SSDが搭載したノートパソコンは今やどのメーカーから販売されており、ハードディスクよりも高速なストレージで重い作業もラクラク行ってくれます。また、SSDとハードディスクを合わせたフュージョンストレージもあり、作業環境に合わせた選択ができます。

そのほかSSDには多くのメリットがあり、熱量が少ない、軽量、衝撃に強い、静音などノートパソコンにとって嬉しいポイントが多く備わっています。ノートパソコンを購入するときはCPUやメモリなども大切な条件ですが、SSDならさらにベターなパフォーマンスが実感できます。

ハードディスクのノートパソコンに2.5インチの外付けSSDを繋げて加速化することもできますが、内臓SSDの方が圧倒的に速いです。そのため少し予算をオーバーしても内臓SSDのノートパソコンの購入をおすすめします。

SSD搭載ノートパソコンを選ぶときは、多少ゆとりを持った容量選択をしましょう。後で増量の必要もなく、長く快適な使用ができます。

ノートパソコンで作業するには最低でもシステムとソフトが必要です。システムとソフトには容量を必要とするので、SSD搭載のノートパソコンを購入する時はこの分も含めた容量を選ぶことをおすすめします。その上で、個人で使用しているアプリや作業状態に合わせて容量を選ぶと良いでしょう。

購入した容量が多すぎて使わないのはもったいないですが、ギリギリでも良い作業ができません。SSDのノートパソコンはハードディスクよりも高価なので、長く愛用するためにも近い将来必要とされる容量を見据えた上で選択することをおすすめします。

ネットサーフィンやメール、多少のドキュメント作成なら128GBで十分です。また幾つかのアプリを同時に起動させて細かな作業を多量に行うときは、256GB〜512GBあれば安心です。

高画質の画像や動画処理、ゲームプログラミングには1GB以上のストレージがおすすめです。画像や動画、音声自体がスペースを必要とする他、それに伴うソフトも重いのでより多くの容量を搭載しておけば作業がスムーズになります。また立ち上がりも早いので、複数のアイテムを画面に表示させる時も実に快適になります。

多くのSSDノートパソコンは100％フルのSSDが搭載されています。ハードディスクを丸ごと置き換えた高速なソリッドステイトドライブ(SOLID STATE DRIVE)で、読み込みと書き込みをスピーディーに行ってくれます。

回転して作動する可動式のハードディスクと異なり、静止状態でフラッシュメモリードライブに読み書きを行います。システムやアプリの起動や、重い作業、そして終了までスピーディーなパフォーマンスを発揮。

ハードディスクよりも高価な点がネックですが、優れた耐久性や消費電力が少ないなど大きなメリットがたくさんあります。ノートパソコンが軽量で静音になったのも、フルSSDのおかげでしょう。

SSDのノートパソコンの中にはSSDとハードディスクがミックスされたフュージョンストレージもあります。ハードディスクの容量が大半を占めているので、フルSSDよりもパフォーマンスが落ちます。

パワーにこだわらずメールやサイト検索、大量のドキュメントを長期間保存したいなら検討してみる価値があるでしょう。フュージョンストレージは基本的にHDD1TB+SSD32GB、HDD2TB+SSD128GBですが、メーカーにより異なります。

SSDは基本的に敏速作業のために開発されたフラッシュストレージで、コンスタントに使用していれば長期間データ保存も問題ありません。しかし使用しないと放熱してしまいデータが自然消去されるリスクがあるのも事実です。

フュージョンストレージならアプリの立ち上げはSSD、大切なドキュメント保存にはハードディスクに安心して任せることができます。ハードディスクは消去した後でも使用でき、価格もフルSSDよりもリーズナブルですので、特に重い作業をしないときはフュージョンストレージもおすすめです。

購入前にSSDのタイプをよく見ると、オンボードと表記されているノートパソコンがあります。オンボードとはどんな特徴があるのか事前にチェックしておきましょう。

マザーボード上に接続されたオンボードタイプはSSDが癒着している状態です。そのためストレージ増量や壊れた時の交換ができません。容量がいっぱいで動作が重くなったときは、新しいノートパソコンを買う必要があります。

長期間使用して元をとったなら買い替えもさほど負担になりませんが、コストがかかることに変わりありません。破損してしまったときはデータの修復もできなくなるので、オンボードSSDをすでに購入する場合は、常に外付けディスクでバックアップをすることをおすすめします。

しかし最近のノートパソコンはしっかりしているので、よほどのことがない限り壊れることはありません。正しい扱い方をすれば、ノーオンボードSSDノートパソコンのように快適な使用ができるでしょう。

これから使うストレージ容量が予測できないときに、オンボードのSSDノートパソコンを使用するのは不安になると思います。お店で表示されているスペックには、オンボードであるか表示されていないのがほとんどです。

スペック欄のストレージの箇所には、SSDがどのような状態で搭載されているか表示されています。オンボードの場合、SSDのインターフェースと言われるNVMeが表記されていません。

ちなみにNVMeはSSDの速度を向上させ、突然アクシデントで電源が切れてしまった時でも、データをしっかり残してくれるメモリの役割もしています。オンボード確認は込み入ったスペックになるので事前に問い合わせをしておくと安心です。

SSDのノートパソコンを選ぶ時には、SSD以外のスペックもチェックすることが大切です。ノートパソコンのスペックはお店でチェックすると混乱することがあるので、事前にここでチェックしておきましょう。

SSDストレージと同様に大切なのがCPUとメモリです。CPUはノートパソコンのトータルパフォーマンスをコントロールする大切なユニットです。SSDの性能が向上しているのである程度の作業ならCPUやメモリ量が並でも体感的に鈍いと感じなくなりました。

しかし、ハードタスクになるとCPUやメモリにもパワーが必要とされます。CPUは主にインテルとAMDが人気ですが、インテルは幅広いユーザー用、AMDは比較的高価でこだわりのエキスパート用となっています。

インテルCore-iは3、5、7、9まであり市場では9世代も登場しています。数字が大きいほどパフォーマンスが上がります。メモリは通常の作業なら8GB、高画質画像や動画処理なら16GB以上がおすすめです。

ノートパソコンは外での使用を目的としています。そのため持ち運びやすい画面サイズであることも選ぶ時のポイントとなります。特に画面のサイズにこだわらないなら、小さめの画面を選ぶことをおすすめします。

12インチなら通勤バッグにもラクに収納できるので、わざわざパソコン用のバッグを購入する手間も省けます。またバッテリー消費が少ない、公共の場で作業したい時も画面を晒すこともないメリットもあります。ノートパソコンは近くで画面を見るので、小さい画面なら目の疲れも軽減できます。

もちろん画像や動画処理、2画面分割使用でスペースを重視しているなら15インチ以上のワイドサイズがおすすめです。デスクトップを置くスペースがない時など、ポータブルデスクトップも兼ねた使用ができます。

また360度折りたたみ式のノートパソコンなら、三脚のようにお好みのアングルで立てられるので動画鑑賞やキッチンでの使用にも重宝します。

ノートパソコンを選ぶときは脇にあるインターフェースのタイプや数に注目することも大切なポイントです。特に頻繁に使うUSB-A(3.0)に加え、高速なUSB-Cも2つあれば充電やバックアップが同時にできておすすめです。

Appleのノートパソコンにはサンダーボルトと呼ばれるインターフェースが付いています。高速10Gbps(ギガビット)でUSB3.0よりも倍のスピードでデータ転送ができるほか充電や映像転送もしてくれます。

またテレビや他のパソコンで映像を転送したい時に便利なHDMIもあると便利です。会議やプレゼンなどにもおすすめのインターフェースです。それぞれノートパソコンによって異なるのでチェックしておきましょう。

おすすめのSSDノートパソコンランキング10選はいかがでしたでしょうか。ぜひ長く愛用できるノートパソコンで毎日快適な作業をしてください。それぞれスペックが細かく異なるので、じっくり検討して選択しましょう。