書類やデータを扱う時によく耳にするのが「自炊スキャナ」です。ドキュメントスキャナのことで、書類・雑誌からデータを読み取って、保存をする装置を指します。

一般のスキャナと同じではと思ってしまいますが、大きな違いは大量の原稿をスキャナする度に差し替える必要がないということです。大量のデータもサクサク読み取れるのが魅力でしょう。

今回は「自炊スキャナの選び方・自炊スキャナおすすめ10選」を紹介します。作業効率アップの為にぜひ試してみましょう。

数多くある自炊スキャナの中から1つを選ぶのは、容易ではありません。どんな点をポイントに選べばいいのかコツを挙げてみましょう。

自炊スキャナは、主に4つの種類で分類されています。それぞれの特徴について解説しましょう。

一度に複数枚の原稿をスキャンできるということで、注目されている自炊スキャナになります。同じ原稿を一度に自動でスキャン可能という手間暇をカットしたスキャナだけに、人気急上昇中です。

毎回スキャンする度に、原稿をセットするというのは面倒くさいでしょう。枚数が多くなればなる程、そう実感している人は多いはずです。

ただし、原稿自体に厚みがあるとローラーで詰まってしまうこともあり注意が必要でしょう。対応枚数厳守の上で使うようにしてください。

コピー機同様に、読み取りに特化したタイプのスキャナになります。精度が高いことで、ゆがみのないクリーンなデータを読み取れるのが特徴です。

中でも写真の画像スキャナに適しており、原稿に忠実に再現できる点でも人気の秘密がうかがえます。ある程度の厚みにも対応するのが、選ぶポイントと言えるでしょう。

ただし、1枚の原稿に対して1回のスキャンとなり、毎回替える手間がかかる点がデメリットです。その為、複数枚のスキャナにはあまり向いていないかもしれません。

その名の通り、コンパクトで小回りが利くのが魅力的なスキャナになります。スキャナ本体が手で持てるサイズの為、好きな場所でスキャンできる点でもランキングで上位の人気っぷりなのです。

勿論、手で持ち上げることで原稿の厚み等全く関係ありません。手軽に作業ができる反面、精度については他のタイプと比べるとやや劣ってしまう傾向にあります。

又、大量原稿をスキャンするのも毎回セットしなおさないといけない点でも、あまり向いていないです。手軽さを取るか性能で取るかで選びましょう。

平らなデスクに置いた原稿を、上から照射して読み取るタイプのスキャナになります。精度が高い為、厚みのある原稿でも立体的な原稿でも問題なく読み取れるのです。

1枚1枚のスキャンタイプということで、大量原稿のスキャンにはあまり適していないでしょう。数枚程度のスキャンであれば、このタイプがおすすめです。

直接原稿に触らずにスキャンできることから、図書館等で重要とされている蔵書等も傷つけずにスキャンできます。傷みやすい原稿に対して最も適したスキャン方法でしょう。

スキャンしたファイルを読みやすくキレイに利用するのであれば、解像度は外せません。使う用途に合わせて解像度をチェックしてみましょう。

用途に合わせてスキャン品質は変えていくと、快適に利用することができます。一般的にモノクロ・カラー・グレースケールに分けてスキャンすることが可能です。

例えば、文書等は文字だけで特に色が必要ありません。白黒のモノクロタイプで十分OKであり、大体スキャンするのであれば600dpi程度が理想です。

一方、カラーバリエーションが広がるグレースケール・カラーは300dpiに設定することで高品質で読みやすくなります。用途に応じて解像度を変えてみるのがポイントですが、あくまでもこれは最低限スペックであり、上回る商品選びがおすすめでしょう。

キレイで見やすい高解像度は理想的ですが、その分重くなってしまいます。特にメールに添付すると相手が開こうとした時に重くて開けられない、なんて迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

相手を不快にさせないように、できるだけサクサク開く為に解像度を落とす必要があります。特に品質にこだわらないようであれば、できるだけ解像度を下げることがおすすめです。

設定と言っても機種によって色んなタイプがあり、微調整ができるタイプとある程度幅のある設定のどちらかになります。微調整かつ広範囲で設定できるタイプは、用途が広がって便利です。

スキャンしたファイルを保存する上で大事なのが、用紙でしょう。サイズも色々あって、目的に合った用紙サイズ対応の自炊スキャナを選びましょう。

コピーでもスキャナーでもよく使う用紙サイズは、A4サイズでしょう。他にB5サイズがあれば特に問題なく利用できます。

他にも最近では、家計簿付けの為にレシート読み取りスキャナや免許証と言ったプラカード対応のものもあるのでチェックしてみてください。主にどんなタイプの質感・サイズのものをスキャンしたいのかを事前に把握してから買うと失敗がありません。

購入した後で対応していなかったということがないように、しっかり前もって慎重にスキャナ選びをしておくことがポイントです。ランキングや口コミ情報を参考にすると良いでしょう。

普段から名刺交換をする場合、管理する上でスキャナ保存が良いでしょう。最近では名刺管理用スキャナも登場しています。

数が多い名刺を整理するのは結構大変なものです。専用スキャナで1枚の用紙に何枚かの名刺をスキャナ読み込みして保存すれば、少ない枚数で保管ができるでしょう。

名刺保存であればモノクロでOKであり、解像度も抑えられることで読み取り速度もサクサク動くはずです。大量名刺の管理は、読み取り速度を考慮しながら選びましょう。

基本的なスキャナー機能は当然ですが、やっぱりあると便利なのが付加機能です。どんな機能があるのか見てみましょう。

原稿をスキャナに設定する時に、微妙なズレが出来てしまうこともあります。ズレと言っても縦・横・斜めのズレと色々あり、機種によって自動修正機能も異なるでしょう。

特に斜めのズレは全体的に歪んだ感じに見える為、最低でも修正できる機能は必須です。特にオーバーヘッド型は、冊子を開いた状態でスキャンすることで真ん中が湾曲して映ります。

この歪んだ状態を自動修正してくれる機能があれば、何度もスキャンしなおす必要がなくて便利です。長く保管する名刺等のデータは、できるだけキレイにスキャンする為にも自動補正機能は必要でしょう。

普段からスマホやタブレットを利用するのであれば、Wi-Fi・Bluetoothに対応した自炊スキャナを選びましょう。スキャナから離れた場所でもWi-Fi・Bluetoothに繋がっていればデータの転送が可能です。

いつもよく使うスマホやタブレットでデータを見ることができることで、外出先でも確認がしやすい利点があります。又、家の中でも離れた場所で利用できる点でも利便性は広がるでしょう。

本体やパソコンに線を繋がなくても、無線でデータを転送したり閲覧したりすることができるのは今は使わなくても将来的に利用する機会があるはずです。選んでおいて損はないでしょう。

ここまで「自炊スキャナのおすすめランキング10選」を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。スキャンからデータ保存可能な機器で、どっしり安定したサイズからカバンに入れて持ち運びができるサイズまであります。普段使うスタイルに合わせて選んでみてはどうでしょうか。失敗なくスキャン生活を送れるでしょう。