3Dプリンター人気ランキング10選を紹介【さまざまなメーカーから】
2020/11/20 更新
3Dプリンターについて簡単に解説
3Dプリンターはもともとは業務用の機材として導入され始めた機械で、あらゆる現場にて使用されてきました。その用途は多岐にわたります。試作品を作ることで内面構造の把握や動作確認を簡単にすることができるようになりました。
他にも、商品を企画する際に小型の立体模型を製作して完成イメージを会議で共有することができるようになったことで商品化する際の重要な訴求力を担う重要な役目を果たしたりもしています。
上記のように商品開発の事前段階にて重要な役割を果たしていることに加えて1品しか作る必要のない特注品の開発や交換部品などの最終製品の位置づけに当たるものや射出成型やプレス成型に用いる金型の製作も請け負うことができます。
3Dプリンターの選び方
3Dプリンターはどのメーカーから販売されていようと、どのようなタイプの製品であろうと同じような機能を保持していたりするということはありません。造形できるサイズも異なります。使用用途に合った製品を選ぶことが重要です。
造形可能なサイズで選んでいく
3Dプリンターにはあらかじめどれくらいの造形サイズに対応しているのかは商品ごとに決まっています。よくある勘違いとして、造形可能な範囲は広いほうが便利であるということです。
しかし、造形範囲が大きいからといって必ずしも大きめの造形をスピーディーに形作ることができるかといえばそうではありません。大きいことから生じてしまうそりのゆがみの多発、寸法精度の低下などデメリットも存在します。
需要なのはどのような造形を主に作るのか、またその造形はどのような素材を主に使用するのかということを把握したうえでビルドサイズを決定することです。せっかくだからという安易な利用で大きめの商品を買わないようにしましょう。
補助機能の有無で選択する
3Dプリンターによく取り付けられている補助機能の有無からどの商品を購入するべきなのかを検討する方法もあります。
Wi-Fi機能の有無
3Dプリンターの補助機能のなかでもよく議題に上がるのがWi-Fiが必要であるのかどうかという点についてす。1つのメリットとして挙がるのが配線の設定やそのために必要な場所が不要になるということです。
配線処理が不要であることに加えてSDカードも不要であることから、データの管理が手軽になるという点も評価されています。しかし、メリットだけではありません。もちろんそれに付随してデメリットもあります。
無線で造形の指示を与えたり、データのやり取りをすることは一見楽であるように思われるかもしれませんが、そうとは限りません。現行のモデルの中にはそのフィラメント補給を行ったり、精度のチェックを逐一求められるものもあるので、結果的に3Dプリンターを近くに置いておく必要があるケースもあるからです。
モニターの有無
3Dプリンターの中にはモニターが取り付けられているタイプも存在します。操作状況の確認や角度調整などを行うこともできたりするので、緊急停止したり、修正を加えたいなというときに重宝します。
よく挙げられるメリットの1つとしてはPCと独立して動かすことができるということです。その為PCが誤作動を起こしてしまったり、電源が落ちてしまったとしてもそのまま作業を続けることができるので安心です。
プリンターに独自の作業を求めたり、誤作動をできる限り避けたいなという方にはモニターありのタイプを購入することをおすすめします。複雑な作業を求めないのならば高画質モニターは必要ないでしょう。
造形方式で選んでいく
3Dプリンターには主に造形方式が4つあります。1つが、熱溶解積層方式、通称FDM法と呼ばれるやり方、他にも粉末焼結方式(SLS法)、光造形方式、インクジェット方式です。それぞれの簡単な特徴を紹介していきます。
熱溶解積層方式
熱溶解積層法は熱塑性樹脂のフィラメントを熱により溶かしながらをそれを積層していくことで造形を作り上げていく方式の事です。樹脂スプールを造形ヘッド内にあるプーリーで押し出してその先にあるヒーターで溶解して、押し出された造形を樹脂テーブルに押し付けるようにするというのが、その仕組みです。
積層によって形作るので、まったく同じ成形品はできませんがかなり近い成形物を作ることが可能なので、さまざまな用途に使用されています。
インクジェット方式
インクジェット方式は3dプリンターを初めて知ったという方にはあまり聞き覚えのないシステムかもしれません。この方式の特徴はなんといっても、仕上がりが微細なところまで滑らかに出来上がるというところです。
理由はインクというもともとが微細な状態である成分から物体を造形していくため積層方式と比べてもやはり滑らかな完成度を可能にします。二次元印刷と同じようにもちろんさまざまなカラーを表現することができます。
高級モデルともなるとフルカラー、マルチカラーのどちらも可能な商品があるので、造形に応じて選択するようにしましょう。
粉末焼結方式
粉末焼結方式の簡単な仕組みを紹介します。まず粉末が敷き詰められている上に赤外線のレーザービームを断面の形状通りに走査させて粉末同士を固着させた後に薄い固化層を作ります。そして1層分だけ降下させます。その固化層の上に粉を敷き詰めます。この繰り返しで造形を作っていきます。
このタイプでできあがる造形の特徴としては強度と耐衝撃性が強いということです。ヒンジ形状などの折り曲げにも対応可能なので、試作品の機能検証などにも使われたりします。耐熱性、耐候性にも優れており、サポートも必要ないとのことで利点は多数存在します。
短所を挙げるとするならば、微細形状の再現が難しく仕上がりがざらついてしまうというところです。
光造形方式
3Dプリンターの中で最もよく知られているタイプなのがこの光造形方式です。この方式は積層方式の1種にあたります。紫外線を当てることで液体の光硬化性樹脂を硬化させて1層ずつ積層させていきながら造形を制作します。
光造形方式は細かく分けると2つに分かれます。1つが面露光方式、もう1つがレーザー走査方式です。2つの違いも簡単に紹介しておきます。面露光方式は液体樹脂に対してプロジェクターで光を当てて樹脂を硬化させる方式です。
レーザー走査方式は紫外線を液体樹脂にあてることで硬化させる形式となっています。どちらも造形物の表面が滑らかになり、造形の完成度が高いと評判です。
粉末固着方式
粉末固着方式は石膏などが敷き詰められている上からヘッドを移動させて接着剤を吹き付けていきながら固めていく方法のことです。造形にかかる時間は比較的スピーディーですが、接着剤で仕上げていくことから壊れやすいという特徴もあります。
メリットとしてはコストを安く抑えることができること、そしてフルカラーのきめ細かい着色が可能なのでフィギュアや建築のモデルに最適だとされています。
3Dプリンター人気ランキング10選
XYZプリンティング
3Dプリンター ダヴィンチ mini w 無線LAN対応モデル、
無線での作業も可能
9位にランクインしたのはXYZプリンティングより販売中のダヴィンチmini wです。こちらはとても手に入れやすい価格帯となっており、販売会社によっては40000円を切る価格で販売されている初心者向けの商品です。
本体の組み立てを購入時すでに済んでいること、Wi-Fiを使った無線機能による出力も可能とあって手ごろに使用可能として人気を博しています。しかし、出力精度に関してはあまり高くありません。
またWi-Fiの動作があまり良くないとの評判もあります。つまり、高性能を求めるわけではなく、とりあえず始めてみたい、急ぎでもう1台必要だという方にとってはとてもおすすめの商品ということでこの順位となりました。
造形方式 | - | サイズ | 15×15×15 |
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ALUNAR-3D
3Dプリンター Reprap Prusa i3
自分で組み立てるモデル
8位にランクインしたのはALUNAR-3Dの3Dプリンターです。こちらのそのお手ごろな価格に反して素晴らしいクオリティの造形を可能にしてくれる3Dプリンターです。高精度の出力精度は10万~の価格帯の商品にも劣らないものといわれています。
しかし、こちらの商品は届いたときには未完成の状態です。つまり、自分で組み立てなければならないのでDIYや機械が苦手な方にとっては少々厳しいかもしれません。もちろん組み立に関するサポートは付属しています。
組み立て手順が記録してあるsdカードが商品に付属しているので、それを見ながら細かい調整をしていく形になっています。出力可能なサイズは大きくなっているのでとても組み立てが得意な方にはぜひ手に取っていただきたい商品です。
造形方式 | 熱溶解積層方式 | サイズ | 20×20×18 |
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XYZプリンティング
XYZプリンティング 3Dプリンター ダヴィンチ miniMaker
シンプルな製品を求める方は
7位にランクインしたのは先ほどもランクインしたXYZプリンティングの商品のダヴィンチ miniMakerです。こちらの商品は先ほどの機器では搭載されていた無線機能は取り付けられていません。その代わり価格が抑えられたことで、満足度は向上しました。
操作性もとてもシンプルな仕上がりになっています。既存の製品では複数用意されていたボタンを減らして、ボタン1つでスマートな操作をすることが可能でLED表示を見れば一目でステータスも確認することができます。
価格は抑えられていますが、組み立ても不要となっています。組み立て不要の3Dプリンターの中では最安値に当たるお買い得商品であることも人気の理由の1つでしょう。デザインも子供が持っていても楽しめる可愛い仕上がりになっているので、お子さんへのプレゼントとしても最適な商品でしょう。
造形方式 | ー | サイズ | 15×15×15 |
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QIDI TECHNOLOGY CO。、LTD
3Dプリンター 新モデル:X-Smart
タッチスクリーン装備
6位にランクインしたのはQIDI TECH より販売中の新モデルとなる3DプリンターのXsmartです。こちらの商品はタッチスクリーンが取り付けられており、直観的な操作が可能になったということで、以前までのモデルよりも使用しやすいと評判です。
あまり、ほかの3Dプリンターでは搭載されていない機能も盛りだくさんです。冷却ファンがついているシングル押し出し機や品質の高い熱床など造形に必要な器具はもちろんのことそれ以外のサポートも充実しています。
組み立ても事前に済まされているので購入後すぐに使用可能です。初心者から上級者にいたる幅広いユーザーの方々におすすめの商品の1つとなっています。
造形方式 | 熱溶解積層方式 | サイズ | 38×32×36㎝ |
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ニッポー
小型3Dプリンタ(3Dプリンター)「遊作くん」
日本語対応、日本メーカーならこれ
5位にランクインしたのはニッポーより販売中の遊作くんです。こちらの商品は国内メーカーによる高い品質と日本語対応による安心の設計となっています。高精度のメカニカル部品が付属しているので細部に至るところまできめ細やかに造形することが可能です。
9色にもわたる付属フィラメントがあるので便利であることとにくわえてコンパクトなサイズであることも人気の理由の1つです。色だけではなく素材にもこだわりがあります。反りが少なく高度な設計を可能にするリール状PLAを使用しています。
日本製、日本語対応ソフトにこだわる方や初心者の方はぜひ一度試していただきたい商品です。
造形方式 | 熱溶解積層方式 | サイズ | 24.2×28×35.2㎝ |
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JG AURORA
A3S 3Dプリンター
ハイコストパフォーマンスを実現
4位にランクインしたのはハイコストパフォーマンスを実現したJG AURORAのA3Sの3Dプリンターです。こちらの商品は多種多様なフィラメントに対応するのみならず、大きめのサイズの造形も扱うことができる機器として注目されています。
機能面だけを見れば価格は40000円ですが、ハイクラスの100000円台にも劣らない優れものになっています。1つデメリットを挙げるとするならば、組み立ては自分でしなければならないという点です。
カスタマイズが得意な方ならばこちらも自分好みにアレンジすることができる商品なので、そういう面も含めて楽しめる商品になっているでしょう。
造形方式 | ー | サイズ | 20×20×18㎝ |
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ANYCUBIC
PHOTON 光造形式 3Dプリンター
光造形方式で滑らかに
3位にランクインしたのは今回初のランクインとなる光造形方式の3DプリンターであるPHOTONです。こちらの商品のおすすめな点はやはり熱溶解積層方式よりも細やかに造形をつくだせるという点でしょう。高さが少し長くなっているのでフィギュアなどの製作者におすすめです。
スライスソフトも付属しているので、機能面においても申し分ありません。さらに、日本語対応のマニュアルも完備されているので、外国語の説明文が苦手な方にもおすすめです。光造形方式を初めて購入される方には大変おすすめの商品です
造形方式 | 光造形方式 | サイズ | 11.5×6.5×15.5㎝ |
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Comgrow
ender3 3DプリンターCrealityDIY
データ管理が楽
2位にランクインしたのはComgrowの3Dプリンターです。造形可能サイズはこれまで紹介してきた中でも比較的大きめのものとなっており、幅広い製作が可能です。3Dデータの入力にはsdカードろUSBカードの2つが使用可能なので、データの扱いは大変容易です。
もし停電や電源が落ちてしまうハプニングが起こったとしても最後の作業終了タームからやり直してくれるので造形に影響はありません。こちらも自分で組み立てるタイプのものですが、マニュアル完備なので安心して取り組めます。
造形方式 | 熱溶解積層方式 | サイズ | 22×22×25 |
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FLASHFORGE
3Dプリンター Finder(ファインダー)
手厚いサポートで厚い支持を集める
1位にランクインした人気商品でFLASHFORGEより販売中の商品であるファインダーです。一般ユーザーが良く求めるポイントをしっかりと抑えてくれていることもあってたくさんの支持を集めています。
まず低価格帯によくある組み立ては自分でしなければならないということはなく完成品で送られてきます。さらに出力の音を極力抑えてくれている設計になっているので騒音によるストレスは軽減されるでしょう。
さらに、高性能なスライスソフトが付属しています。普通ならば高性能のソフトを求めるならばオープンソースのソフトや別売りのものを購入することになりますが、ファインダーはもとより備え付けてあるので、買ってすぐに作業にとりかかることができます。
造形方式 | ー | サイズ | 14×14×14 |
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3Dプリンターのおすすめ商品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 造形方式 | サイズ | |
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1
![]() |
3Dプリンター Finder(ファインダー) |
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手厚いサポートで厚い支持を集める |
ー | 14×14×14 |
2
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ender3 3DプリンターCrealityDIY |
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データ管理が楽 |
熱溶解積層方式 | 22×22×25 |
3
![]() |
PHOTON 光造形式 3Dプリンター |
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光造形方式で滑らかに |
光造形方式 | 11.5×6.5×15.5㎝ |
4
![]() |
A3S 3Dプリンター |
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ハイコストパフォーマンスを実現 |
ー | 20×20×18㎝ |
5
![]() |
小型3Dプリンタ(3Dプリンター)「遊作くん」 |
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日本語対応、日本メーカーならこれ |
熱溶解積層方式 | 24.2×28×35.2㎝ |
6
![]() |
3Dプリンター 新モデル:X-Smart |
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タッチスクリーン装備 |
熱溶解積層方式 | 38×32×36㎝ |
7
![]() |
XYZプリンティング 3Dプリンター ダヴィンチ miniMaker |
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シンプルな製品を求める方は |
ー | 15×15×15 |
8
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3Dプリンター Reprap Prusa i3 |
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自分で組み立てるモデル |
熱溶解積層方式 | 20×20×18 |
9
![]() |
3Dプリンター ダヴィンチ mini w 無線LAN対応モデル、 |
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無線での作業も可能 |
- | 15×15×15 |
10
![]() |
新世代3Dプリンター:X-one2, |
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学習用教材としても人気 |
熱溶解積層方式 | 15×15×15㎝ |
まとめ
今回は3Dプリンターを選ぶ時の重要な事項やメーカー、種類によって異なる機能の違いなどについて紹介してきましたがいかがでしたか。初めて使う方にとっては便利であるけれどなかなか挑戦しにくい商品であったでしょう。その意識が少しでも変えることができていたならば幸いです。ランキングを参考にしつつ自分に合った商品を選び方をもとに選んでいくようしてくださいね。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
10位にランクインしたのはその簡単な設定方法や操作方法から初心者の方をはじめ学生やお子さんに至るまで幅広い支持を集めているQIDIテクノロジーの新世代3Dプリンターです。使いやすさのみならず、印刷制度の高さも評価されています。
動作も比較的常に安定していることから、作業もはかどると評判です。注文して自宅に届いたときにはすでに完成品として家に配送されるので、組み立てが苦手な方も心配ありません。
また3Dプリンターを購入する際にネックとなりがちな価格の面でも安心して購入することができます。50000円台と手ごろな設定なので、初心者の方でも思い切って購入できる価格帯になっているでしょう。補足としてサポートが日本には存在しないので、その点では少し難しい商品であるかもしれません。