【クロスバイクもオートバイも】おすすめのチェーンクリーナー人気ランキング10選
2020/11/20 更新
チェーンの手入れにはチェーンクリーナーが便利!
チェーンの手入れには「汚れを落とす」「油をさす」という2つの手順が必要です。チェーンの汚れを落とすには「水洗いをする」「灯油やガソリンで洗う」「市販のチェーンクリーナーを使う」などの方法があります。
洗車は泥汚れなどは落とせても、油汚れは落ちませんので他の手段の併用が必要です。灯油やガソリンはとても綺麗になりますが、チェーンを外す必要があったり作業後の油の廃棄に大変手間がかかります。
という訳でチェーンクリーナーを使うのが綺麗に、そして手軽に汚れを落とす方法としては最適なのです。とはいっても万能のチェーンクリーナーは存在せず、用途や目的によって最適な製品を選ばなければなりません。これからオートバイ用、自転車用を網羅しながらチェーンクリーナーの種類について詳しく解説していきます。
チェーンクリーナーの選び方
大きくはオートバイ用、自転車用と分けてチェーンクリーナーの選び方をご説明します。ただしオートバイも自転車も共用できる製品もあるので、出来れば全てに目を通して頂きたいです。
オートバイ用:洗浄方法によって選ぶ
オートバイはまず洗車をする場合としない場合に大別できます。洗車する設備があるかないかは人によって違うので、ご自身に合わせて最適な製品を選んでください。
水洗いする場合はアルカリ系クリーナー
オフロードを攻めてきたのに洗車しないなんてありえない!という人もいるでしょう。突然の雨で泥だらけになり、うっかりウェスで拭ったら虎の子のチタンマフラーに傷が、なんて経験のある人もいるかもしれません。
洗車をする場合のチェーンクリーナーはアルカリ系のクリーナーをおすすめします。逆に言うと水で洗い流せない場合はアルカリ系は使えません。メリットとしてはシールチェーン(金属の摩耗を防ぐゴム~Oリング~が挟んであるタイプ)にも気兼ねなく使える点です。
チェーン以外のボティ、ゴムやプラスチックの部品にも使えますし、臭いがきつくないのも良い点。そして一般的に石油系クリーナーより汚れが落としやすいです。
水洗い出来ない場合は石油系クリーナー
アパートやマンション住まいで洗車の設備がない、という人もいるでしょう。またヴィンテージバイクを愛好する方は、外装に鉄の部分が多いので水は使わない事が多いようです。
洗車をしない場合のチェーンクリーナーは石油系のクリーナーがおすすめとなります。(アルカリ系と違って洗車をする場合にも使えます。)クリーナーをかけて汚れを拭き取ったあと乾燥させるだけ、という手軽さがメリットです。ただゴムやプラスチックの部品にかかると劣化を招く点は注意してください。
といっても最近ではシールチェーン対応(ゴムやプラスチックにも使える)のものが増えてきています。ランキングで紹介している製品は全てシールチェーン対応です。デメリットなく使えようになって石油系クリーナーの活躍場面が増えてきていますね。
オートバイ用:汚れ具合によって選ぶ
洗車をするかしないかだけでなく、汚れ具合によっても選び方は変わります。汚れの程度によってブラシでこするかウェスで拭き上げるだけか、清掃方法も変化しますね。
強い汚れをしっかりブラシでこすりたいなら遅乾性
遅乾性はクリーナーを塗布してしばらく時間を置くことが可能です。時間を置くことで汚れに洗浄成分がしっかり染み込むので、強い汚れを落とすのに向いています。またブラシでじっくり隅々までこすりたいときにも遅乾性がおすすめ。途中で洗浄成分が乾いてから磨きになってしまった、ということが防げます。
遅乾性はすぐに揮発せず液体のままなので、速乾性に比べ使用量が少なくすむのもメリットです。逆になかなか揮発しないので乾燥には時間がかかります。(自然乾燥だと半日〜1日) ただ実際には拭き取りをしっかりやって乾燥時間は取らない人が多いようですが。
ブラシは使い古しの歯ブラシなどで代用も出来ますが、3方に毛が生えているチェーン専用のブラシが市販されているので、入手しておくとブラシ掛けの手間が大幅に短縮できます。
軽い汚れを手早く落としたいなら速乾性
メンテナンスの時間を短縮したいなら速乾性のクリーナーがおすすめです。乾くまで待つ時間が1分程度とかなり短いので、拭き取りの必要もありません。しかし遅乾性のように洗浄成分がしっかり染み込むという過程がないので、強い汚れを落とすのには不向きですね。
後にランキングにも出てきますが、現在速乾性のチェーンクリーナーは市場に見当たりません。チェーンクリーナーとしても使えるパーツクリーナーがありますので、オートバイ全体をクリーニングしながらチェーンもついでに、という使い方をするなら楽でいいです。
メンテナンス用のケミカル用品はたくさん揃えれば揃えるほど、使い分けが億劫になりますしお金もかかってしまいます。複数の用途に使えるクリーナーを積極的に活用するというのも一つの方向性ではあります。
付加価値やセット売りも考慮する価値あり
付加価値として上げられるのが防錆材とシールチェーン対応です。 洗車するとなるとサビが発生しないかが気になりますよね。錆防止のために坊錆剤が入っているものを選ぶと安心できます。特にアルカリ系のチェーンクリーナーは坊錆剤入りを選びたいところです。
また石油系のチェーンクリーナーでも、成分を浸透させめために放置する場合など坊錆剤は有効です。合わせてオートバイで石油系を使うなら、Oリングのゴムやプラスチック素材を犯さないシールチェーン対応を選ぶべきですね。
また、このランキングでは個々の容量や価格を比較しやすいように単品の製品を取り上げるようにしていますが、チェーンクリーナーとパーツクリーナーのセット売りなども多く、お得なので購入の際にはAmazonの関連商品にも目を通すことをおすすめします。
自転車用:2通りの洗浄方法に合わせて選ぶ
さて自転車用の紹介です。まずはチェーンウォッシャーを使うか、ブラシを使うかを選びます。それによって選ぶチェーンクリーナーのタイプが違ってきます。
チェーンウォッシャーとは
チェーンウォッシャーとは写真のような器具です。(メーカーによってチェーンクリーナー、チェーン洗浄機、チェーン洗浄システム等々呼び方がバラバラですので注意)使い方は下側のチェーンを挟むようにセットして左手でチェーンウォッシャーを持ち、右手でペダルを逆回転させるだけで、内部のブラシが回ってチェーンを綺麗にします。
ブラシでゴシゴシこする作業を考えたら圧倒的に楽です。おまけにかなり綺麗になりますのでおすすめです。デメリットがあるとすれば費用がかかることとチェーンウォッシャーの後始末が面倒なことでしょう。
チェーンウォッシャーを使う場合はその構造上、液体タイプのチェーンクリーナーを選ぶこととなります。それぞれのメーカーが専用のチェーンクリーナーを販売していますので、まずはそちらをを揃えましょう。
液体タイプはどちらでも使える
チェーンウォッシャー用のチェーンクリーナーは実はブラシやウェスでのメンテナンスにも使えます。ボトルタイプのものは取扱いが難しいですが、ハンドスプレータイプならエアスプレー感覚で使用できるのです。
また裏技として空のハンドスプレーに詰め替えるという手もあります。ハンドスプレーの容器は100〜200円程度で買えます。エアスプレーの製品に対して価格的にアドバンテージがある訳でもありませんが、原則的に頑固な汚れも落としやすいですし、少ない溶剤で済むのもメリットです。
毎回チェーンウォッシャーをセットせず、簡単にケアしたいという場合には、液体タイプ、スプレータイプ両方揃えるよりはメリットがあるやり方だと言えます。
ブラシを使うならスプレータイプ
安価にすませたいならブラシを使います。オートバイの欄でも説明しましたが3方に毛が生えているチェーン専用のブラシが便利です。チェーンウォッシャー程費用はかかりませんので購入しておくと良いでしょう。
ブラシを使う場合先に述べたように液体タイプを使うこともできますが、スプレータイプの方が準備や片付けが楽で手頃です。こちらを使う方がポピュラーですね。性質的には頑固な汚れは取れにくいのですが、スプレーの噴出圧で汚れを吹き飛ばす効果が期待できます。
自転車専用のチェーンクリーナーもあるのですが、基本的にオートバイ用と自転車用は兼用することができます。スプレータイプを選ぶならオートバイ用の選び方やランキングにも目を通して貰うと良いのではないでしょうか。
オートバイ用のチェーンクリーナーの人気ランキング5選
AZ
速乾強力 パーツクリーナー650ml 4本セット
価格の安さが魅力
パーツクリーナーと表記されていますがチェーンクリーナーとして使用可能です。ランキング中唯一の速乾性。選び方の欄で「遅乾性より強い汚れを落とすのには向きません」と書きましたが、こちらの製品に関してははレビューを見ると評価は高く、これで十分という意見も散見されます。
そして何といっても価格の安さが魅力です。(4本セットだから1本当たりの価格が安くなるというのもありますが)ただし速乾性は遅乾性より使用量が多くなる傾向があるので、価格の数値だけに惑わされないようにしてください。
こちらの製品だけはチェーンクリーナーとしてではなくパーツクリーナーも兼ねるという点でコスパを考える必要があります。シールチェーン対応。
成分 | 石油系 | 乾燥時間 | 速乾性 |
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モータウン
チェーンデグリーザー 500ml
アルカリ系ではNo.1
唯一のアルカリ系のランクインです。植物性でバイクに優しく、石油系の臭いのキツさがありません。石油系は「油の汚れは油で落とす」という原理ですが、アルカリ系は「油とアルカリの化学反応で落とす」という方法を取っています。
概してアルカリ系の方が汚れは落ちますが、先に述べたように水洗いが必要ですので人を選ぶクリーナーとも言えます。
チェーン、スプロケット専用のクリーナーと謳ってますが、もちろんチェーン以外のボティ、ゴムやプラスチックの部品にも使って大丈夫です。一つ注意点ですが、アルカリ性なので皮膚につかないよう気を使ってください。ヌルヌルがななかなか落ちませんよ。防錆剤入り。シールチェーン対応。
成分 | アルカリ系 | 乾燥時間 | - |
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AZ
バイク用 チェーンクリーナー パワーゾル 840ml
安くて性能面の評価も高い
「水洗い不要のバイク用チェーンクリーナー」と公式HPにあるので石油系でしょう。この製品は逆さ噴射可能というのがウリ。バイクの形状によってはスプレーを逆さにできると噴霧がはかどる場合があります。通常のスプレータイプに使いづらさを感じている人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
そして価格面ではかなり安く他社製品に対して大きなアドバンテージがあります。そして性能面の評価も高く、コスパは抜群!ランキング2位ではありますが、自信を持っておすすめできる一品です。そしてこちらも5位のYAMAHAのクリーナーに続き低臭タイプ。 シールチェーン対応。
成分 | 石油系 | 乾燥時間 | 遅乾性 |
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KURE
チェーンクリーナー 760ml
有名メーカーの安心感
「CRC-556」で有名なKUREの製品です。Amazonのチェーンクリーナー部門でランキング1位の製品です。安心感で選ばれているようですね。スプレータイプで隅々まで洗浄剤が浸透して、汚れをしっかり落とします。
公式HPの油汚れ洗浄力試験でグリスの除去量が自社、他社含めダントツで優れているとアピールしています。容量、価格の安さ、汚れの落としやすさ、それぞれの項目で上回る他社の製品はありますが、バランスが取れているのが支持される要因ではないでしょうか。
初めてのチェーンクリーナー選びで迷っているなら1位のこちらの製品を使ってみて、不満がある点があるようならその性能が高いクリーナーに乗り換える、というのはどうでしょう?防錆剤入り。シールチェーン対応。
成分 | 石油系 | 乾燥時間 | 遅乾性 |
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自転車用のチェーンクリーナーの人気ランキング5選
ParkTool
チェーンギャング チェーンメンテナンスセット
クランクが回しやすい
チェーンウォッシャーとしては平均的な価格です。(チェーンウォッシャーの価格はピンキリですが、チェーンクリーナーとセットで4,000円~5,000円がボリューム・ゾーンです)クランクの回しやすさの評価が高いですね。
チェーンウォッシャーの不満はクランクを回す時にひっかかる、という点が一番多いので、回しやすいという評価のついている製品は良質といえます。
尚、チェーンウォッシャーはロードバイク、MTB、クロスバイク等ディレイラーが付いている自転車は問題なく使えますが、ママチャリや電動自転車などでは使えない場合があります。リアディレイラーによるチェーンのたわみを利用するからです。ご注意ください。付属のチェーンクリーナーは237ml。ブラシ付属。
洗浄方法 | チェーンウォッシャー型 | タイプ | 液体 |
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KURE
自転車専用チェーンクリーナージェット 520ml
自転車専用で高性能
チェーンクリーナーは自転車・オートバイ共用で使えるものが多いのですが、こちらは自転車専用を歌っています。KUREの開発者のコメントでは「自動車・オートバイや各種機械設備に使用する商品とは異なる性能・効果が求められる」との事なので、自転車ONLYという方は積極的に使っていきたいですね。
「浸透力」「洗浄力」「ジェット噴射」3つの作用で細部の汚れまで速効洗浄します。ジェット噴射の強力さがウリ。価格面では少し高いですが性能の高さとトレードオフと考えていいでしょう。普段使いではなくガッツリとクリーニングしたい、という時に選ぶのもアリかもしれません。
防錆剤入り。石油系。中乾性。
洗浄方法 | 汎用型 | タイプ | スプレー |
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FINISHLINE
チェーンクリーナーキット
チェーンウォッシャーが高評価
自転車専用にこだわる、という嬉しいブランドです。作業は1分で終わると謳っております。チェーンの回しやすさ、汚れ落ちの良さ、少量のチェーンクリーナーで済む、などの点が非常に評価が高く、マニア押しのおすすめ製品といえます。
ブラシがしっかりチェーンを捕らえていれば 汚れが落としやすくなる訳ですが、チェーンの回しやすさは損なわれます。そこのバランスの取り方がメーカーの腕の見せ所になるのですが、そこのところFINISHLINEはうまくチューニングされているようです。
ディグリーザーは120mlとちょっと少なめ。ちなみにチェーンクリーナーを切らした時の応急処置として、家庭用の洗濯用液体洗剤を薄めたものでも結構汚れが落ちますので、覚えておいて損はないでしょう。オマケでドライテフロンルーブ(潤滑剤、保護剤)60mlが付いています。
洗浄方法 | チェーンウォッシャー型 | タイプ | 液体 |
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AZ
自転車 チェーンクリーナー2点セット
チェーンウォッシャー型としては破格の安さ
圧倒的なコストパフォーマンス!チェーンウォッシャーだけでなくチェーンクリーナーも付属していてこのお値段です。チェーンウォッシャーは費用がかかる、と先に言いましたが、これならブラシを買うのと大差ありません。これを期にチェーンウォッシャーを一度手に入れてみては如何でしょうか?
ちなみにこの2点セットにチェーンルブ、 ギアクリーニングブラシ、バイクウォッシュを加えた5点セットがAmazonの自転車用クリーナー部門でランキング1位となっています。付属のディグリーザーは500mlと多めなのも嬉しい。大変強力なクリーナーですが植物系です。
防錆剤入り。シールチェーン対応。
洗浄方法 | チェーンウォッシャー型 | タイプ | 液体 |
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チェーンクリーナー のおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 成分 | 乾燥時間 | |
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1
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チェーンクリーナー 760ml |
Amazon 詳細を見る |
有名メーカーの安心感 |
石油系 | 遅乾性 |
2
![]() |
バイク用 チェーンクリーナー パワーゾル 840ml |
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安くて性能面の評価も高い |
石油系 | 遅乾性 |
3
![]() |
チェーンデグリーザー 500ml |
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アルカリ系ではNo.1 |
アルカリ系 | - |
4
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速乾強力 パーツクリーナー650ml 4本セット |
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価格の安さが魅力 |
石油系 | 速乾性 |
5
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ヤマルーブ スーパーチェーンクリーナー 500ml |
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メーカー純正で高機能 |
石油系 | 遅乾系 |
まとめ
オートバイにせよ自転車にせよチェーンに汚れが溜まってくるとパワーロスが生まれ走りが重くなりますし、パーツの消耗も激しくなります。定期的なメンテナンスを心掛けたいものですね。そして紹介したチェーンクリーナーを活用してより綺麗に、より楽に、より手軽に手入れをしていただきたいと思います。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
バイクメーカー純正の安心感があります。このランキングではケミカル系のメーカーが上位を占めていますが、より高性能なチェーンクリーナーを求めるなら、メーカー純正も視野に入れるべきでしょう。今回は選にもれましたが、カワサキのチェーンクリーナーも相当評価が高いです。
価格は少し高めですが、汚れ落ちが良いと高い評価を受けている製品です。通の選ぶクリーナーと言えそうですね。公式HPの使い方の説明から察するに遅乾性と推測されます。石油系ですが無臭タイプを謳っています。(無臭といっても換気は必要です)
ブラシ付属。シールチェーン対応。