有栖川有栖作品のおすすめランキング10選【本格ミステリーで大人気】
2020/11/20 更新
本格ミステリー作家である有栖川有栖の魅力
ミステリー作家の中でも本格派の作家として高い人気を維持し続けている有栖川有栖の魅力は多くありますが、何よりも世界的に有名なミステリー作家であるエラリー・クイーンのような論理的な謎解きが魅力です。
そのためミステリー好きからも高い評価を得ており、文章力の高さと丁寧な設定や世界観のファンも多いです。有栖川有栖は読者に対してフェアであることを重視しており、作品の中に読者への挑戦状を挿入していることが多いのも特徴であり魅力でもあります。
人気シリーズの中には作中に有栖川有栖という登場人物を出す場合もあり、主人公の助手的な立ち位置で登場することが多く、主人公&有栖というコンビが活躍する作品は特に人気があり、テレビドラマ化された作品もあるほど人気があります。
有栖川有栖作品の選び方
有栖川有栖の作品の中には人気のシリーズが多く出版されています。そのため人気のシリーズから選ぶのが最もポピュラーと言えます。また有栖川有栖の作品の中には短編などの魅力的な作品も多くエッセイやアンソロジーも多くあるので自分の好みから選ぶのも選択肢の1つです。
人気のシリーズから選ぶ
最も選びやすいポイントとしては有栖川有栖の作品の中でも人気のシリーズから選ぶのがおすすめです。ここでは特に人気の高いシリーズを紹介します。
学生アリスシリーズから選ぶ
「学生アリスシリーズ」は有栖川有栖の作品の中でも特に人気が高いシリーズであり、テレビドラマ化されたこともあります。このシリーズには作中に有栖川有栖という登場人物も出てくることで有名です。
またこの後に紹介する「作家アリスシリーズ」の世界とはパラレルワールドのような設定でつながっています。「学生アリスシリーズ」は「江神シリーズ」や「学生シリーズ」とも呼ばれており主人公はとある大学の推理小説研究会の部長である江神で、助手役として有栖川有栖が登場します。
現時点で4種類の長編が出版されており、そのどれもが本格的なミステリーとして評価が高いですが、短編は長編の番外編的な立ち位置となっており日常的な謎などが主なテーマとなっている場合が多いです。また本格的なミステリーだけでなく若者たちの心情や恋愛を描いた青春ミステリーとしても評価が高いです。
作家アリスシリーズから選ぶ
「作家アリスシリーズ」は上でも紹介したように「学生アリスシリーズ」とパラレルワールド的に繋がっており、「作家アリスシリーズ」の中の有栖川有栖が「学生アリスシリーズ」を執筆しており、「学生アリスシリーズ」の有栖川有栖が「作家アリスシリーズ」を執筆しているという設定になっています。
「作家アリスシリーズ」は犯罪学者である火村英生を主人公とし、シリーズ全般を通して警察などの設定も細かく描写されているのが特徴です。またテレビドラマ化されたことでも有名で、とても人気のあるシリーズです。
この「作家アリスシリーズ」はシリーズの作品の中に「国名シリーズ」などの人気の短編などもあり、ファンのみならず有栖川有栖の作品を知らない方にでもおすすめできるシリーズです。
ソラシリーズから選ぶ
「ソラシリーズ」は上で説明した2つのシリーズと比較すると有名とは言えないですが、しっかりとした設定の本格ミステリーとして人気があり、ヤングアダルト向けとして執筆されたようですが、大人が読んでも楽しめるシリーズとなっています。
この作品の大きな特徴は上の2つのシリーズと違い登場人物に有栖川有栖が登場しないということです。また設定として日本が南北に分断された世界であり探偵業が法律的に禁止されているという設定が面白いです。
名探偵を親とした主人公の女性が探偵業を法律的に禁止された日本でどう動いていくのが、またどういった事件を解決していくのか、有栖川有栖ファンだけでなくミステリー好きとしても人気が高いです。
心霊探偵シリーズから選ぶ
長編によるシリーズというわけではないですが、こちらの作品はこれまでの有栖川有栖の作品のような本格的ミステリーではないので注意が必要です。ただし作品自体は非常に良質で理論的に解明できるホラーを楽しめる作品です。
テンポよく進む話に没頭する人が多く、今までのファンだけでなくこれから有栖川有栖の作品を読んでみようと考えている人にもおすすめできる1冊です。ミステリーと呼ぶよりもファンタジーやホラーと考える人も多いのも特徴です。
小説の長さから選ぶ
有栖川有栖の作品は非常に多く出版されており、短編から長編まで様々な種類の小説などが出版されています。本格的なミステリー作家として人気の有栖川有栖の作品の中から自分の好みの長さの小説を選ぶのもおすすめです。
長編から選ぶ
有栖川有栖の作品には本格的なミステリーが多く出版されており特に長編の作品は様々な出版社が出しているミステリーランキングなどに選ばれた作品も多く特に人気の高い作品が多いです。
特に人気の高い「作家アリスシリーズ」や「学生アリスシリーズ」にも人気の高い長編が多く出版されていることからも特におすすめなのが長編です。ジャンルとしてミステリーは長編が好まれることもあり、有栖川有栖の作品でも例外ではありません。
特に「学生アリスシリーズ」の中の長編には本格ミステリ大賞を受賞した作品もあるのでミステリー好きにも有栖川有栖好きの方にも長編は特におすすめです。
中編から選ぶ
有栖川有栖の作品は非常に丁寧な設定や世界観でも有名なことから長編以外の短い小説も非常に人気があります。本格的なミステリーでありながら個性的なキャラクターなどが魅力的な作品が多いのも特徴なので、中編でもしっかりと楽しめる作品が多いのが有栖川有栖の作品の特徴です。
特に中編は長編と違いあまり小説などを読まない人でも読みやすいこともあるので、どんな方にもおすすめできるのも人気の理由です。
短編から選ぶ
有栖川有栖の作品の中でも人気の高いシリーズからも短編が多く出版されているので、特におすすめしたいのが短編です。また作品の中でも短編集なども人気が高く有栖川有栖の作品の中でも短編集はおすすめされている場合が多いです。
有栖川有栖の作品は短編でも非常に高いクオリティの作品が多く1つ1つがしっかりとした本格的なミステリーとなっているのでファンからも高い人気があります。また中編よりも読みやすいので初心者の方でもすんなり作品に入っていけるのもおすすめのポイントです。
エッセイから選ぶ
本格的なミステリー作家として人気の有栖川有栖の目には日常の世界はどういった風に見えているのか。そういった興味を一気に解決してくれるエッセイ集なども有栖川有栖の作品の中ではおすすめです。
特に有栖川有栖のファンならばぜひ目を通したいと感じる作品が多いです。有栖川有栖は初期の頃と比べると色々と進化している事も多く、そういった部分やミステリーへの考え、日々の生活なども垣間見える作品もあります。
人気の有栖川有栖作品のランキング10選
ここからは人気の有栖川有栖作品を紹介します。本格的な推理小説作家である有栖川有栖の作品は多く出版されており、ミステリー好きはもちろんミステリーに興味がない人でも楽しめる作品が多くあります。この機会に有栖川有栖の丁寧な作品の世界を覗いてみるのも楽しいのではないでしょうか。
10位 新潮社 『絶叫城殺人事件』
雰囲気も楽しめる短編集
火村英生&有栖川有栖のコンビが活躍する「作家アリスシリーズ」の短編集です。6編が収められており、その全てが建物を舞台とした殺人事件になっているので建物ミステリー好きにはたまらない1冊となっています。
また全体的にダークな雰囲気が漂っており、その雰囲気も読み手を世界観に没頭させる理由の1つとなっています。またタイトルにもなっている「絶叫城殺人事件」は特に秀逸でありミステリー好きからも特に人気の高い作品になっています。
短編集でありながら読み手に長編を読んでいるかのように感じさせる完成度の高さは、さすがとしか言いようがなく、ぜひおすすめしたい1冊となっています。レビューでも読みごたえがあり印象に残るミステリー作品ですと高い評価を得ています。
ジャンル:短編集 | ページ数:432ページ |
9位 角川書店 『暗い宿』
ホラーな雰囲気も楽しめる作品
文庫化が待ち望まれていたほどにファンから人気の高い短編集です。有栖川有栖作品の中でも人気の高い作家アリスシリーズの短編集で、今作ももちろん火村英生&有栖川有栖のコンビが活躍します。
こちらの作品は「宿」をテーマとしていますが、宿の種類は様々で少し危険な感じのする民宿からリゾートホテルまで幅が広いため作品ごとに違った感覚が楽しめるのもおすすめのポイントです。
特に「201号室の災厄」は視点が火村視点になるなど普段とは違う作品になっており人気が高いです。またこの作品はミステリーとしても評価が高いですが雰囲気の評価も高くジャパニーズホラーのような雰囲気を楽しむことができます。
ジャンル:短編集 | ページ数:316ページ |
8位 講談社 『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』
代表的な作品を詰め込んだ短編集
火村シリーズとも呼ばれる作家アリスシリーズの中でも代表的な作品を6編も含んだ短編集です。有栖川有栖の作品はテレビドラマ化されていたり漫画化されていたり人気のシリーズが多く出版されています。
有栖川有栖作品を読んだことのない場合はどのシリーズや作品から読めばいいか分からない人も多いですが、そんな初心者の方に非常におすすめとされているのがこの1冊です。人気の国名シリーズなどが収録されているので原作を知っている方でも初めての方でも楽しめる短編集となっています。
本格ミステリーとしてはもちろん、火村英生という人物の魅力もたっぷりと味わえる1冊となっており、まさに火村シリーズを知らない方の入門編としてもおすすめされている人気の高い1冊です。
ジャンル:短編集 | ページ数:464ページ |
7位 講談社 『闇の喇叭』
これまでの作品とは趣を変えた作品
有栖川有栖の作品の中で特に人気の高いシリーズとして「学生アリスシリーズ」や「作家アリスシリーズ」がとても有名ですが、このソラシリーズと呼ばれるシリーズも非常におすすめの作品です。
これまでの作品とは趣が違い、有栖川有栖が作品に登場しなかったり、主人公が高校生であったりと今までと少し違った作品となっている。ヤングアダルト向けとされているが大人が読んでも非常に楽しめる作品であることに間違いはありません。
探偵業というものが法律で禁止された現代という設定で名探偵である両親から育てられた主人公がある事件を境目に動いていくという話しで、とても引き込まれる内容の1冊です。「学生アリスシリーズ」や「作家アリスシリーズ」には知名度で劣ってしまいますが、こちらの非常におすすめの作品です。
ジャンル:ソラシリーズ | ページ数:324ページ |
6位 講談社 『ロシア紅茶の謎』
1つ1つのクオリティが非常に高い短編集
いきなり長編のミステリーを読むのは少し気が引けると考える人におすすめしたい短編集です。有栖川有栖作品でも人気の高いシリーズである「作家アリスシリーズ」の中でタイトルに国名が含まれた「国名シリーズ」と呼ばれる作品です。
「動物園の暗号」、「屋根裏の散歩者」、「赤い稲妻」、「ルーンの導き」、「八角形の罠」、そしてタイトルにもなっている「ロシア紅茶の謎」の6編が収録されており非常にクオリティの高い短編集としてファンからも人気が高い作品です。
もちろん世界的に有名なエラリー・クイーンを意識して書かれたものであります。また作品自体が初期の頃でもあるので火村英生が若く感じるといったレビューもありファンならずともおすすめしたい1冊となっています。
ジャンル:国名シリーズ/短編集 | ページ数:338ページ |
5位 光文社 『白い兎が逃げる』
手軽に本格ミステリーが読みたい人におすすめ
短編から中編が4編も収録されている人気の1冊です。有栖川有栖の作品は短編も非常に評価が高く丁寧な設定と世界観に魅了されるファンも多くいます。そんな良質な本格ミステリが手軽に読めるとあって非常に人気が高いです。
文字数が少なめなので簡単に謎が解けてしまいそうに感じますが、感じるだけです。しっかりと伏線がありしっかりと読み進めないと簡単に騙されてしまうあたりさすが有栖川有栖の作品だと感心することになります。
人気の火村&有栖のコンビが活躍することでファンにはたまらない1冊となっており、また有栖川有栖作品をあまり読まない方でも十分に楽しめる良質な本格ミステリーとなっているのでぜひ読んで欲しい作品です。
ジャンル:短編/中編 | ページ数:407ページ |
4位 講談社 『スイス時計の謎』
国名シリーズの中でも傑作と名高い作品
人気の国名シリーズ第7弾となる今作は国名シリーズの中でも傑作と名高く、テレビドラマでも非常に話題となったシリーズであり、有栖川有栖作品らしい超論理的な推理を楽しむことができます。
タイトルの作品である「スイス時計の謎」の殺人事件を解決していく推理の流れも非常に素晴らしく、そこから謎の焦点を腕時計に持って行く流れの作り方も素晴らしく話に没頭してしまいます。
他の3編もしっかりと謎解きを楽しむことができ、読んだ後に素直に面白いと感じることのできる作品となっています。読みやすい短編集となっているので有栖川有栖作品を読んでみたいと感じた人にもおすすめできる作品です。
ジャンル:国名シリーズ/短編集 | ページ数:384ページ |
3位 東京創元社 『双頭の悪魔』
作品のリズムが良く疲れを感じない作品
「学生アリスシリーズ」の第3作目として発表された作品で、シリーズの中でも最高傑作と名高い作品です。この作品は前作などと比較してもボリュームが非常に多くなったことでも有名です。
ボリュームは増えたが作品の中で視点が2人に交互に移るので疲れたと感じることがなく読むことができます。また作品のリズムも良いので読んでいてドンドン先に進めてしまう不思議な作品です。
本格的なミステリーとしても人気で、有栖川有栖作品は読者に挑戦状を叩きつけることがよくありますが、今作はその挑戦が3回もあり、ただ読書するだけでなく読者にもしっかりと推理をさせてくれるので読んでいて楽しいのでとてもおすすめです。
ジャンル:学生アリスシリーズ | ページ数:698ページ |
2位 講談社 『新装版 46番目の密室』
作家アリスシリーズ最初の作品
有栖川有栖作品でも特に人気の高い「作家アリスシリーズ」の第1作目の作品です。つまり火村&有栖の名コンビが誕生した最初の作品ということになります。有栖川有栖作品は順番に関係なく楽しめることでも有名ですが、最初から読みたいという方はこの作品がおすすめです。
作品の内容は、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一が殺された。その彼は自らの46番目のトリックで殺されたのか、または犯人が作った密室で殺されたのか。というお話です。
シンプルでまとまった本格的なミステリーとしても人気が高く、有栖川有栖作品を読む上で必ず通る作品と言っても過言ではありません。またこの作品から有栖川有栖の世界観にハマる人も多くいます。
ジャンル:作家アリスシリーズ | ページ数:434ページ |
1位 東京創元社 『月光ゲーム―Yの悲劇'88』
学生アリスシリーズの1作目
有栖川有栖作品の中でも特に人気の高い「学生アリスシリーズ」の1作目です。クローズドサークル、ダイイングメッセージ、独立した状況での殺人事件。まさに本格ミステリーの醍醐味が詰まったような作品です。
有栖川有栖作品の特徴とも言える読者への挑戦状も挿入してあるので、ただ読み進めるだけではなくしっかりと読者に推理させてくれるのもおすすめのポイントです。江神&有栖のコンビが誕生した作品でもあるのでぜひ読んで欲しい作品です。
江神の超論理的な推理も楽しみの1つですが有栖川有栖の高い文章力と丁寧な世界観も含めて非常に良質な本格ミステリーとなっており、有栖川有栖のファンのみならずミステリー好きにもぜひ読んで欲しい至高の1冊です。
ジャンル:学生アリスシリーズ | ページ数:361ページ |
まとめ
人気の有栖川有栖作品をランキング形式で紹介しましたがいかがでしたでしょうか。テレビドラマになるほど人気のシリーズ作品もあるので気に入ったシリーズがあれば続けて購入するのをおすすめします。また有栖川有栖作品は短編集などの短い作品の評価も非常に高いのでおすすめです!
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。