納豆はおいしいだけでなく健康効果も見込めます。納豆に期待できる健康効果を紹介します。

納豆には血糖値を抑える作用があります。これは主原料の大豆のタンパク質が血糖値を下げる効果を発揮します。さらに水溶性ペプチドが血中の糖の吸収を促してくれたり、血中の糖の濃度の調整をするホルモンに働きかけてくれます。そのため糖尿病の予防や糖尿病体質の改善に効果を発揮します。

納豆に含まれるナットウキナーゼはタンパク質の分解酵素として働き、血栓を溶かし分解する働きを持ちます。ドロドロの血液をサラサラにそいてくれるので血液が血管を傷けず、血栓が起きにくくなるのです。

睡眠中に分泌される成長ホルモン。納豆は、そのホルモンの分泌を助けるアルギニンがたくさん含まれています。成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーなどのアンチエイジングを効率的に行えるような体中環境を整えます。

納豆は最高の健脳食と言われています。脳に働きかける成分が8つも含まれています。その中でもレシチンが記憶力の向上に一役かってくれます。レシチンは他にも精神状態を安定させる効果もあります。特に受験生は精神面と脳のためにも積極的に納豆を取るといいでしょう。

納豆に含まれるムチンという成分は粘性物質です。粘性物質が鼻の粘膜などを保護、修復を行うので、花粉によるくしゃみや鼻水で痛めつけられた粘膜を優しく労ってくれます。鼻だけでなくもちろん目にも効きますし、抗炎症作用もあるのでまさに花粉症向けの成分です。

摂取カロリーから見て、納豆は非常に効果的な食材となっています。納豆には食物繊維が多く含まれているため満腹感を得やすくなっています。そのため結果的に摂取カロリーを抑えることができるのです。

消費カロリーの観点から見てもビタミンB1、B2が糖質や脂肪を燃焼分解してくれます。そのため同じ運動量だったとしても納豆を食べているか否かではエネルギー効率が大きく変わってきます。カロリー摂取の減少と消費カロリーの増加はダイエットに効果的な作用といえます。

世には実にたくさんの納豆が出回っています。その中で選りすぐりなものを選ぶためのポイントを紹介していきます。

納豆には大、中、小、極小そしてひきわりと大きく分けて5つの種類に分かれています。

大粒の納豆は粘り気が少ないのが特徴です。大きさゆえに食べ応えがあり、食卓におかずとしてそのまま並べることもできるほどです。豆の一粒一粒をしっかりと味わうことができる点が大粒の納豆の魅力です。

中粒は大きさと粘り気のバランスが良く食べやすくなっています。ご飯にかけるのもいいですし、おかずとしても食べ応えがあります。最も食べやすさと食べ応えのバランスが取れた万人ウケする納豆の種類と言えるでしょう。

小粒の納豆は粘り気の強さが特徴です。そのためタレと非常に絡みやすく、ご飯にかけて食べることに最も向いている種類と言えるでしょう。食べ応えも小粒でも十分にあります。ご飯に合うかつ食べ応えも欲しいという人におすすめの納豆の種類です。

極小粒の納豆はスルっと食べれる食べやすさと粘り気の強さが特徴です。小粒同様タレに絡みやすくご飯との相性も抜群です。また味噌汁などに入れても美味しいでしょう。飲むように食べることができる極小粒の納豆です。

納豆の種類にはひきわり、干し、塩、ワラ、経木（きょうぎ）、粉の6つに分けられます。

ひきわりとは大豆の表皮を取り除いた状態で納豆に加工したものを言います。見た目や味、匂いなども普通の納豆とは異なってきます。その特徴は納豆菌の多さにあります。そのためより健康志向の強い納豆になっています。食べやすく、消化もしやすいです。

そのため離乳食やソーズなどの調理に適しています。とにかく栄養面で大きくアドバンテージを持っていることが大きな魅力と言えるでしょう。

干し納豆は糸引納豆を乾燥させたものです。干すことによって旨みや栄養素を凝縮させています。納豆独特の粘り気や匂いも抑えられているという特徴があります。栄養素の高いおやつとしてでもいいですし、お茶漬けに乗っけて食べても相性抜群です。

また乾燥して粘り気も抑えられているため、サラダにもぴったりです。何にでも合う万能納豆と言えるでしょう。

干し納豆とは違って水分量が多いことが特徴です。粘り気と糸引きそして納豆臭さはありません。昆布や麹とともにつけられているのでネバネバはありませんが、ヌルヌルとした海藻系の口当たりが特徴となっています。

だしの効いた濃い味の塩納豆は、お酒の肴としても優秀ですし、ご飯にかけても食べやすく美味しいです。

藁に包んだ状態で発酵させた納豆のことを言います。その特徴はワラのいい香りが納豆に移っているため独特の香りがするということです。納豆の独特の臭みをワラが吸収し、食べやすくなっています。また納豆の水分をワラが吸水するため、食感は硬めになっています。

昔ながらの香りと本格的な納豆を味わうことができます。ワラ納豆は発酵が進むとアンモニア臭がしてくるので早めの消費をおすすめします。

経木と言われる松の木の板で包んで発酵させた納豆をいいます。その特徴は風味にあります。香ばしい香りと天然の旨みを含む納豆の仕上がります。松の天然の抗菌作用などによって保存にも向いている納豆になっています。普段の納豆とは違った上質で美味しい納豆を味わうことができます。

粉状の納豆です。粒感はなく、サラサラとした形態になっています。納豆として食べるというよりは調味料や健康食品として捉える方が正しいでしょう。味噌汁にスプーン1杯分入れたりするなど日頃の食事に簡単に納豆の栄養素を加えることができます。

納豆の独特の粘りや匂い、食感などはないので納豆が苦手な人でも効率的に納豆の栄養素を取ることができます。

マツコの知らない世界でも紹介され、話題を呼んだ納豆です。この納豆は原材料の大豆などはもちろんのこと、他の細部にまでこだわって作っています。その例として水は新潟の魚沼の湧き水を使用して作っています。

隅々まで好きのない完璧な納豆を味わうことができます。

健康増進に効く納豆の効果的な食べ方や食べる際の注意点などを紹介していきます。

納豆といえば朝というイメージが強いですが、実は夜に食べたほうが効果的なことがわかってきました。特にアンチエイジングを目的にしているのであれば、夜に納豆を食べるとより効果的にアンチエイジングを行うことができます。

その理由として納豆に含まれているナットウキナーゼには固まった血液を溶かす働きがあります。夜に納豆を食べることで寝ている間にナットウキナーゼが活性化し、血液をサラサラにしてくれます。

ナットウキナーゼは食後3~4時間で活性化しだします。そのタイミングで就寝できるとアンチエイジング効果がさらに高まります。

健康食品として優秀な納豆ですが、食べ過ぎは禁物です。特に女性にとって納豆の食べ過ぎは返って健康状態を悪化させてしまうリスクもあります。その理由は納豆に含まれる大豆イソフラボンにあります。

適量であれば大豆イソフラボンはアンチエイジングに効果的な成分になりますが、それを取りすぎてしまうと女性ホルモンのバランスを崩し、子宮内膜増殖症などの病気を発症してしまいます。体にいいからといって納豆の食べ過ぎは避けて、適量に調整しましょう。

結論から言ってしまえば、たくさん混ぜたからといって健康効果は上がりません。混ぜたから納豆菌が増えるという情報などは全て真実ではないということになります。しかし、栄養素は変わりませんが、旨みに関しては上がることがわかっています。

糸を切るように混ぜ、空気に触れさせることでより旨みが出てきます。実際の研究では400回混ぜると最高の仕上がりになるようです。本当に美味しく食べたいなら400回混ぜに挑戦してみるといいでしょう。筋肉痛にはお気をつけて。

目的別に相性のいいトッピングを紹介します。

美容効果を目的にしているのであれば、アボガドやトマトがおすすめです。アボガドのカロテンが美肌効果を促進してくれます。さらに納豆と組み合わせることで腸内環境も整うので体内外両方にアンチエイジングを行うことができます。

トマトは血液をサラサラにしてくれるリコピンを多く含んでいます。納豆にも血液をサラサラにする効果があるので相乗効果をもたらします。

腸内環境を整えたいのであれば、キムチやたくあんがおすすめです。この2つは味も納豆との相性も高い上に、味の観点から見ても非常に美味しいです。これらに多く含まれる食物繊維が腸内環境を整えてくれます。

今回はおすすめの納豆の選び方や商品を紹介しました。人気なものは手軽で簡単に食べられるものが多い印象です。納豆単体としてではなく、ちょい足し感覚の粉納豆やパッと食べられる干し納豆などが人気のようです。紹介しきれないほど素晴らしい納豆がたくさんあります。その中から自分の好みのものを見つけましょう。