道尾秀介のおすすめ小説人気ランキング20選【どんでん返しが魅力】
2020/11/20 更新
目次
どんでん返しが快感になる道尾秀介ワールド
2004年の作家デビューから、常に話題の作品を発表し続けてきた道尾秀介。2010年の山本周五郎賞受賞、さらに翌2011年の直木賞受賞と立て続けに文学界の大きな賞を受賞し、名実共に人気作家の仲間入りを果たしています。
そんな道尾秀介の小説の作風の特徴はと言えば、叙述トリックを駆使した華麗な謎解きの楽しみと、魅力的なキャラクターたちの人物造形に他なりません。そこで今回は道尾秀介の小説の選び方やおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。購入を迷われてる方はぜひ参考にしてみてください。
編集部イチオシ道尾秀介の小説はこちら!
口コミをご紹介
龍とか雨とか重苦しいけど、「向日葵の咲かない夏」ほどでもなく、ほぼ結末は読めるななんて思いながら読んでたのだけど、そんなことない、またやられちゃいました。そう思って読めば、伏線もメタファーもてんこ盛りでした。やっぱりすごいな、道尾さん。血が繋がってなくても家族は家族、救われた気持ちがしました。
まさかの展開でした。よく考えて書かれたお話だなぁと思いました。後半はハラハラドキドキしました。
道尾さんの力作に感動。みじめな境遇にある子どもたちが、成長していくさまに思わず応援したくなる。情景描写が巧みで、引き込まれる。
道尾秀介の小説の選び方
それでは人気の道尾秀介の小説の中から、自分の気になる作品の選び方をポイント別にご紹介します。
長さから選ぶ
道尾秀介の小説というと、「ラットマン」や、デビュー小説となった「背の眼」のような長編小説がすぐに浮かぶという人も多くいますが、アンソロジーなど短編小説も数多く手がけています。
短編小説から選ぶ
道尾秀介の短編小説は、その多くが短編集として文庫本あるいは電子書籍などの形で出版されています。長編小説は、まとまった時間がとれないと手を出しにくいという人にも、短編集であれば、隙間時間でも読み進めることができます。
さらに道尾秀介の短編小説は、一見独立した短編小説となっていても、その作品をまとめた一冊の本として読んだ時に、あっと驚くどんでん返しが隠されているものも多く、叙述トリックの妙を十分に味わうことができるのも特色の1つ。
初めての道尾秀介ものとして、チャレンジするのにもおすすめです。
中・長編小説
何重にも丹念に張られた伏線や、身構えていてもいつしかからめとられている、巧みな叙述トリックに満ちた道尾秀介の小説の醍醐味を堪能したいなら中・長編小説がおすすめ。
初めはその本の厚さや長さに圧倒されたとしても、ぐいぐい話に引き込んでいく作者の筆力にあっという間に読了してしまった、という結果になった人も少なくありません。
また、結末を知った後でも何度も読み返して新たな発見をする余地があるのが、道尾秀介のトリックのすごさ。同じ作品を読み終えても、人によって感想も解釈もまちまちなので、読書好きの友人との話の議題にするのもおすすめです。
受賞作品から選ぶ
デビューのきっかけとなったホラーサスペンス大賞を始め、山本周五郎賞や直木賞、本格ミステリ大賞など数々の賞を受賞している道尾秀介。
特に5回目で受賞した直木賞には受賞作品となった「月と蟹」を始め、「カラスの親指」や「鬼の跫音」、「球体の蛇」、「光媒の花」などファンからも数多くの支持を集める作品がノミネートされています。
直木賞の選考については、その選評の詳細が公表されているので気になる作品がある場合は、それぞれどのように選考委員から評価されたのかを合わせてチェックしてみるのもおすすめです。
映像化作品から選ぶ
叙述トリックによる謎解きが楽しめる道尾秀介の小説は、そのいくつかが実写化されています。中でも高い人気を誇るのが映画「カラスの親指」です。
文章ならではの叙述トリックを実写でどう表現するかといった点はもちろん、確かな演技力を誇る出演者たちの熱演ぶりが光る傑作となっています。
ドラマ化された、他の実写化作品もそれぞれ魅力的な作品となっているので、原作ファンも実写化作品のファンも相互に楽しめるものとなっています。
漫画化作品から選ぶ
ホラーミステリーとも称されることもある道尾秀介の作品。その中でも人気の高い「光媒の花」と「背の眼」はそれぞれ漫画化されています。
文章での怖さに飽き足らず、可視化できるビジュアルでの怖さも楽しみたいという人には、小説と合わせて漫画化作品のチェックもおすすめです。
また作者の道尾秀介自身が出演していた、謎解き番組の1コーナーであった「瞬間探偵 平目木駿」もコミックス化されているので、気になる人はそちらも要チェックです。
道尾秀介の短編小説おすすめ4選
新潮社
ノエル -a story of stories-
絵本が繋ぐ登場人物たちの心の救済のストーリー
それぞれの短編の主人公は、自分の身にふりかかる理不尽な暴力から心を救い出すために、絵本を作る2人の中学生、家族の注目を誕生したばかりの妹に奪われ、さらに祖母が病に倒れたことで心に不安を抱えて、絵本の世界に救いを求めている幼い少女。
そして、最愛の妻を亡くしたことで生きるための指針を見失ってしまう、絵本の読み聞かせ会主宰の元教師です。一見するところでは無関係な彼らは、「絵本」というキーワードで繋がっていきます。
いつもの華麗などんでん返しによる謎解きはないものの、終幕に全てのエピソードがつながった果てに広がる優しい世界にこころが救われる作品です。
出版年 | 2015年 | ページ数 | (文庫版)365ページ |
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口コミをご紹介
3話の短編集。主人公は、それぞれ異なる。
ただし、卯月圭介という童謡作家が、主人公であったり脇役として登場する。
3話とも、とても物悲しい設定と展開である。そこに、卯月が描いた童謡が織り込まれながら物語は進んでいく
光文社
カササギたちの四季
とあるリサイクルショップを舞台に紡がれる物語
決して流行っているとは言えないリサイクルショップ・カササギが舞台の連作ストーリー。登場人物は、理屈ばかりこねる店長の華沙々木 (かささぎ)と、売れそうにもない品物ばかりを引き受ける日暮、さらに店になぜか足しげく通ってくる中学生の少女です。
そのリサイクル店を舞台に四季それぞれにちなんだ事件が起こると、ホームズよろしく解決に乗り出す迷探偵の華沙々木と、その事態の収拾に努める日暮のコンビの活躍が楽しい、ほのぼのとした作品ですが、最後に謎解きがしのばされているのはさすが道尾秀介と言えるでしょう。
出版年 | 2014年 | ページ数 | (文庫版)315ページ |
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口コミをご紹介
なんて愛おしい人物たち、愛おしい世界観、文章!
昭和のホームドラマ+ちょっとマヌケで愛らしいホームズ&コロンボという感じ。著者はこのところ、ナイフを研いで研いで研ぎ澄ましたような文章表現を追及していた印象だけれど、今度は一転して文章そのものもユーモラスで、温度がある。
口コミをご紹介
道尾秀介さんの初期作で名探偵・真備と助手・凛とホラー作家の道尾さんご自身が活躍する秀作ミステリ短編集ですね。正面切ったフーダニットはない物の人間心理の盲点を突いた異色のトリックが新鮮でどの作品も読後の余韻が素晴らしいですね。
口コミをご紹介
短編の割りにラスト迄の持って行き方は丁寧に書かれてあって十分満足出来た。
道尾秀介の短編小説の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版年 | ページ数 | |
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1
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鬼の跫音 |
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人の心に巣食う闇の恐ろしさ |
2011年 | (文庫版)232ページ |
2
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花と流れ星 |
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できれば真備シリーズ読後がおすすめ |
2012年 | (文庫版)283ページ |
3
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カササギたちの四季 |
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とあるリサイクルショップを舞台に紡がれる物語 |
2014年 | (文庫版)315ページ |
4
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ノエル -a story of stories- |
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絵本が繋ぐ登場人物たちの心の救済のストーリー |
2015年 | (文庫版)365ページ |
道尾秀介の中・長編小説おすすめ10選
口コミをご紹介
山本周五郎の人情裏長屋のような、うら寂しい中にあったまる話。
色々な謎が仕組まれているのも楽しめた
Amazon Publishing
その話を聞かせてはいけない
「いけない」シリーズの中の1編
「いけない」にまとめられた中の1編である「その話を聞かせてはいけない」。初出は文藝春秋社出版の雑誌「オール讀物 2018年5月号」でしたが、Amazon Kindleでも読むことができます。
主人公は、日本に住む中国人の少年。忙しい両親には構ってもらえず、子供社会では馬鹿にされ、孤独を常に感じている少年が逃げ込むのは空想の世界。やがて、空想と現実の境界があいまいになった時に少年が遭遇するある事件とは、というストーリー。
最後に提示される謎解きも、解決を示されて終わりではなく、読む人にその先を深く考えさせるものとなっています。
出版年 | 2018年 | ページ数 | 換算数62ページ |
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口コミをご紹介
中編ホラーです。ぴたりと寄り添う様な距離感で描かれる人物描写、緩急自在の緊張感あるホラー描写、新しい設定が語られるほど増す一方の主人公の閉塞感が素晴しいです。カタルシスはないです。
口コミをご紹介
中央公論新社
笑うハーレキン
初出は新聞連載小説だった作品
タイトルにあるハーレキンとは、ヨーロッパの中世時代に流行した無言劇に登場する道化役のこと。巨匠のピカソが、好んで画題としたアルルカンと同義語です。
登場人物は事業に失敗して全てを失くして落ちぶれた家具職人の東口と、同様に行き場なく暮らすホームレスたち。
そんな仲間たちの前に現れた弟子志願の若い女性。彼らを巡って繰り広げられる物語には、どんでん返しの謎解き要素は少ないものの、人間の心の機微や、現代社会への風刺などが随所に織り込まれており、いわゆる文学作品としての魅力が強い作品となっています。
出版年 | 2016年 | ページ数 | (文庫版)412ページ |
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口コミをご紹介
3.11後に新聞連載されていた小説。
その事も関係しているのか、道尾秀介の世界観そのままに、希望を抱く事が出来る結末となっている。
伏線を見逃さず読み進んでも驚きの事実が明らかになる、道尾マジックは健在。
口コミをご紹介
想定していた想像を超えて、大変面白かった。家族で回し読みしている。
KADOKAWA
透明カメレオン
初めて読者のために書いたとされる小説
声は魅力的なのに容貌はいわゆる平均以下のため、リスナーのイメージを壊さないように顔出しは決してしない、ラジオのパーソナリティが主人公。そのため、作品中でつづられるラジオの小ネタも、それぞれ作中作品として成立するほどの魅力あふれるものとなっています。
さらに作者自身が、初めて読者のために書いた小説と語るストーリーは、弱い人間がその弱さを克服して巣立っていくというものではなく、弱さは弱さとして受け止めていく展開に。
作中にちりばめられた伏線や叙述トリックが、エンディングに向けて全て集約されていく様は、まさに作者が10年目にして初めて読者のために書いた、という言葉が納得できるものとなっています。
出版年 | 2018年 | ページ数 | (文庫版)464ページ |
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口コミをご紹介
最後まで読んだら、最初から読みたくなる不思議な作品です。むしろ、二度読んで完結する稀有な物語だと思います。
角川書店(角川グループパブリッシング)
球体の蛇
知らない方が幸せ、ということもある
両親の離婚により、隣家に居候することとなった高校生の友彦。その隣家に暮らしているのは主人と妹娘のナオの2人であり、妻と姉娘はとある事故が原因ですでに故人となっています。
その姉娘にかつて恋心を寄せ、さらに死に関してのとある秘密を抱える友彦。そんなある日、死んだ姉娘によく似た女性を見かけて心惹かれるのですが、彼女もまたとある秘密といわくを抱えた女性でした。
登場人物それぞれが嘘と秘密を抱えている中で、織りなされていく物語の結末に納得するかどうか、評価の分かれる作品です。
出版年 | 2009年 | ページ数 | 278ページ |
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口コミをご紹介
最後まで良い意味で裏切られ続けるストーリーに興奮しました。人間が持つズルさや弱さが垣間見えて、良かったです。間違いなく筆者のベスト作品だと思います。
口コミをご紹介
普通の少年が自分の回りにいる友人や家族の知らなかった過去に触れながら成長し再生していく話。今までの道尾作品にはいない普通の少年逸夫・・・彼と普通の生活を送りたい少女との描写がとてもリアリティあって入り込めた。
光文社
ラットマン
タイトルに込められた意味が鍵となる
自身もバンド活動をする道尾秀介ならではの、スタジオの描写や演奏シーンなども織り込まれた青春小説。主人公は昔の仲間とバンドを組んで、平凡ながら楽しい毎日を過ごしているものの、ある日その暮らしが、とある事件によって少しずつ狂い始めてしまいます。
そこからは登場人物たちそれぞれの思い込みや勘違い、さらにトラウマによってミスリードされていく予測できない展開が待ち構えていますが、最後にはきれいに叙述トリックの謎解きがされて終わりを迎えます。
ある程度、道尾秀介の小説を読みなれている人も、いい意味で裏切られる謎解きが楽しめる作品です。
出版年 | 2010年 | ページ数 | (文庫版)333ページ |
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口コミをご紹介
現在の事件の中に過去の事件の真相が見えてくる。2つの事件の謎を読者は追うことになる。単なる謎解きではなく、その中に人間の勘違いや猜疑心、罪悪感といった心理の交錯を浮かび上がらせた作品。構成が巧みで、ミステリーとしてよくできている。
タイトルに象徴される主題の折り込み方も見事。
文藝春秋
ソロモンの犬
幼い少年の不可解な死の真相とは
主人公たちの通う大学の助教授の息子である少年の交通事故死。その直接の原因は、少年が連れていた飼い犬が暴走したことにあったものの、主人公はその日に限って飼い犬がそんな行動をとったことと、事故現場で友人が発した一言に疑問を抱きます。
そこで主人公は同じ大学で動物生態学を教える間宮と共に、事件の真相を探るのですが、その結果明らかになった「真実」とは、というストーリー。
青春独特の甘酸っぱさや、やるせなさとに丹念に張られた伏線が絡み合う謎解きの妙はさすが道尾秀介。玄侑宗久による続編「竹林精舎」もおすすめです。
出版年 | 2010年 | ページ数 | (文庫版)388ページ |
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口コミをご紹介
軽いテンポで話が進んでいきますが、徐々に開いていくそれぞれの登場人物の心模様。
最後に一気に繋がりが解明される展開は、読者を引き込んでいきます。
口コミをご紹介
この小説は、5年に1回読み返すだろう。それぐらい衝撃的だった。
騙されたと思って読んでみてと人に言われて、読んだ。同じ言葉を私も誰かに送りたい。
今はそれしか言えない。とても面白かった。
道尾秀介の中・長編小説の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版年 | ページ数 | |
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2
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ソロモンの犬 |
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幼い少年の不可解な死の真相とは |
2010年 | (文庫版)388ページ |
3
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ラットマン |
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タイトルに込められた意味が鍵となる |
2010年 | (文庫版)333ページ |
4
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水の柩 |
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嘘と嘘が交錯していく過去と未来 |
2014年 | (文庫版)368ページ |
5
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球体の蛇 |
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知らない方が幸せ、ということもある |
2009年 | 278ページ |
6
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透明カメレオン |
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初めて読者のために書いたとされる小説 |
2018年 | (文庫版)464ページ |
7
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光 |
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主人公は小学校4年生の少年 |
2015年 | (文庫版)423ページ |
8
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笑うハーレキン |
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初出は新聞連載小説だった作品 |
2016年 | (文庫版)412ページ |
9
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その話を聞かせてはいけない |
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「いけない」シリーズの中の1編 |
2018年 | 換算数62ページ |
10
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満月の泥枕 |
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いわくありの住人たちが集うアパートの物語 |
2017年 | 440ページ |
道尾秀介の受賞小説おすすめ2選
口コミをご紹介
時期によって、作者のタッチは違うけれど、複雑な心理、殺意が膨れていくが、クライマックスには救いがあるのは作者らしい感じ。
カラスの親指のような、トリックを楽しみたい人には他の作品か、ちょっと違う気持ちで読んだ方が良い。
口コミをご紹介
一晩で一気に読みました。緻密に張り巡らされた伏線の数々。それが見事に集結していく物語は本当に引き込まれました。
道尾秀介の受賞小説の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版年 | ページ数 | |
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1
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シャドウ |
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第7回本格ミステリ大賞小説部門受賞作品 |
2009年 | (文庫版)352ページ |
2
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月と蟹 |
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直木賞受賞作品 |
2013年 | (文庫版)358ページ |
道尾秀介と同時に直木賞にノミネートされた貴志祐介
道尾秀介が直木賞を受賞したのは平成22年下半期でしたが、同じ第144回直木賞の最終選考に残った5人の1人が、同じく人気作家の貴志祐介です。
貴志祐介のおすすめ作品10選は下記の記事で紹介しています。選び方や使い方も合わせて紹介しているので是非チェックしてみて下さい
道尾秀介の映像化小説おすすめ2選
口コミをご紹介
月9の原作を書いたの?!と、ちょっとびっくりして読みました。
月9は時々しか見てなかったけど、なぜドラマでは弥生が登場しなかったんだろう?
ドラマより原作の方がずっとおもしろいです。
講談社
カラスの親指 by rule of CROW’s thumb
一筋縄ではないコンゲーム
道尾秀介の初めての直木賞ノミネート作品としても知られる「カラスの親指」。ちなみに同回の受賞作となったのは天童荒太「悼む人」と山本兼一の「利休にたずねよ」でした。
この「カラスの親指」の主人公たちはケチな詐欺やスリ、ヒモ同然の暮らしで毎日を送る人々であり、大逆転を狙って闇金の男たちをだまそうとします。まんまと作戦はうまく運んだかに見えたのですが、実はこの「成功」には裏があった、というストーリー。
映画版では主人公に阿部寛、闇金の親玉に鶴見慎吾が扮し、その他にも石原さとみや能年玲奈など多彩な顔触れが揃っています。
出版年 | 2011年 | ページ数 | (文庫版)520ページ |
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口コミをご紹介
自分は好きなオチでした。
途中辛くて、痛々しくて読むのを中断してしまいましたが
レビューを読んで、どうやらこの展開は良い意味で裏切られるな、
と思い読み進めました。
道尾秀介の映像化小説の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版年 | ページ数 | |
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1
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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb |
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一筋縄ではないコンゲーム |
2011年 | (文庫版)520ページ |
2
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月の恋人: ―Moon Lovers |
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木村拓哉主演ドラマの書下ろし小説 |
2013年 | (文庫版)430ページ |
道尾秀介の漫画化された小説おすすめ2選
口コミをご紹介
道尾秀介らしい話。
ミステリーは暗くなる傾向にあるけど、この作者の小説は「救い」がある。
基本的には暗いけど。
口コミをご紹介
道尾秀介のデビュー作ですが、後の作品と比べると若干肩に力が入っていると感じました。その分多少読みにくいところはあるのですが、ストーリーは練りこまれています。個人的には後の作品群の方が好きなので評価は☆3つとなっています。しかし、霊現象探求所の真備とその助手の北見、そして語り部である作家の道尾が初めて登場する作品なので、道尾ファンとしてはスルーはできないでしょう。
道尾秀介の漫画化された小説の比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版年 | ページ数 | |
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1
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背の眼 |
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記念すべきデビュー作となった小説 |
2005年 | 397ページ |
2
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光媒の花 (集英社文庫) |
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第23回山本周五郎賞受賞作品 |
2012年 | (文庫版)296ページ |
道尾秀介の話題作「いけない」
発表する作品ことごとくでファンを魅了する道尾秀介ですが、特に2019年7月に出版された「弓投げの崖を見てはいけない」、「その話を聞かせてはいけない」、「絵の謎に気づいてはいけない」、そして「街の平和を信じてはいけない」の「いけない」で終わるタイトルを持つ4つの短編をまとめた「いけない」は、体験型ミステリー小説として話題となっています。
一見それぞれが独立し完結しているかに思える4つの短編ですが、ラストページに掲げられた図やイラストの謎を解くことによって、全ての謎が1つの流れになっている仕組みの「いけない」。
我こそは、と思う人はぜひ1度謎解きに挑戦して欲しい作品です。
道尾ワールドの魅力を満喫しよう
今回は、道尾秀介のおすすめ小説をランキング形式でご紹介させていただきました。道尾秀介の小説は、長さや映像化された作品や漫画化された作品といったことによって選ぶことができます。今回ご紹介したおすすめの道尾秀介の小説の中から、自分の好みに合いそうな小説を選んでぜひ一度手に取ってみてください。
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
共に不幸な形で近親者をなくした2組の兄弟姉妹たち。添木田蓮と楓の兄妹は母を亡くした後、継父と暮らしているものの、その関係性はいびつで歪んだものとなっています。
また妹の楓と同じ中学に通う溝田辰也と小学生の圭介の兄弟は、実母を亡くした後に父までもを亡くし、生前父と再婚していた継母との暮らしを余儀なくされています。
それぞれに血のつながらない「親子」として生きる2組の家族。ある事件をきっかけに交錯してしまった4人の運命を描く作品は、どんでん返しの謎解きというよりも、登場人物それぞれの心模様が描かれた作品です。
またこの作品は、優れたハードボイルド小説に贈られる、大藪春彦賞を初出の翌年である2010年に受賞しています。