鑑賞用としても使用できます。
今回はそんな魅力溢れるモニターヘッドフォンを定番の製品から、あまり知られていない知る人ぞ知るものまで、製品の特徴などともにおすすめの物を幅広く紹介していきます。自分にぴったりの製品の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
モニターヘッドフォンの選び方
価格を大まかな目安として選ぼう
必ずしも値段が高いヘッドフォン=音が良い(自分の感性に合った)ヘッドフォンとは限りませんが、やはり高価なものほど圧倒的に高音質のヘッドフォンが多いのは事実です。価格をあくまで大まかな目安として選んでいきましょう。
初心者や頻繁に使わない方には価格の安いものがおすすめ
モニターヘッドフォンは平均価格がそもそも高い製品なので、慎重に選びたいところです。初心者の方や普段からあまりモニターヘッドフォンを使用しない方はいきなり高額のものを購入するのは少し危険です。
まずはモニターヘッドフォンに慣れ、どういうものかを知る上で安価なものから始めてみるのもありです。目安としては大体2万円以内で考えましょう。その金額でも十分業界ではよく知られた名品や良質なものは存在します。
しかし、安価なヘッドフォンの音に耳が慣れ過ぎてしまうのも危険なので、将来的に音楽の専門職に就きたいと思っている方は、あくまでも通り道の1つとして考えておくのがいいです。
モニターヘッドフォンに慣れてきた方は次のステップへ
モニターヘッドフォンとリスニングヘッドフォンの違いなどが分かってきて、もうワンランク上の製品が欲しくなってきた方は、もう少し高価な製品を視野に入れましょう。目安としては大体8万円以内で考えると良いです。
このあたりの物になってくると高音質の製品がグッと増えてきます。プロのエンジニアやPAが愛用しているものもありますので、長く使い続けることができるものもあるでしょう。
しかし、この工程はそこまで重要ではなく、安価なものからこのランクよりさらに高価なものへ一気にステップアップされる方もいます。とは言え心配な方は少しずつランクアップさせていくことがおすすめです。
さらなる高音質をお求めの方はもっと高級なものをチェック
すでに長くモニターヘッドフォンを使用している方には説明不要ですが、まだ初心者でよく知らないという方の為に申し上げると、モニターヘッドフォンは高級なものになってくると30万円を軽く超えていきます。
このランクになるとハズレな製品などはほとんどなく、プロの方も多く愛用し、イヤースピーカーと呼ばれたりするものも存在します。それらは本当に耳の傍でスピーカーが鳴っているかのような音の奥行きが感じられ立体感があります。音の分離やクリア感も本当に素晴らしいものが多いです。
しかし、冒頭でも言ったように高価な製品が必ずしも自分の耳や用途に合うとは限りませんし、プロの方でも音が良すぎて逆に参考にするのが難しいという方もいます。プロの他にはオーディオマニアの方などが愛用していることが多いようです。
実際にお店に行って視聴して選ぼう
モニターヘッドフォンの選び方は人それぞれですが、間違いなく言えることは購入する前に実際にその音を耳にした方が良いです。ネットの情報だけで購入するのは危険なのでおすすめしません。
まずはいくつかのお店に目星をつけよう
まずは口コミなどから気になるお店をいくつかピックアップしましょう。できるだけたくさんの種類を揃えているお店がいいです。ヘッドフォン・イヤフォン専門店などは非常に種類が多く、知る人ぞ知る、マニアックな製品も見つかるのでおすすめです。
他にも電気屋さんや楽器屋さんなどにもモニターヘッドフォンは置いてありますが、場所によっては種類の数がかなり少ないことも多いので、事前に確認しておいた方が良いです。
そしてお気に入りのお店を見つけたらそこの店員さんと仲良くなっておくことをおすすめします。最新の製品や、あなたに合ったおすすめのヘッドフォンなどを教えてくれることがあるでしょう。
実際に音を聴く上で知っておきたいこと
ネットでの口コミを全て真に受ける必要はありませんが、お店にある膨大な数のヘッドフォン全てを試聴するわけにもいかないので、ある程度の参考にしてどの製品を試聴するかを決めておくのもおすすめです。
そして、そこまで神経質になる必要はありませんが、新品の製品はまだ音がなじんでいなく、そのヘッドフォンの出す「本当の音」が出ていません。購入後のヘッドフォンやスピーカーを100時間以上音楽を再生してよくなじませる作業を「エイジング」と言います。
劇的に音が変化するわけではありませんが、音の変化に戸惑わないためにも、頭に入れておいて損はないです。
装着感で選ぼう
お店でモニターヘッドフォンを試聴する際に、サウンド以外にも選ぶポイントはあります。例えば装着感は非常に重要な要素です。というのもモニターヘッドフォンをつけて作業をする作曲やミキシング、マスタリングなどのDTMは、長時間作業になりがちなんです。
ですので、実際にお店で装着した時の着け心地もしっかりと確認しておきましょう。イヤーパッドの感触や耳の締め付け具合などは、自分に合わないものだと耳がすぐに疲れてしまったり、耳が痛くなったりしてしまうこともあるので要注意です。
ヘッドフォン自体の形状やサイズなども、重量のあるものであれば耳だけでなく頭や首にまで負担がかかるようになるので慎重に選びましょう。
密閉型と開放型の違いを知ろう
ヘッドフォンには大きく密閉型(クローズド型)と開放型(オープンエアー型)の2つのタイプがあります。どちらも一長一短なので、自分の用途に合った方を選びましょう。
一般的で遮音性の高い「密閉型」
ヘッドフォンの中で一般的な密閉型はクローズド型とも呼ばれ、その名の通り、ハウジングが密閉されているタイプのヘッドフォンを言います。振動板と耳までの空間が密閉されているので、遮音性が非常に高いというのが大きな特徴です。
音が外に漏れにくく、逃げないので力強い重低音もしっかりと感じることができます。また外部からの雑音も入ってきにくいので、周りに音がする環境でも集中して作業ができるのも大きな魅力です。
音がこもりやすく、広がっていくような臨場感があまりないというデメリットがありますが、初心者の方は無難に行くならこの密閉型のヘッドフォンを購入することをおすすめします。ちなみにボーカルレコーディングをされる方はマイクにヘッドフォンから漏れた音が録音されてしまうので、必ず密閉型を選びましょう。
音が広がり臨場感抜群の「開放型」
密閉型に対して開放型はオープンエアー型とも呼ばれ、ハウジングが密閉されていないタイプのヘッドフォンです。ハウジングの背部から音が漏れる設計になっているため、音がこもることなくスッキリとした鮮明で抜けの良い音質が特徴です。
音が近過ぎず、広がっていく感覚なので、まるでコンサートホールにいるかのような臨場感を味わうことができます。ただ、その分音漏れしやすいデメリットがあり、大きな音量で使用すると周りの人に迷惑がかかることもあります。
屋外などの公共の場ではなく、室内で音漏れを気にしなくて良い環境で使用するのがおすすめです。
モニターヘッドフォンのおすすめ人気ランキング10選
10位 SONY 『MDR-CD900ST』
定番中の定番!幅広く使用される業界標準のモニターヘッドフォン
こちらは音楽スタジオでは置いてないところがない程の定番中の定番のモニターヘッドフォンです。この製品の魅力はなんといっても使用しているスタジオが多いので、みんなが何を基準に聴いているかが分かりやすいところにあります。
音楽の専門学校でもモニターヘッドフォンの基準を教えるために、まずこの製品の購入をすすめているところも多くあります。良い音かどうかは人によって評価が分かれますが、みんなが使って聴いているといのは大きな魅力です。
サウンド的にはシャリシャリとややハイ寄りで、低音がすっきりとしています。ミックスやマスタリングにはあまり向いていませんが、作曲作業やレコーディングなどで演奏者の方が使用するのに大活躍しています。
初めてモニターヘッドフォンを購入する方はスタートとして非常におすすめの製品です。
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9位 SHURE 『SRH840-A』
耳をすっぽり包むタイプの快適な装着感で遮音性も抜群!
こちらはマイクのメーカーでもお馴染のSHURE製のモニターヘッドフォンです。緻密に作り上げられた周波数レスポンスは豊かな低音域、クリアな中音域、幅のある高音域を再現しており、生音系もデジタル系の音にも問題なく使用できます。
少し本体が重く、首に負担がかかるので長時間の使用には向きませんが、解像度、バランスともにレベルが高く、聴き疲れもしにくいと思います。遮音性も高く、音漏れも非常に少ないのでモニター用途にも最適な製品です。
低音が強めで中高音域の音は若干こもった感じのサウンドですが、SONYの900STを基準としても買ってまず損はない製品です。
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8位 AKG 『K240MK2』
セミオープン型特有の音抜けの良さ!オールマイティな優等生サウンド
こちらもマイクでお馴染のAKG(アーカーゲー)製品のモニターヘッドフォンです。旧モデルからダイアフラムとハウジングの材質が見直され、低域の締りと全体のバランスや明瞭度が向上しています。
綿密に計算された、珍しいセミオープンエアー型というタイプで極めて抜けのよい自然なサウンドです。豊かで締りのある低域と透明感溢れる中高域を出力し、音の定位や奥行きもリアルに再現されています。
装着感も素晴らしく、メガネをかけたままでも痛みがなく作業ができるという口コミもあります。比較的軽量で耳に圧迫感が少なく蒸れにくいので、長時間の作業にも適しています。
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7位 ベイヤーダイナミック 『DT 770 PRO 250』
評価の高いドイツ製の製品で、古き良き味のあるサウンド
こちらの製品は音楽機材でとても好評なものが多いドイツ製のモニターヘッドフォンです。オールマイティというタイプではないので汎用性はあまり高くありませんが、ブルースやジャズ、アコースティックなジャンルには相性抜群です。
サウンド的には良い意味で古臭い感じで中音域が温かく、低音がよく伸び、周波数帯域が広いです。そしてこちらの製品はエイジングを行うと音が格段に良くなる特徴があるので、購入直後の音はあまり信用せず、しっかりとエイジングしてから作業に入りましょう。
遮音性の高いイヤーカップにより、外部への音漏れを強力に遮断するのも魅力的で、この価格のヘッドフォンの中ではかなり良質で定番機種でもあります。予算が2万円台の方には是非おすすめの製品です。
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6位 オーディオテクニカ 『ATH-M50x ブラック』
DJモニターに必須の90度反転モニター機構を採用
こちらはヘッドフォンのメーカーでも特にポピュラーで信頼性の高いオーディオテクニカの製品です。広帯域のフラットな特性で、解像度の高いモニタリングによりDJやトラックメイカー、スタジオレコーディングやミキシングなど幅広い用途で活躍してくれます。
片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構も大変便利で、ヘッドホンを首から掛けてモニタリングする際に便利な前後90度の反転モニター機構を採用しているのも大きな魅力です。
さらに強磁力45mm径CCAWボイスコイルドライバーを搭載しており、情報量の多い高解像度で音源に忠実なモニターサウンドを鮮やかに実現しています。リスニング用としても適しており、DTMなどをされないアマチュアの方々にもおすすめです。
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5位 スタックス 『STAX SR-009』
度肝を抜くほどの圧倒的な高音質!
最高級の製品を多く取り揃えたスタックスのモニターヘッドホンの中でもイヤースピーカーと呼ばれるものです。かなり高額ですが、それに見合った性能は確かにあります。驚くほど自然で味付けのなく解像度の高い音が特徴です。
ロックやJ-POPをノリノリで聴きたい方には不向きですが、まるでそこで演奏しているかのような、どこまでも原音に限りなく近い音を発することができるので、弦楽器を主体とするクラシックには最適です。
しかし、やはりかなりの高額であることと、使用するには別途STAXのドライバーアンプが必要であることなどから、初心者の方にはおすすめできません。高額でも今までに感じたことのないサウンドを体感してみたい方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
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4位 AKG 『K712PRO』
お値段以上の性能!低音に厚みのあるオープンエアー型
独特なルックスが目を引くAKGの開放型モニターヘッドフォンです。原音の再現性を追求した、独自のハウジング構造を採用しており、音の定位や奥行きを正確に再現しています。オープンエアー型は低域がうまく再現されないことが多いのですが、こちらは鮮明かつ量感豊かに再現されています。
2種類の素材を組み合わせたダイアフラムにより、高域特性を維持しながらダンパー特性を改善し、分割振動を抑制しています。装着感もふんわりとしたつけ心地で耳にも優しく長時間の作業にも適しています。
力強く豊かで音楽に厚みをもたらす低域に、美しく伸びがあり煌びやかな高域が両立されているので、音楽の持つ良さと楽器の美しい響きを存分に楽しめます。
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3位 ゼンハイザー 『HD 800 S』
クセのない万人受けするサウンドで付け心地は最高
こちらは、ゼンハイザーが販売しているヘッドホンの中でも最上位モデルとして販売されている製品です。人気の高かったHD800の後継機として製作され、再現可能な周波数帯域は、4Hz~51kHzとかなり広く、非常に細かいサウンド表現が可能となりました。
ネックなのは、やはり高価であることと、重量が370gと少し重めなところです。ですが、あらゆる細部にこだわりぬいた心地の良い装着感は、その重さを感じないほど軽く感じます。
デジタルでダイナミックな音で、引き締まった量感のある低音、分離が良く見えやすい中域や、煌びやかな高域など魅力が満載です。
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2位 デノン 『AH-D7200』
パーツの細部にまでこだわりぬいたデノンの最高級ヘッドフォン
渋い木目のデザインがクールなデノンの最高級ヘッドフォンです。現代のヘッドフォンアンプやハイレゾ音源のパフォーマンスを最大限に引き出すために、ネジ1本に至るまで全てのパーツにこだわりぬき、新たに設計しました。
デノンが50年に及ぶヘッドホン開発において培ってきた技術、ノウハウのすべてを結集させているだけあり、かなりの高音質で、密閉型でありながらまるで耳でモニタースピーカーを聴いているほど立体的で音の奥行きが感じられます。
高域から低域まで不足を感じないサウンドで、分離や解像度は繊細でやわらかく、耳に刺さるようなキツさもありません。ジャンルを選ばず心地よく聴ける汎用性の高さも特徴で、クセのないフラットなサウンドはミシキングやマスタリングにおいても重宝します。
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1位 サウンドウォーリア 『SW-HP10s』
超低価格で値段以上のクオリティ!
さて、今回最もおすすめしたい製品がこちらのサウンドウォーリアの「SW-HP10s」です!モニターヘッドフォンとしては超低価格ながら、値段以上の性能と高い評価を受けています。
超低音から超高音まで全ての音域がはっきりと聴こえ、定位よし解像度よし減衰速度よしでレコーディングなどのモニターには最適です。クラシックやジャズの生楽器から、作り込まれたサウンドまで非常に素直な音として聴こえます。
そしてもう一つ非常に高く評価されているのが装着感で、上下で厚みの異なるイヤーパットにより耳にとても良くフィットし、長時間の使用でも耳に優しいとの声が多く見受けられます。低価格で手に入れやすいので、初心者の方にもおすすめの製品です。
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まとめ
ここまでモニターヘッドフォンのおすすめランキング10選を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。ここで紹介した製品はほんの一部で、もっとたくさんの種類のモニターヘッドフォンがあります。良い音・悪い音の感性もひとそれぞれなので、参考程度に考えると良いです。音楽を聴くことが楽しく、そしてもっと好きになるように自分にぴったりのモニターヘッドフォンに出会えるといいですね。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。