【想定外の面白さ】大どんでん返し映画のおすすめ人気ランキング10選

意表を突く想定外の結末。「どんでん返し」映画の醍醐味は目を離せない緊張感とどうなるんだろう、という期待感でいっぱいです。映画史に残るおすすめ定番作品から、熱い映画ファン垂涎の映画作品まで網羅した「どんでん返し」映画のおすすめ人気ランキング10選のご紹介です。

日常では起こりえないどんでん返し映画を堪能する

観ている人の意表を突き、「そう来たか」と驚きの結末に感嘆の声を挙げてしまう、「どんでん返し」の映画。古来、優れた映画の醍醐味のひとつとして多くの名作、佳作が作られてきました。その作品群の中でも名作から隠れた傑作までの10選を紹介していきます。

 

 

日頃の生活では思うようにならない、思うようにいかない、そういう日常生活にあって「どんでん返し」の映画は、日々のストレスを癒す大きな活力になります。サスペンス映画に多く使われる手法ですが、名作、傑作の多くは「どんでん返し」の結末が多いのが特徴です。

 

 

非日常の世界を味わえるのは映画鑑賞の大きな魅力ですが、「どんでん返し」映画はその非日常の体験をさらに大きく膨らませてくれます。「どんでん返し」映画の選び方、楽しみ方を知り、その魅力全開のおすすめの人気作品を観るきっかけにして下さい。

「どんでん返し」映画の選び方

「どんでん返し」映画にも様々な種類があります。自分に合った作品を見つけましょう。

サスペンス映画から選ぶ

映画作品を観ている人は、絶えずその先を想像し映画の展開を予想します。すぐれたサスペンス映画は、テンポの小気味よさに浸りながら、最後の「大どんでん返し」を仕込みます。

サスペンス映画は「どんでん返し」の宝物館

登場人物に次々と降りかかる「辛いこと」「苦しいこと」「不幸なこと」に、見ているひとはその厳しさに圧倒されます。映画がそのまま終ってしまうまさにその時に起こる「幸せな気分」が「どんでん返し」でしょう。

 

傑作「カサブランカ」では愛し合うふたりがどうして憎しみ合うのか、見る側は心配で堪りませんが、最後の最後に「どんでん返し」が起こり、想定外の「幸福」を味わいます。サスペンス映画には「どんでん返し」の要素がびっしり詰まっている玉手箱です。

 

サスペンス映画の佳作、名作を知っておくと、「どんでん返し」の結末があることを教えてくれます。新作映画やDVD鑑賞などで、おすすめの「どんでん返し」映画を見付けるにはサスペンス映画の情報を集めておくことは必須といえます。

日常生活では起こらない展開

サスペンス映画は観る側に絶えず物語の展開を推理させて進みます。サスペンスとは宙づり状態、という意味ですから、脚本家や監督は絶えずその裏をかくのが王道となり、見る側が納得したときには、既に「どんでん返し」の仕込みは終わっているといえます。

 

ほとんどの人の日常生活は、同じことの繰り返しが多く、変わらない平凡な日々が続きます。サスペンス映画を作る人たちは、映像の中だけとはいえ、「どんでん返し」によって、日々のありふれた生活から非日常という緊急事態を体感させてくれます。

 

こういう、悲劇などが一転して感じる充足感をカタルシスと言いますが、サスペンス映画はこのカタルシスを得るために「どんでん返し」を設定しているので、痛快な「どんでん返し」映画は、サスペンス作品から見付けることが容易なのだといえます。

名作には何度観ても飽きない魅力がある

「どんでん返し」映画の最大の魅力は「トリック」の難解さ、複雑さにありますが、普通はそのトリックが暴かれたとき、その作品の魅力も一気に色褪せてしまいそうなものですが、優れたサスペンス映画は、観る度に新しい発見があるものです。

 

名作とはそういうもので、「どんでん返し」にいくためのいくつもの仕込みを映像の中から見つけ出すのも大きな楽しみといえるのです。「どんでん返し」映画は唐突に起こるのですが、入念な計画と多くの仕込みをさりげなく偲ばせた作品です。

 

「どんでん返し」映画を選ぶ最初の基準は、サスペンス映画の傑作には、傑作ならではの仕込みが入っているから、観る側を飽きさせず、何回も楽しめる要素で埋まっているということがわかります。

映画賞受賞作から選ぶ

「どんでん返し」映画を選ぶにあたって、世界中の映画賞は重要な目安です。受賞作はあらゆる意味で「面白い」作品で、「どんでん返し」は「面白さ」の証でもあるからです。

アカデミー賞作品にハズレ無し

世界には多くの映画賞や映画祭があり、そこの受賞作は「素晴らしい」「面白い」「考えさせる」が受賞の基本となります。当然「どんでん返し」の作品もく含まれます。受賞作に付いて知ることはそのまま「どんでん返し」映画を見付ける指標にもなるわけです。

 

カンヌ映画祭のように、映像芸術的にシフトした映画祭もあれば、アニメ作品だけ、サイコサスペンスだけとか、国内ではキネマ旬報の年間ベストなどが有名です。映画賞や映画祭は固有のクセを持っていますが、「どんでん返し」映画の佳作は必ず含まれています。

 

中でも「どんでん返し」映画の宝庫と言えるハリウッド映画の多数はアカデミー賞に反影されます。手の込んだ、しかも迫真の「どんでん返し」映画はアカデミー賞のなかで多く見付けられるのは必然で、その情報を知ることは「どんでん返し」映画を選ぶにはうってつけです。

監督の手腕

映像の撮影ひとつで、映画は決定的に変わるものです。そういう意味では映画監督の手腕が「どんでん返し」の見せ方に大きく影響します。過去に観た映画賞の受賞作で「どんでん返し」作品は監督の名前を憶えておくにこしたことはありません。

 

映画「新幹線大爆破」は爆弾を仕掛けた新幹線があるスピード以上では爆発しないが、スピードが下がると爆発する、奇想天外で「どんでん返し」の連続する映画です。マスコミには最初相手にされませんでしたが、時間と共に、伝説の映画となった傑作です。

 

言わば映画監督は「どんでん返し」作りの魔術師といえる存在です。意表をつくキャスティング、華麗な映像表現など、素晴らしい映像作家との出逢いは、そのまま素晴らしい「どんでん返し」映画を選ぶきっかけになります。

脚本家の力量

カンヌ映画祭の大賞受賞作「パルプフィクション」はたいへん込み入った脚本で、しかも「どんでん返し」の連続というなんとも痛快な映画です。今でも色褪せない鮮度は、その脚本力で、「どんでん返し」映画を選ぶにあたって重要になります。

 

 

凡庸な脚本からでも素晴らしい映画を作り出す映画監督はいますが、脚本は映画の善し悪しを決める大きな決め手になります。アカデミー賞は、作品賞と監督賞が大きく注目されますが、作品の土台を作っているのは脚本賞の脚本家の力量も大きく貢献します。

 

 

脚本家は、いわば「観客を騙す人」で、観客の心を鷲掴みにするために絶えずそのトリックを考え、シナリオに沁み込ませていきます。表に見えずらい部分ですが、優れたサスペンス映画などを書く脚本家の情報は、優れた「どんでん返し」映画を選ぶ重要な要素にもなります。

様々な人の声から選ぶ

大ヒットの推理小説や古今の名作からの映画や、ニッチな映画ファンの間ではDVD化されていないが、素晴らしい「どんでん返し」映画を知っている人がいます。

原作は土台がしっかりしている

優れた原作には、長い間人々に読み続けているにも拘わらず、その恒久性が備わっています。ストーリーの展開、トリックや、話の終末の「どんでん返し」の内容を既に知っていても、何度も読まれ、読み続けられます。傑作の誉と言うべき作品たちです。

 

 

原作を映画化するとき、どんな設定にするのか、現代の状況にマッチしているのか、映画を観る側はそれだけで興味を持ち、映画化を楽しみに出来るというわけです。イギリスの文豪ディケンズの名作「大いなる遺産」は時代のギャップを全く感じさせない「どんでん返し」映画です。

 

 

原作を「どんでん返し」映画にするのは脚本力と監督の映像表現に尽きることですが、作品本来の力が在るという証拠でもあり、強固な土台に出逢うことが、「どんでん返し」の映画を選ぶ大きな手がかりになります。

大ベストセラーは誰もが映画化を望む

本の売れない時代と言われますが、いつの時代にもベストセラーは存在し、今でも大ヒットが生まれることがあります。こういうベストセラーの原作は、ほとんど間違いなく映画化が望まれます。「映画だったらどういうふうになるのか」というのは万民の希望かも知れません。

 

「容疑者Xの献身」は小説として先づ大ベストセラーになりますが、その原作の素晴らしさが、映画ではどういう風になるのか、あの「どんでん返し」を考えると、おおいに観る側の気持ちをかき乱してくれました。素晴らしい原作の「大どんでん返し」の由縁です。

 

「どんでん返し」はそのトリックや意表を突く展開がバレバレになってしまえば、お終いというわけではありません。ベストセラーの持つ「どんでん返し」の味わいを映画でも観られるのであれば、それこそ「どんでん返し」映画を選ぶ重要な選択肢になります。

ニッチな映画ファンの声も聴く

映画情報はインターネットからも多く得られますが、同じ情報がぐるぐると回っているだけの場合が多々あります。一言で言えば同じ内容の文章が表現を変えているだけの非常にチープなものが多いのが本当のところでしょう。映画評論家の書籍や、雑誌などの映画評は余り出て来ません。

 

映画「迷宮のレンブラント」は、思いもよらぬ展開が続き、「どんでん返し」の宝庫のような映画ですが、DVD化もされず、長い間、熱い映画ファンの間ではDVD化が待たれている作品です。こういう「発見」「出逢い」の映画が少ないのがネット上での情報のコモディティ化です。

 

「どんでん返し」映画を選ぶにあたっては、独自の検索方法を見付けることも重要です。検索上部にあがってこない上質の情報を得るために、「息を飲む展開」「休む暇もない」などの、語彙を駆使して、未だ観ぬ傑作の鉱脈を掘り当てたいものです。

「どんでん返し」映画の人気ランキング10選

最初は遊び気分、恐怖はジンワリと

「どんでん返し」をテーマに、〈おすすめ〉〈人気映画〉と検索すれば、必ず拾う作品で、「どんでん返し」映画の定番といえます。「セブン」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」など「どんでん返し」の名手デヴィッド・フィンチャー作品でもあるからです。

 

「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という一通の誕生日の招待状からドラマは始まります。大富豪なのに退屈な人生を送っていた男が、生き地獄のような体験、命まで狙われる経験をして大どんでん返しが起こる、ハラハラドキドキの痛快作品です。

 

人生を凝縮すると、こんな風に見えるのかもしれないと思える作品で、良質なサスペンスでありながら、自己啓発に通じる側面を持つ示唆に富んだ作品。熱狂的なファンが多い中、未だにBlu-ray化されず輸入盤のDVDは日本語対応していません、注意が必要です。

製作国 1997年 制作年 アメリカ
監督 デビッド・フィンチャー メディア DVD

役者が揃い監督はどんでん返しの名人

国内映画賞の「脚本賞」を総なめした作品。「アフタースクール」で力量発揮した内田けんじの脚本・監督作品として映画ファンの間では「どんでん返し」の名作の誉れ高い作品に定着しました。堺雅人、香川照之に、抑え気味の広末涼子の演技が新境地を開きました。

 

お金、境遇、人生感の全く違う二人の男が、記憶喪失を挟み人生が入れ替わってしまいます。名うての殺し屋と、うだつの上がらない役者というギャップはコメディとしても十分楽しめ、手の込んだシナリオが、最後の「大どんでん返し」を用意します。

 

内田けんじ作品は、爆笑より、絶えずゆるく笑わせるキャスティングが印象的で、記憶喪失の殺し屋が、ダメな役者から脱皮する姿は涙ぐましい。パトリス・ルコント監督の「列車に乗った男」を想起させますが、終盤は、爽やかなドラマだったと感じさせます。

製作国 日本 制作年 2012年
監督 内田けんじ メディア Blu-ray

アカデミー脚本賞の大どんでん返しで騙される

「どんでん返し」を絵に描くとこうなる、と言える程有名な作品です。映画が脚本力に大きく依存することを知らしめた作品で、アカデミー脚本賞を受賞しています。とにかく最後の最後に「大どんでん返し」が起こるので、上映後も暫くぼーっとしてしまいます。

 

「回想シーン」は作中でたまに使われるのが良しとされますが、本作は、The Usual Suspects=普通の犯人、が回想シーンを多用しながら展開し、現在と過去が交錯し、その巧妙さに、観る側も目が離せません。全てが解決した時に大どんでん返しが起こります。

 

 

アガサ・クリスティの代表作のひとつ「アクロイド殺し」を下敷きにしたとして、話題になりました。犯人=私、という設定は似ていますが、アガサへのオマージュと考えれば問題はありません。「どんでん返し」映画の傑作として長く見続けられる作品でしょう。

製作国 アメリカ 制作年 1996年
監督 ブライアン・シンガー メディア Blu-ray

溌剌、若き日の桃井かおりと思わぬ結末

評論家、田原総一郎が撮った唯一の映画です。現在の風貌からは想像も出来ない激しい情熱や情念、怒りや諦めにも近い、1970年代初頭の空気感をみごとに表現したロードムービーです。「どんでん返し」映画としては痛快さよりも寂寞感が残る映画といえます。

 

舞台は日本海。こそ泥をしながら旅を続ける元棒高跳び選手という設定の男と、聾唖者のカップルの三人が繰り広げる膨大なセリフが続く映画。旅の途中での迫害、暴力、差別などが連綿と続き、主人公は、思いもよらぬ「どんでん返し」の行動をとっていきます。

 

石橋蓮司と、写真家加納典明に、目が眩むほど美しいデビュー当時の桃井かおり。青春映画の価値と、斬新なカメラワーク、モノクロ画面。70年安保の敗北感と倦怠感が、アンニュイな画面として映しだされ、誰にもコミットしない「どんでん返し」の結果を生み出します。

製作国 日本 制作年 1971年
監督 清水邦男/田原総一郎 メディア DVD

仲間の恨みを晴らすため「最後にぐっさり」

「最後にぐっさり」というサブタイトル通り「どんでん返し」のための映画です。1970年代の象徴ニューシネマ「明日に向かって撃て」のスタッフ、キャストが再集結し大ヒットした、信用詐欺の映画の代表作で、その年のアカデミー作品賞を受賞しています。

 

一匹狼のせこい詐欺師が、殺された友人の敵討ちをする作品。巨大な悪の組織に挑む男たちがドライブ感たっぷりで、どんでん返しの最後を楽しんだ後、もう一回、「騙されていたのは観ていた私たちだ」と思わせる、どんでん返しを2度味わうことになります。

 

イケメン、レッドフォードとクールガイ、ポール・ニューマンの演技は世界中の映画ファンが夢中になりました。最後のどんでん返しに突進するまでのバイプレイヤーたちの演技も秀逸で、現実に起こったら、騙されたことも解らない、と思うにちがい痛快映画です。

製作国 アメリカ 制作年 1973年
監督 ジョージ・ロイ・ヒル メディア Blu-ray

文字通りの「どんでん返し」奇才寺山修司の傑作

歌人であり俳人、作家であり世界的な劇作家、寺山修司の前衛的映画作品。今なお若い人を中心に、その著作に強い影響力があり、本作も非常に刺激的で映像芸術としての評価もたいへん高い。歌集「田園に死す」の短歌が劇中に朗読されるのも異色といえます。

 

はなしは主人公の「映画監督」が自伝作品を撮っていて、「映画の中の私」を描いているが、ある夜「映画監督」の元へ「映画の中の私」が現われる複雑な展開に。ドラマは「映画の中の私」と「映画監督」が同時に立ち会う展開で、大どんでん返しを迎えます。

 

「どんでん返し」は元々歌舞伎用語で「どん・でん」は楽器群の音を指し、「返し」は大道具を「どん・でん」の合図と共にひっくり返す舞台転換が語源です。寺山修司は本作で、エンディングにまさに文字通りの「どんでん返し」を仕掛け映画を締めくくっています。

製作国 日本 制作年 1973年
監督 寺山修司 メディア DVD
4位

パラマウント

オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション

想像を絶する悲劇と切なく優しいエンディング

アガサ・クリスティのファンでなくとも、推理小説ファンでなかろうとも本作を知る人は多い筈です。サスペンス史上に燦然と輝く名作で、何回も映画化、テレビ化されてきた、究極の「どんでん返し」映画と言えるかも知れません。

 

ここでは1974年制作の映画をおすすめしたいと思います。密室殺人の傑作でもあり、その役者たちの顔ぶれもさることながら、ディテールに拘った演出など見どころ満載です。老境に差し掛かったイングリット・バーグマンがアカデミー賞助演女優賞を手にしています。

 

余りの名作故にストーリーには触れませんが、謎解きの大好きなサスペンス小説ファンも呆然とするほどの「大どんでん返し」が繰り広げられ、しかもその終り方が、残虐な殺人事件を扱っているのに、実に優しくほのぼのとしているのが素晴らしい。

製作国 イギリス/アメリカ 制作年 1974年
監督 シドニー・ルメット メディア DVD

若き日の渡哲也の「望郷」が狂おしい結末に

「映画館で観た」という人が羨ましいと思う作品です。今から50年以上前に作られた日活ニューアクション映画の金字塔でもあります。さらに驚くのはフランスのジュリアン・デュヴィヴィエ監督が1937年に制作、世にジャン・ギャバンの名を知らしめた映画史上の名作「望郷」のリメイク作品だということです。

 

東京で殺人を犯し、神戸に潜伏し「いつか東京に戻りたい」とひたすら思う殺し屋の顛末を描いた作品で、全体を覆う倦怠感と主人公を追いかける刑事と、主人公を狙う鉄砲玉の殺し屋との三つ巴の緊張感の対比がみごとに、しかも実にキュートに描かれます。

 

まさに「俳優の時代」の最後を飾るキャストに、デビューしたばかりの渡哲也、石原裕次郎との共演で一世を風靡した浅丘ルリ子のタッグはたいへん美しく、刑事役の藤竜也の清澄な役も捨て難いが、ギャング映画故の「どんでん返し」の切なさに映画の魅力にどっぷりとはまります。

製作国 日本 制作年 1967年
監督 舛田利雄 メディア DVD

熱烈な映画ファンがDVD化を待ち望む幻の名作

「芸術とは何か」「芸術はなんのために誰のためにあるのか」という問題を、正面から四つに組んだ映像芸術です。「どんでん返し」とは縁のない話のように感じますが、切ない恋愛あり、ミステリーな過去を背負い込んだ主人公の「どんでん返し」の行動が美しい。

 

かつては有名だったヴァイオリニストが、音楽ホールでの演奏会は芸術ではないと言い、地下鉄のホームや通路での演奏活動をして日銭を稼いでいる。ある日急遽、コンサートでの代役に抜擢され、観客を感動の渦に巻き込むが、隠されていた過去から、「どんでん返し」が始まります。

 

熱い映画ファンの間で、長くDVD化を望む声がありますが、未だに発売されていません。AmazonでもVHSテープを購入するしかない状況です。こういう名作がDVDにならないのは、大人の事情かも知れませんが、理不尽な気がします。DVD化を強く望みます。

製作国 フランス/ベルギー/ドイツ 制作年 1995年
監督 シャルリー・ヴァン・ダム メディア VHS(ビデオ)

日本映画史上空前のロケと想定外の終結

シナリオ作家の芥川賞ともいえる「木戸賞」受賞作の映画化。日本映画史上最も派手なロケを敢行し、新宿駅周辺を500人、ときには1000人以上の流れを作った空前絶後のロケ撮影が大きな話題をさらいました。脚本の壮大さと緻密さも大いに評価されその「どんでん返し」の結末に驚きます。

 

大手物産メーカーの重役が身代金を抱えて、犯人の指定する場所へ向かうところから映画は始まります。しかも犯人は「身代金の輸送風景」をテレビで生放映をさせるという想定外の展開へ。警察と犯人との凄絶な駆け引きが始まりますが、映画は予想外の方向へ向かいます。

 

プロデビューしていないライターが、これだけの作品を書けることに何より驚きますが、主人公、渡哲也と永瀬正敏の刑事役も非常にタフで、豪快なキャラを魅せました。アガサ・クリスティ作品の「どんでん返し」を少し彷彿とさせますが、未だこの「どんでん返し」の奇策の鮮度は衰え知らずといえます。

製作国 日本 制作年 1997年
監督 大河原孝夫 メディア DVD

「どんでん返し映画」のおすすめ商品比較一覧表

商品 商品リンク 特徴 製作国 制作年 監督 メディア
1
アイテムID:5107065の画像
誘拐(東宝DVD名作セレクション)

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日本映画史上空前のロケと想定外の終結

日本 1997年 大河原孝夫 DVD
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無伴奏「シャコンヌ」 [VHS]

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熱烈な映画ファンがDVD化を待ち望む幻の名作

フランス/ベルギー/ドイツ 1995年 シャルリー・ヴァン・ダム VHS(ビデオ)
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渡哲也 俳優生活55周年記念「 紅の流れ星」

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若き日の渡哲也の「望郷」が狂おしい結末に

日本 1967年 舛田利雄 DVD
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想像を絶する悲劇と切なく優しいエンディング

イギリス/アメリカ 1974年 シドニー・ルメット DVD
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田園に死す [HDニューマスター版]

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文字通りの「どんでん返し」奇才寺山修司の傑作

日本 1973年 寺山修司 DVD
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アカデミー脚本賞の大どんでん返しで騙される

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日本 2012年 内田けんじ Blu-ray
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最初は遊び気分、恐怖はジンワリと

1997年 アメリカ デビッド・フィンチャー DVD

DVD、取扱上の注意

大切に揃え集めたDVDコレクション、再生できないときの悲しさを想い出すと切なくなります。取扱上の最大の注意点は、盤面に直に触れないこと、高温多湿の場所で保管しないこと、この2点に集約されます。

 

好きな映画作品は、何回でも観ることでしょう。DVDディスクはポリカーボネート製で十分な強度もあり腐食することもありませんが、盤面を傷つけてしまったら、どうにもなりません。好きで好きで集めたDVDです、自分の分身だと思って大切に扱いましょう。

まとめ

「どんでん返し」の映画を集めてみました。洋画と邦画、定番の名作や知られざる作品まで考慮した10作品で、心に沁みるおすすめ作品です。観た作品も在るでしょうし、初めて聴く映画も在るかも知れません。「どんでん返し」の映画は映画の魅力そのものです、お役にたてたのなら光栄です。

本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。

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