【手頃な価格で簡単取付】おすすめの簡易水冷ランキング人気10選
2020/11/20 更新
簡易水冷は冷却性能を向上させたり、PCケース内の自由度を上げる
PCの性能を最大限発揮させるためにも、冷却には気を遣いたいものです。しかし、PC初心者でイマイチ冷却の仕組みや意味が分からない、どれを選べばいいか分からない、という方も多いのではないでしょうか?今回は、初心者からPC上級者まで幅広く使用できる、「簡易水冷」を説明・紹介します。
PCの冷却方法には空冷と水冷の二種類があります。空冷のメリットは安価で故障が少ないことです。低~中スペックのPCを組む場合は空冷で十分。デメリットはCPUクーラーのスペースが結構必要なことです。小さなPCケースで性能の高いCPUを組み込みたい時など、物理的にCPUクーラーが入らないことがあります。
水冷のメリットは冷却効果が高いことです。空冷はCPUなどの熱をPCケース内部に拡散しますが、水冷は外に放出する構造だからです。CPU上の高さを気にしなくて良いこともメリットの一つ。デメリットはラジエーターを搭載するためにPCケースの制約が増えるということです。
水冷には本格水冷と簡易水冷があり、導入が簡単なのが簡易水冷です。簡易水冷を採用する目的は高性能のPCを組みたい時と小さなPCケースを使いたい時の二つが考えられます。冷却性能を上げる以外に、冷却物(CPU)と熱を拡散させる場所を分離して空間の自由度を上げることにも使えるのです。
簡易水冷の選び方
以下は概略ですので、実際に簡易水冷を選ぶ際にはラジエーターの大きさや厚み、ラジエーターの装着部とマザーボードの位置など、サイズを念入りに確認する必要があります。
ラジエーターの高さで選ぶ
簡易水冷はラジエーターのサイズが大きくなるほど、表面積や使えるファンの数が増え冷却能力が上がります。
ラジエーター長120mm~140mmタイプを選ぶ
簡易水冷は水冷ヘッド(ほとんどがポンプ内蔵)、ホース、ラジエーター+ファンで構成されています。ラジエーターのサイズはファンの大きさと数で決まるのです。
120mm~140mmタイプはファンの数が一個の製品群です。主にキューブ型のPCケースで使用されます。このクラスは6,000円台の製品もあり、水冷といえど安く導入することができるのがメリットです。ただし冷却性能は、場合によっては空冷に劣ることもあります。
このタイプは「小型のPCケースで十分なエアフローが得られない」「内部が狭くCPUクーラーが他の部品に干渉してしまう」などの場合におすすめとなります。120mmと140mmはファンの大きさの違いですので、サイズが許すなら140mmの方が高性能となりますが、140mm一個の製品は現在あまり市場に出回っていません。
ラジエーター長240mm~280mmタイプを選ぶ
ファンの数が二個の製品群です。主にミニタワー型やミドルタワー型のPCケースに使用されますが、製品によってはキューブ型PCケースに搭載できるものもあります。(当然ですがフルタワー型にも搭載できます)冷却性能を期待して簡易水冷を導入するつもりならラジエーター長240mm以上の製品を選ぶべきです。
ミニタワー型以上のPCケースは大抵ラジエーター長240mmまで対応していますが、280mm以上となるとほぼミドルタワー型PCケースが必要になります。また280m対応と謳っていても、マウントベイの一部(または全て)を犠牲にする必要がある場合が多いです。
「280mm以上のラジエーターを使いたいけど、光学ドライブも必要」と考えている方は注意が必要です。
ラジエーター長360mm~420mmタイプを選ぶ
ファンの数が3個以上の製品群で。一部のミドルタワー型PCケースとフルタワー型PCケースに装着可能なラジエーターです。空冷では通常140mmファンを2個使うのがやっとですから、ファンの数が3個以上というだけで冷却性能の高さが推して測れるというものですね。
簡易水冷のラジエーターの配置に関してはいろいろ手法がありますが、基本的に簡易水冷はCPUを冷やすことに特化していて周辺のチップセットやメモリーには風がいきません。その為空冷のファンも併用することが多いので、水冷のラジエーターはトップやサイドに取付られるのがポピュラーです。
しかしフルタワーなど内部空間に余裕があるとフロントやリアへの取付も可能になり、エアフローをより効率的にすることができます。
ファンの大きさで選ぶ
ファンが大きい程冷却性能は高くなります。また同じ風量を出すなら回転数を落とすことができるので静音性が高まる、という副次的メリットもあるのです。
120mmファンを選ぶ
単純に120mmファンより140mmファンの方が冷却効率は高くなります。しかしファンの数が多ければ120mmファンの方が冷却性能が上になることもあるのです。「120mmファン3基タイプ」は「140mmファン2基タイプ」より若干ですが冷却性能は高くなります。その分設置条件が厳しくなるので、どこで折り合いをつけるかは思案のしどころですね。
120mmファンは設置条件が厳しいキューブ型やミニタワー型のPCケースに、省スペース目的で採用する場合にメリットがあります。また140mmは実際にはファン2基タイプがほとんどであるのに対して、120mmは1基、2基、3基のタイプが揃っており、こちらの方がポピュラーな存在です。
140mmファンを選ぶ
「140mファン2基タイプ」は非常にバランスの取れたスタイルです。「120mmファン3基タイプ」よりそれ程大きく冷却性能が下がる訳ではありません。それならスペース効率がいい「140mmファン2基タイプ」を選ぶ方が多いようです。
しかし静音化という観点からは「140mmファン2基タイプ」より「120mmファン3基タイプ」の方が優位。ファンの数が多い方が(音源は増えるのですが)低回転にできるので音は静かになります。ちなみに以前は水冷は静音性が高いとされていましたが現在はさほど変わりません。
性能重視か、価格重視か、または装飾性を重視するのか、作りたいPCの方向性によっても選ぶべき簡易水冷は変わってきます。
性能・コスパ・見た目などの目的別で選ぶ
性能重視で選ぶ
性能を重視するなら歴史の長いメーカー、評価の高いメーカーを選ぶのが最善でしょう。具体的には「Corsair」「Cooler Master」の2メーカーを筆頭に「NZXT」「Thermaltake」などのメーカーが高評価です。当然当ランキングではそれらのメーカーのランクインが多くなっています。
また簡易水冷のファンやポンプを細かく制御したい場合は、マザーボード側に水冷クーラー対応の電源コネクタがあり、それをコントロールするファンユーティリティが付属しているのが望ましいです。
コストパフォーマンス重視で選ぶ
簡易水冷は空冷に比べ高くつくのでコストパフォーマンスを重視して選ぶのも良いでしょう。しかし粗悪な製品を使うとトラブルが多かったり保障が受けられなかったりというリスクがある点に注意が必要。
空冷は稼働部分がファンだけですが、水冷はファンに加えウォーターポンプがあり、稼働部分が多い分、故障の確立は高まります。現在では水漏れやクーラント液の蒸発は滅多に置きません。それでも簡易水冷の寿命は3年~5年が目安になります。
ですので安くても信頼のおける製品を吟味して選んでいただきたいです。
LEDファン付きを選ぶ
ここ数年、PCケースのサイドパネルが強化ガラスや透明アクリル製で、内部が見える構造の製品が流行しています。そういうPCケースを使うなら、LEDでライトアップできるパーツを選びたくなりますよね。冷却ヘッドだけでなく、ファンもLED点灯できる簡易水冷を選べばよく華やかになります。
また簡易水冷は冷却ヘッドが空冷のCPUクーラーよりコンパクトで、なおかつ接続がラジエーターへ冷却水を流すホースと電源ケーブルだけなこともあり、ケース内がスッキリします。その点も内部を見せるのに好都合です。
水冷というと冷却効率が最優先と思われがちですが、単に「見た目がいいから」という理由で簡易水冷に手を出すというのは全然アリだと思います。
簡易水冷の人気ランキング10選
novonest
水冷一体型CPUクーラー【CC2401】
240mmクラスではかなり安い!
Novonestは中国のメーカーです。ラジエーター長240cmクラスではかなり安い製品ですね。そして安い割にはレビューは高く評価されています。おまけに冷却ヘッドとファンがRGB LED点灯するタイプでお買い得感が高いです。
LEDのカラーで白・赤・青・流れるRGBカラーの4つの製品バリエーションがあるのも嬉しい。流れるRGBカラーの場合ASUS、GIGABYTE、MSIといったマザーボード各社のLED制御機能に対応。それらのマザーボードがなくてもADDプログラミングを実現可能。
ラジエーター長 | 240mm | ファンの大きさ | 120mm |
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NZXT
KRAKEN X52
全てのラジエーター長が揃う
NZXT はアメリカのパーツメーカーです。amazonのランキングでは圏外なものの、価格comではランキング2位。評価は高めで価格は平均的なおすすめのメーカーです。ファンの回転部には「流体ダイナミックベアリング」を搭載して静音性と耐久性を高めています。
独自開発の制御ソフト「CAM」により温度管理やファン回転数、RGB LED搭載ヘッドの発光パターンを操作可能。「CAM」はPCだけでなくIphoneやAndriodのアプリ版もあるという変わり種。外出先から温度を確認してファンの回転速度をコントロールするなどという使い方もできるのです。
こちらは140mmファン2基モデルですが、140mmファン1基、120mmファン3基・2基・1基のフルラインナップのバリエーションがあります。特に140mmファン1基モデルは希少です。
ラジエーター長 | 280mm | ファンの大きさ | 140mm |
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Coolermaster
MasterLiquid ML240L
本格的な作りと高評価
Cooler Master はCPUクーラーや電源ユニットなどのパーツを専門に取り扱う台湾のメーカーです。Corsairに迫るシェアを築いています。
amazonのランキングでは9位なものの、価格comではランキング1位の製品です。簡易水冷といってもかなり本格的な作りで性能重視で選びたい方におすすめ。ヘッドの内部を二重構造にして、冷却液を熱い層と冷たい層に分離することで、冷却性能を上げる「デュアルチャンバーヘッド」などの独自技術も使っています。
冷却ヘッドとファンがRGB LED点灯します。付属のコントローラーで色や点灯パターンを制御可能。バリエーションで120mmファン1基モデルがあります。RGBファン搭載で7,175円とお買得な価格。
ラジエーター長 | 240mm | ファンの大きさ | 120mm |
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Coolermaster
MasterLiquid Lite 120
冷却性能が高い割に安い
冷却性能が高い割りにかなり安く、コストパフォーマンスに優れた製品です。BIOSの設定からファンの回転数を変更できたり、最新のLGA-1151規格に対応していたりします。
こちらも「デュアルチャンバーヘッド 搭載」で冷却性能は優秀。静音性に優れた冷却ファン「MasterFan 120 Air Balance」を採用。耐久性を高めるフッ素樹脂素材のチューブを採用。などなどCoolermasterらしい独自技術が投入されています。冷却ヘッドは白色LED点灯。
ラジエーター長 | 120mm | ファンの大きさ | 120mm |
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Corsair
H115i PRO 水冷CPUクーラー
フラッグシップモデルの名に恥じない性能
CorsairはアメリカのPCパーツメーカーの中でもかなりの大手で、冷却性能や静音性、耐久性で評判が高いメーカーです。かなり初期から簡易水冷を作っており歴史もあります。選択に迷ったら有名で人気もあるCorsair製を選ぶのがおすすめです。
こちらはCorsairのフラッグシップモデルです。ファンは磁気浮上ベアリングを使っており動作音が静か。冷却ヘッドはRGB LED点灯。ファン一つの最大ノイズは20dBAです。水冷の中ではかなり音が静かな部類に入ります。
以下のCorsair製品にも共通ですが「ゼロRPMモード」という独自の規格で、温度が40度を超えないとファンの稼働を停止することができるのも静音性を高めます。また独自ソフト「Corsair iCUE Software」でLEDの設定、ファンの回転数、ポンプスピードをなど制御可能です。
ラジエーター長 | 280mm | ファンの大きさ | 140mm |
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Corsair
H100i PRO 水冷CPUクーラー
一番売れている簡易水冷はこれ!
ランキング・ベスト4はCorsair製品が独占という形になりました。こちらはamazon のランキングで1位の製品です。2位のH150i PROのファン2基バージョンです。240mmのポピュラーなサイズなので扱いやすく、その分売上数も出ているのかもしれません。
非常に性能が高い割りに価格は抑え目、コストパフォーマンスに優れたおすすめの製品です。冷却ヘッドはRGB LED点灯。
余談ですがCorsair製の簡易水冷にはLGB発光するファンは付属していません。光らせたい場合は、CorsairのRGB(同社のコントローラー必須)かLEDという名称が付いているファン を別途購入することで対応可能です。
ラジエーター長 | 240mm | ファンの大きさ | 120mm |
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簡易水冷のおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | ラジエーター長 | ファンの大きさ | |
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1
![]() |
H100i PRO 水冷CPUクーラー |
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一番売れている簡易水冷はこれ! |
240mm | 120mm |
2
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H150i PRO 水冷CPUクーラー |
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360mmサイズで一番の売れ筋 |
360mm | 120mm |
3
![]() |
H60 水冷CPUクーラー |
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ラジエーターの厚みも重要 |
120mm | 120mm |
4
![]() |
H115i PRO 水冷CPUクーラー |
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フラッグシップモデルの名に恥じない性能 |
280mm | 140mm |
5
![]() |
MasterLiquid Lite 120 |
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冷却性能が高い割に安い |
120mm | 120mm |
6
![]() |
MasterLiquid ML240L |
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本格的な作りと高評価 |
240mm | 120mm |
7
![]() |
KRAKEN X52 |
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全てのラジエーター長が揃う |
280mm | 140mm |
8
![]() |
水冷一体型CPUクーラー【CC2401】 |
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240mmクラスではかなり安い! |
240mm | 120mm |
9
![]() |
GAMMAXX L240 |
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価格が安く、ファンがLED点灯する |
280mm | 140mm |
10
![]() |
Floe Riing 360 Premium Edition |
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LEDファンが256色対応 |
360mm | 120mm |
簡易水冷であなたのPCの冷却を効果的に
同じ水冷でも本格水冷は故障した時のリスクが高く、メンテンナンスも正しく行わないとトラブルに繋がる恐れがあります。その点簡易水冷は高い冷却性能を維持しながら、初心者でも扱えるよう簡易な設計になっています。導入の手間や費用も少なく済みます。とりあえず水冷を試してみたいという人にはぜひおすすめです。
また、冷却装置としてメジャーなケースファンの記事も紹介しておきますので、今回の簡易水冷と比較するためにもご参照いただければと思います。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
ThermaltakeはPCケースで高いシェアを持つ台湾のメーカーです。簡易水冷の市場ではあまり知名度はないかもしれませんが、製品の質は十分。簡易水冷本体だけでなくラジエーターなどの部品をバラ売りしているのが特徴です。壊れても自分で交換できます。
一口にLED点灯といっても単色に光るものが多いのですが、こちらの製品は256色もの発光に対応したLEDファンが特徴です。虹色に光るさまはすごいインパクトがありますよね?価格は高いですが、見た目を重視したい方にはぜひとも注目していただきたいです。
120mmファン2基モデル、140mmファン2基モデルのバリエーションがあり、価格はそれぞれ15,597円、18,780円とこちらの方が価格的には抑え目です。