【2021年最新版】湊かなえおすすめ人気ランキング20選
2020/11/20 更新
登場人物の心理描写にある湊かなえさんの秘密
湊かなえさんは、2005年の「聖職者」で第29回小説誌推理新人賞を受賞。その後、2009年の「告白」が第6回本屋大賞を受賞。その「告白」は2010年に松たか子さん主演で映画化され、書籍のは売上も累計300万部を超えるベストセラーになりました。
湊かなえさんがそこまで読者から人気のある秘密があります。それは、登場人物の心理描写。作品に引き込まれるような感覚が特徴です。なぜ、そのような感覚になるのかと言えば、執筆に入る前、登場人物一人一人の履歴書を書くそうです。そして、自分自身もその役に入り込むとおっしゃっています。
告白を書き終えた時には、鼻血が出てしまったぐらい、入り込んでいます。そのコダワリが読者を小説の中に引き込むきっかけとなり、全体を通して、読者を魅了することに繋がっています。イヤミスの女王と呼ばれるには、彼女の絶え間ない努力の結晶が、詰め込まれていることがわかります。
湊かなえ作品の選び方
ただ、湊かなえさんの作品が良いのはわかるけど、どの本から読んだら良いの?という方もいるでしょう。そんな方のために、今日は湊かなえさんの作品の選び方をお伝えしますので、是非、参考にして、湊かなえさんの作品を手にとってみて下さい。
有名なものから選ぶ
湊かなえさんは、デビューの告白から、一躍有名になりました。告白の映画化、その他の作品もドラマ化されています。それゆえ、話題作はたくさんあります。有名な作品もたくさんあります。まずは、聞いたことのある作品からベターに選ぶのもおすすめです。
受賞作品から選ぶ
湊かなえさんは、「聖書者」の小説推理新人賞を始め、「告白」の本屋大賞、「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞、「ユートピア」で山本周五郎賞を受賞されています。他の作品も、受賞作品候補に挙がるなど、数々の作品があります。
その受賞した作品は、湊かなえさんの代表作だと言えるので、受賞作品から選んでみるのもいいのではないでしょうか。湊かなえさんの作品を読むのは、1冊目だという方は、作品を読んでおもしろさを求めるよりも、湊かなえさんを知るつもりで読むと他の作品への興味も沸いてくるはずです。
個人で、おもしろいと感じる感覚は違うため、それぞれの評価が異なりますが、作品自体を評価するよりも、湊かなえさんを知ろうとすると、違った視点で作品を楽しむことができます。本を読むときは、少しの心構えで楽しめるかどうか決まるので、試してみて下さい。
映画作品から選ぶ
湊かなえさんの名前が、世に広まったのは、「告白」の映画化です。「告白」を出版してから、1年後には映画上映されました。2010年度の映画興行収入は、38.5億円にも登り、その年の日本映画興行収入成績第7位でした。それからも、「北のカナリアたち」、「白ゆき姫殺人事件」、「少女」、「望郷」が映画化されました。
映画作品になるということは、映画の時間で表現でき、描写もしやすいということです。ストーリーも入ってきて、読みやすい作品であると言えます。また、映画を観てから、小説を読んだり、その逆で、小説を読んでから、映画を見るという楽しみ方もできます。
小説を読んで、想像力を働かせ、考えることも楽しいですが、読書をし始めの時は、話の内容を理解するのに苦労することがあります。そのため、映画と合わせて読むことも湊かなえさんの作品を楽しむ1つの方法です。
ドラマ作品から選ぶ
映画だけでなく、ドラマ化した作品もあります。映画同様に小説との合わせ読みを楽しむことができます。また、映画化やドラマ化には、数々の実力派俳優と女優が出演しているため、元々のストーリーの引き込まれる世界観と配役のインパクトの強さで更に引き込まれるはずです。
ドラマを見てから、小説を読むことで、想像力が膨らみ、理解力が深まる読書ができます。本を読むことが苦手だけど、本を読みたいという方は、このような読み方もおすすめです。
評価順から選ぶ
湊かなえさんファンはたくさんいます。そのため、レビューサイトやAmazonのコメントにたくさんの有力情報があります。おすすめポイントはもちろん、コメント数、また、星の数など。そのような観点からも作品を選ぶといいのではないでしょうか。
そういう評価されていることからわかることは、やはり、映画化、ドラマ化された作品が人気です。いろんな観点からみると、自分の求めているストーリーにも出会える可能性が増します。また、期待も裏切られない作品の選び方になります。
他の選び方と合わせて選ぶと、満足度が高い作品を選択できます。
ジャンルで選ぶ
2005年から、小説家としてデビューし、14年のキャリアがあります。数々の作品を生み出しています。その作品のイメージから「イヤミスの女王」と呼ばれています。「告白」のイメージがとても強いですが、ポジティブな要素も入ったストーリーもあるので、イヤミスが少し苦手という方は参考にしてみて下さい。
ヒューマン系
イヤミスが苦手な方には、望郷、山女日記、リバースがおすすめです。ポジティブな要素があったり、読者を勇気付けるような描写を感じる作品です。イヤミスの要素を軽くしつつも、湊かなえさんの特徴でもある登場人物の心理描写に引き込まれる作品たちです。
心理描写がしっかりしているからこそ、ヒューマン系のストーリーもより引き込まれるのでしょう。そこに、ミステリーな要素を入れ込み、湊かなえさんらしい作風になるもの、おもしろさを感じてもらえるのではないでしょうか。
小説の種類で選ぶ
小説にも種類があります。文庫化されているものと、文庫化されていないもの。それぞれの読書を読む環境に合わせて選ぶことで、より読書を楽しんでもらえるはずです。
文庫化から選ぶ
文庫化は、ソフトカバーで、持ち運ぶのにとても便利なサイズのもの。通勤や移動に本を読みたいと思っている方は、文庫化しているものをおすすめします。また、コンパクトであるため、たくさん本を集めたいと思っている方にも、小説を選ぶときおすすめな選び方です。
読みやすいものから選ぶ
読書に慣れていない方が、まずぶち当たる壁が読む時間がかかることが悩みではないでしょうか。そんな方には、まず読みやすいものから選ぶと読書を続けられるようになります。ここでは、読書を長く続け、楽しめるように読みやすい本かどうかを見分ける方法をご紹介します。
ページ数が少ないものを選ぶ
1番はページ数が少ないものを選びます。読書が続かない理由は、時間の問題が大きいのです。読む時間がかかるというのが、ほとんどの理由です。それは、難しい本を最初から読もうとしてしまっていることが原因です。まずは、簡単なものを読み切るという結果を残すと次の本を手に取りやすくなります。
だから、湊かなえさんの小説もページ数の少ないものから選ぶことをおすすめします。もしかしたら、ページ数で内容が薄いと感じることがあるかもしれません。しかし、湊かなえさんの小説を楽しむなら、たくさんの作品を読む必要があります。まずは、1冊読み切ることを目的に本を選んでみて下さい。
本は1度読んだら、終わりではありません。2度、3度読んで楽しむものです。その時、その時に、新たな発見や気づきがあります。本を読むことが楽しくなってくると、そのようなおもしろさを感じます。特に、湊かなえさんの心理描写は、読めば読むほど、その深さを感じるはずです。
あらすじから選ぶ
ページ数と合わせ、あらすじから読み取れる想像できる内容のものを選ぶことも、読みやすい本を選ぶ方法の1つです。人は、興味のあるもの以外は情報を取り入れないようになっています。なので、あらすじから、興味がない、惹かれないと感じたなら、その本はまたの機会にしてみて下さい。
何冊かのあらすじを見て、興味を持ったものを選ぶようにしましょう。興味のあるものであれば、情報を入れやすくなるので、小説を読んでいる時も、小説にのめり込みやすくなります。読書を始めたばかりの人は、そのような選び方もおすすめです。
あとがきから選ぶ
あらすじ同様、あとがきからも選んでみて下さい。著者の思いやストーリーの裏話、または、補足などが書かれています。そこも興味があるか、ないかというポイントを抑えて貰えばいいのではないでしょうか。
あらすじ、あとがきを合わせて読むことで、その本の概要が読み取れるようになります。そこで、湊かなえさんの本を選ぶようにしてみて下さい。
湊かなえおすすめ人気ランキング20選
新潮社
絶唱
喪失と再生を描いた号泣ミステリー
第28回山本周五郎賞候補にもなったこの作品。ニュージーランドの右斜め上あたりにあるトンガ王国という島国や、その島国に住むゲストハウス経営者の女性、そして日本で起こった阪神淡路大震災。これら3つがこの物語のキーとなっていきます。
4つの物語から構成されていきますが、それぞれがこの3つに結びついています。阪神淡路大震災で心に傷をった登場人物達が、トンガ王国と、そこに住むゲストハウス経営者の女性によって助けられ、傷が癒されていく姿が描かれていて、希望を持たせてくれたり、人生について考えさせられるような作品となっています。
発売年 | 2019年6月26日 | ページ数 | 322ページ |
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文藝春秋
花の鎖
驚きのラストに胸が打たれる 感動ミステリー
様々な境遇を持った梨花、美雪、紗月の3人がこの物語の主人公です。彼女達に影を落とす謎の男・Kという人物を絡ませながら、物語は展開されていきます。第一章から第六章までは「花」「雪」「月」の節に分けられており、3人のヒロインそれぞれのストーリーが展開されていきます。
花の記憶が3人のヒロインを繋いだとき、衝撃の真実が見えてきます。そして、謎の男・Kは一体何者なのでしょうか。驚きのラストに胸を打たれる、感動ミステリーです。この作品は、2013年9月17日に中谷美紀、戸田恵梨香、松下奈緒のトリプル主演で、ドラマ化されています。
発売年 | 2013年9月3日 | ページ数 | 357ページ |
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双葉社
夜行観覧車
衝撃の家族小説
高級住宅地に住むエリート一家で起きた衝撃的な時間をきっかけに、事件当事者である家族や、向かいに住む主人公一家が巻き込まれていくというストーリーです。物語が進むにつて、2つの家族は徐々に崩壊していきます。事件を取り巻く登場人物達の深層心理が事細かく描かれており、かなり読み応えのある作品です。
2013年1月18日には、鈴木京香主演でTBSにて連続ドラマ化されています。湊かなえによると、この作品は観覧車が一周した後(作品をみ終わった後)、いつもの風景が少し違って見えると言います。ぜひ夜行観覧車を読んで、体感してみてください。
発売年 | 2013年1月4日 | ページ数 | 384ページ |
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双葉社
少女
2人の少女の青春を描いたミステリー
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白をある種の自慢のように感じた由紀は、自分ならしたいではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。
二人とも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へとオランティアに行く。死の瞬間に立ち会うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。
2人の少女の友情と成長を描いた、清々しい作品です。全ての登場人物が関係しています。後半になるに連れて、散りばめられた伏線が繋がってきて、最後繋がった瞬間は爽快です。思春期の少女2人の青春小説で、イヤミスに少し抵抗を感じる人にはおすすめな作品です。
発売年 | 2012年2月 | ページ数 | 328ページ |
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幻冬舎
山女日記
女性必見、共感性と爽快感を感じられる作品
こんなはずではなかった結婚。捨て去れない華やいだ過去。ぬぐいきれない姉への劣等感。夫からきり出された別離。いつの間にか心が離れた恋人。真面目に、正直に、懸命に生きてきた。なのに、なぜ?誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見出して行く。感動の連作長編。
普通の女子たちの心理をよく描写していて、共感できるし、山の景色や空気を感じられ、清々しさを感じます。また、後味の悪さが代名詞の湊かなえにしては、驚くほど爽快感のある連作集です。
山にも登って見たくなるほど、心理描写を巧みに描いていて、湊かなえさんの得意な部分が表現されている。イヤミスとは違う作品だが、登場人物たちに快くエールを送りたいと思うほど、作品にのめり込むことができます。
発売年 | 2016年8月 | ページ数 | 381ページ |
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双葉社
贖罪
4人の女の子の運命を辿ったストーリー
15年前、静かな田舎町で一人の女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた4人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った。
あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、私が納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した4人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は。
読んでいて、先がとても気になる本です。後味が悪く、救済も無く、前向きになれる小説ではありません。しかし、これがダメなら、湊かなえさんの小説は読まないほうがいいというぐらい湊かなえさんの作風が出た作品です。複雑に絡まった話を賞をおうごとに解き明かしていく構成力も素晴らしく、全く飽きずに読み進めることができる1冊です。
発売年 | 2012年6月 | ページ数 | 316ページ |
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新潮社
母性
母と子の関係性に深く考えさせられる作品
女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された、母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ、これは事故か、自殺か。遡ること11年前の台風の日。
彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた、。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも・・・圧倒的に新しい、「母と娘」を「ぐる物語。
湊さんの母性についてどういう思い出るのかと考えさせられます。自分が良かれと思いやっていることが、相手にとっていいことでは無いんだと見直すことができます。しかし、自分が相手に何かしたときに、相手に見返りを求めてしまう、相手から自分へのイメージは自分が勝手に作り出したものであると、深く考えさせられる作品です。
発売年 | 2015年6月 | ページ数 | 359ページ |
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文藝春秋
望郷
6つのストーリーからなる短編集
都会から離れた島に生まれ、育った人々。島を憎しみ、愛し、島を離れ、でも心は島に引きずられたまま。閉ざされた世界を舞台に複雑な心模様を華やかに描く湊さんの連作短編(全六篇)です。湊かなえさんが、「自分にしか書けない物語を書いた」と言い切る会心作です。
島に生まれ育った湊かなえさんが抱える故郷への愛と憎しみ、屈折した心が生む6つの事件。逆転劇、また無理に組み立てたストーリーではなく、読者を引き込む名人技だと賞賛の声もあります。
短編だからすぐ結論も出て、合わない作品があっても、費やした時間は僅かなので、苦とは感じません。あとあと、繋がってくる話が面白くて、続きが気になり、すぐに読み終わるため、読書初心者の方にもおすすめの1冊です。
発売年 | 2013年1月 | ページ数 | 260ページ |
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双葉社
未来
大人と子どもとの関係性を物語ったストーリー
父を亡くしたばかりの10歳の少女・章子の元に、30歳の章子が書いたという(未来からの手紙)が届く。その手紙に励まされた10歳の章子は(大人章子)に向けての返事という形で日々の日記を書き始める。
意地悪なクラスメート、無気力だったままの変化、担任の先生の言葉・・・辛い出来事があっても、(未来からの手紙)に記されていた(あなたの未来は、希望に満ちた、温かいもの)という言葉を支えに頑張ってきた章子。しかし、中学に入った彼女を待っていたのは、到底この先に幸せがあるとは思えない自体だった・・・
描かれているのは、大人と子どもの関係性です。章子をはじめ本書に登場する子どもたちは皆、大人によって苦しめられています。しかし、子どもが未来を信じられるように、大人が手を差し伸べねばならないのだと、感じる作品です。衝撃の余韻が何日も続き、イヤミスが好きなら絶対読むべき1冊です。
発売年 | 2018年5月 | ページ数 | 448ページ |
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双葉社
Nのために
ドラマでも人気のあった作品
東京都内のタワーマンションの一室で会社員の野口貴弘とその妻・奈央子の変死体が発見された。夫妻の知人である大学生・杉下希は凶器を持った西崎真人を見たと証言し、西崎は自分と愛人関係にあった奈央子を殺した野口にその場で復讐したと自供する。
共通の友人である安藤望はその直後にマンションを訪れたと述べ、各人の証言の矛盾がないことから、西崎は懲役10年の判決を下される。しかし、真相は別のところに隠されていたのだった。
主要な登場人物全員にイニシャル「N」がつき、それぞれが思いを寄せる「N」のために行動しますが、物語の根底にあるのは「愛のあり方」です。湊かなえさんも大切な人を思い浮かべながら、本書を読むことを願っているという作品です。ドラマでも話題になったので、湊かなえさんの作品を始めて読む方にもおすすめです。
発売年 | 2014年8月 | ページ数 | 328ページ |
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光文社
ポイズンドーター・ホーリーマザー
他にはない毒親の視点も描いた作品
あなたの「正しさ」を憎みます。女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったらだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き・・・
母と娘、しまい、友達、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼の前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集。
毒親や育児放棄、品行などをテーマにした作品は、大体が子ども視点です。しかし、これは毒親側からの視点からも描かれていて、ゾッとする内容です。湊かなえさんの得意とするサスペンスタッチの小説です。
発売年 | 2018年8月 | ページ数 | 291ページ |
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講談社
リバース
最終章のインパクトに動けなくなる作品
深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子という女性と出会う。
その後、何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには、「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた。何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には、隠していたある闇があった。それをついに明かさねばならない時がきてしまったのか悩む。
最終章でほっこりしたシーンになったところで、まさかのどーんと突き落とされる内容で、さすが湊かなえさんの作品だと感じます。最後の結末が、湊かなえさんの凄さを感じ、しばらく動けなくなるほどの、衝撃を受ける1冊です。
発売年 | 2017年3月 | ページ数 | 352ページ |
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双葉社
告白
イヤミスの代名詞
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
デビュー作とは思えない濃厚さで、一気に名前を世間に知らしめた作品です。人間の本質がテーマで、人間だけが持っている憎悪、偽善、欺瞞、自己正当化などの神や獣にはない、人間だけの本質を実に巧みにえぐり出しています。
いろんな人の視点から、話が描かれていて、文章力がすごく、引き込まれてあっという間に読むことができます。違う視点から同じ物事を見るとこんなに違うのかと驚きも感じます。「イヤミスの女王」の代表作です。
発売年 | 2010年4月 | ページ数 | 320ページ |
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湊かなえのおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 発売年 | ページ数 | |
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告白 |
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イヤミスの代名詞 |
2010年4月 | 320ページ |
2
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リバース |
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最終章のインパクトに動けなくなる作品 |
2017年3月 | 352ページ |
3
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ポイズンドーター・ホーリーマザー |
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他にはない毒親の視点も描いた作品 |
2018年8月 | 291ページ |
4
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Nのために |
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ドラマでも人気のあった作品 |
2014年8月 | 328ページ |
5
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未来 |
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大人と子どもとの関係性を物語ったストーリー |
2018年5月 | 448ページ |
6
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望郷 |
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6つのストーリーからなる短編集 |
2013年1月 | 260ページ |
7
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母性 |
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母と子の関係性に深く考えさせられる作品 |
2015年6月 | 359ページ |
8
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贖罪 |
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4人の女の子の運命を辿ったストーリー |
2012年6月 | 316ページ |
9
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山女日記 |
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女性必見、共感性と爽快感を感じられる作品 |
2016年8月 | 381ページ |
10
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少女 |
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2人の少女の青春を描いたミステリー |
2012年2月 | 328ページ |
11
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夜行観覧車 |
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衝撃の家族小説 |
2013年1月4日 | 384ページ |
12
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落日 |
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落日の向こうに見える未来とは |
2019年9月4日 | 380ページ |
13
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花の鎖 |
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驚きのラストに胸が打たれる 感動ミステリー |
2013年9月3日 | 357ページ |
14
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往復書簡 |
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書簡形式の連作ミステリー |
2012年8月2日 | 325ページ |
15
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ユートピア |
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山本周五郎賞受賞の心理サスペンス |
2018年6月21日 | 360ページ |
16
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白ゆき姫殺人事件 |
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ネットに潜む闇を描いた傑作長編ミステリー |
2014年2月20日 | 320ページ |
17
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絶唱 |
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喪失と再生を描いた号泣ミステリー |
2019年6月26日 | 322ページ |
18
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境遇 |
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朝日放送の創立60周年記念作品 |
2015年10月15日 | 320ページ |
19
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サファイア |
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2015年5月15日 | 320ページ | |
20
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未来 |
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湊かなえが描く大人と子供のあるべき関係 |
2018年5月19日 | 448ページ |
湊かなえの作品をさらに楽しもう
いかがでしたでしょうか?湊かなえさんのおすすめ人気作品をランキング形式でご紹介しました。作品を選ぶには、いろんな選び方があります。自身にあった選び方で湊かなえさんの作品を楽しんで下さい。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
第159回直木三十五賞の候補に選ばれた作品です。主人公のもとに、未来の自分から手紙が届くところから物語は始まります。この作品に描かれているのは、大人と子供の「関係」です。作品に登場する子供達は、皆大人によって苦しめられています。大人の庇護のもとでしか生きることができない子供達の一方で、自己都合で子供達を振り回す大人達。
ですが、子供を教えるのも大人であるということも同時に描かれています。大人の存在が子供を強くし、強く育った子供は大人になり、また次の世代を助けていくというような大人と子供のあるべき関係の姿がこの作品で読み取ることができます。