夏は、扇風機やエアコンで冷やしすぎることで体調を崩す方も多いのではないでしょうか。特に従来の扇風機（ACモーター扇風機）は、風量に強弱がつけにくく、微風に設定しても、強すぎる風に不満を感じている方も多いと思います。

その点、DCモーターは、回転数を幅広く調整できるため、微小な調整が可能です。人それぞれに心地よいと思う風量が細かく設定でき、羽根の数や形状が工夫されているため、途切れのない、なめらかな涼しい風を送ることができます。

さらに、従来の扇風機より省電力で機能性に優れており、毎年、高機能なDCモーター扇風機が続々登場しています。この記事では、DCモーター扇風機のメリットを解説しながら、おすすめの購入ポイントをさまざまな角度で紹介します。

DCモーター扇風機といってもメーカーや形状、価格帯もさまざまです。ここではDC扇風機の購入にあたり、首振り機能や、タイプ、駆動音、羽の枚数など幅広い視点で選び方を解説します。

DCモーター扇風機ならではのメリットは、「高品質な風」「静音性」「風量調節の細かさ」です。選び方の1つ目として、この3つの性能に注目した選び方をご紹介します。

DCモーター扇風機は、羽根の枚数が多いものほど選びましょう。 その理由は、風が途切れず、やさしい風を送ることができるためです。従来の扇風機の羽根は、通常３～４枚程度なのに対し、DCモータの扇風機は、5枚以上の羽根で身体にやさしい風を作り出す工夫がされています。

ただし、DCモーター扇風機の羽根の枚数が多いからといって、その扇風機が良いとは言い切れません。逆に多すぎると羽根の回転する音が耳障りに感じることもあり、およそ7～8枚あたりを目安にして選ぶことがベストです。

ちなみに、シャープ製のDCモーター扇風機は、逆に羽根の枚数を減らし、羽根の形状を工夫することで、質の良い涼しい風を生み出すメーカーもあります。実際に店頭へ行って、DCモーター扇風機の涼しい風を体験してみるのもいいでしょう。

DCモーター扇風機の2つ目のメリットは、扇風機のモーター音の「静かさ」です。普段から扇風機の音に敏感な方は、商品説明に記載されている動作音の大きさを表す、db（デシベル）表示を確認しましょう。

やはり生活シーンで、リビングでテレビを視聴している時、就寝中に扇風機の動作音が大きいとストレスになります。いくら扇風機自体の性能に満足していても、長く使い続けることが難しくなります。

騒音の目安として、「20db」でささやき、木の葉のふれあう音、「30db」で郊外の深夜、ささやき声くらいとされており、「40db」以上になると人間にとっては耳障りな音に感じます。商品説明に動作音がしっかり明記されていない扇風機は、注意が必要です。また、首振り時の音もレビューで確認しておきましょう。

DCモーター扇風機は、モーターの回転調整がしやすく従来のAC扇風機より、細かい風量調整が可能です。従来の扇風機の風量に不満を持っている方や、風量を頻繁に調節するご家庭なら、風量調整の段階の多さは、重要なポイントです。

従来の扇風機は、モーターの特性上3～5段階程度が限界でしたが、DCモーター扇風機の場合は、微風から強風までの5～8段階くらいが多く、多いもので32段階の風量調節ができる機種もあります。

家族で暮らしていると、人それぞれの好みや基礎体温の違いから、生活シーンに応じて細かく風量調整ができると大変便利です。風量調節機能の段階も大いに越したことはありません。扇風機を選ぶ上で、この点にも注目して選びましょう。

DCモーター扇風機にも、いろいろな形状・タイプがあります。扇風機を使う部屋、その部屋の広さや、人数などを想定した扇風機を選ぶことも重要です。ここでは、形状について解説します。

リビング用に扇風機を選ぶポイントとして、インテリアにあった「デザイン性」と、充実した「首振り機能」を重視しましょう。

リビングは、 インテリアに調和する「デザイン性」は好みによりますが、それ以外で、見落としがちなのは、首振り機能です。エアコンとの併用のケースが多く、首振り機能が充実していると、部屋の空気を効率よく循環させられるため、大変便利です。

首振り機能は、上下左右に動作することで、リビングで稼働するエアコンの冷気を効率よく循環させる役割もあるので、結果的に節電にもつながります。こちらもDCモーター扇風機を購入する上で大切なポイントです。

タワー型のDCモーター扇風機は、子供部屋、トイレなど狭い場所で使う場合は、コンパクトなので気にせず使えます。

通常の羽根のあるリビング扇風機は。首振り機能を使用すると可動範囲に、衣服や物があれば邪魔になりますが、タワー型扇風機なら、わざわざ場所を確保する必要はありません。

スリム形状やコンパクトと安全性に加え、静かなDCモーターなら便利に使えますが、羽根つき扇風機と異なり、広範囲に涼しい風が送れないため、狭い部屋で使用する方がタワー型扇風機のメリットをより感じることができるでしょう。

壁掛け扇風機は、家庭用というよりは業務用のイメージがありますが、狭い部屋や出入り口が2つあり、人がよく出入りする部屋には、床に確保スペースを必要としないため、たいへん重宝します。

一旦、扇風機を壁に取り付けてしまえば、小さな子供や室内で飼うペットも接触する危険性もなく、さらに電源コードを床に這わせることもないので、狭い部屋でも床面を有効に使うことができます。

壁に設置されているため、収納の手間もなく、DCモーター扇風機の省エネ性能を活かし、一年中サーキュレーターとして活用も可能です。

DCモーター扇風機といえば、リビングやダイニングに置けるスタンド型の大きめのサイズを想像してしまいますが、実は持ち運びも手軽にできる、コンパクトなDCモーター扇風機も多く登場しています。

静かな動作音が特長のDCモーター扇風機なら、音が気にならなず、勉強や仕事も捗ります。また、通常のスタンド型扇風機からポールを一段抜くことで、高さを調節できるコンパクト対応型の扇風機も登場しています。

シーンに応じてどちらの使い方もできるため、多様性を重視するならコンパクトにできるリビング扇風機を検討しても良いでしょう。

DCモーター扇風機は、AC扇風機と違い扇風機の役割以外に、付加価値を提供する高機能の製品が多くあります。

例えば、ダイソンやシャープの製品に見られる空気清浄機能などがあります。扇風機と合わせて効果を発揮しやすいメリットを訴求することで、差別化を図っており、DCモーター扇風機選びで悩んだ場合は、この機能で選ぶといいかもしれません。

DCモーター扇風機の首振り機能は、左右の首振りだけでなく上下まで可動する「立体首振り」や「３D首振り」といわれ、広範囲に涼しい風を送ることができます。

最近では、各メーカーも搭載する機種も増えており、上位機種では首振りパターンを選択できるものまで登場しています。  エアコンの冷気を部屋中に循環させることができるので、省エネに繋がる点や、部屋干しでの乾燥、サーキュレーターとして年中活躍できます。

このように上下左右の首振り機能があるDCモーター扇風機があれば、想像以上に便利で、活躍の幅がひろがります。

DCモーター扇風機の上位機種では、ダイソンの空気清浄機能や、パナソニック「ナノイー」やシャープ「プラズマクラスター」など、マイナスイオン発生装置で、脱臭機能が搭載されている製品があります。

ダイソンの空気清浄機能は、部屋に漂う粒子や有害なガスを感知して、内蔵された活性炭で除去する空気清浄機能も備えており、まさに一石二鳥の優れた製品です。

そして、マイナスイオン発生装置は、脱臭効果があるので、嫌なタバコの臭いを早く脱臭する効果があります。部屋干しで便利に活用できます。扇風機と脱臭・空気清浄をうまく組み合わせた製品もDCモーター扇風機を選ぶ際に参考にしてみてもいいかもしれません。

DCモーター扇風機は、従来の扇風機と比べ、価格帯が高いといえます。5万～4万円の価格帯のダイソン、3～2万円バミューダ、パナソニック、日立など各社は、いろいろな付加価値機能をつけたDCモーター扇風機が発売されています。

しかし、扇風機以外の機能をそこまで重視しないなら、最近では１万円以内でも十分にDCモーター扇風機を購入することができます。もちろん満足度も本体価格に比例する傾向にあるため、覚悟も必要です。

DCモーター扇風機を初めて購入するなら、いきなり高価な製品を購入するのが不安な場合は、比較的、安価な製品を購入して、DCモーター扇風機の節電効果や風量などを体感することから始めてもいいかもしれません。

DCモーター扇風機には、さまざまな機種があります。ここでは前述で解説したDCモーター扇風機のメリットや価格を踏まえて、ランキングでおすすめ扇風機をご紹介します。

さて、本記事では話題のDCモーター扇風機のおすすめランキング10選と題して、DCモーターのメリットと、選び方のポイントをご紹介しました。DCモーター扇風機へ買い替えることで、節電はもちろん、身体にやさしい風が送れるため、価格以上のメリットを感じられることでしょう。本記事を通じて自分にあったDCモーター扇風機を探してみてください。