【女流作家の重鎮】林真理子人気のおすすめ作品ランキング9選
2020/11/20 更新
作家・林真理子の魅力とは
林真理子は1954年生まれで山梨県出身の作家です。常に第一線で活躍し、メディアにもしばしば登場していますので、お茶の間でもお馴染みの存在かもしれません。週刊誌のエッセイや対談・女性誌でも長年連載していて、そちらでも有名な存在です。
コピーライターとしてデビュー後、1982年発表のエッセイが大ベストセラーとなりました。1986年には、『最終便に間に合えば』で直木賞を受賞。その後も精力的に話題作を発表し続けています。テレビや映画になっている作品も多数あり、最近ではNHK大河ドラマの原作であることも記憶に新しいでしょう。
ユーモアが効いたエッセイで女性を中心に大人気の林真理子ですが、時事に関わる問題について述べてる時は別人のように凛々しく、さすが!と膝を打ちたくなる文面です。そんな多面的な点を持つ林真理子の本を、ぜひ手に取ってみることをおすすめします。
林真理子著書の選び方
本のジャンルで選ぶ
林真理子の作品は小説とエッセイがありますが、どちらもたくさんの本が出版されています。そして読み応えがあるものが揃っています。
小説|恋愛やライフスタイルなど
小説家林真理子として多くの作品を生み出してきました。女性を主人公とした作品が主でしたが、最近は歴史小説など男性を描いているものもあります。そして作家によっては、小説の刊行までの期間が空くこともままありますが、林真理子は多作として知られています。次々に作品を発表するバイタリティと才能はその作風にも反映されています。
ジャンルも資料を題材とした歴史小説、恋愛、不倫、働く女性など、たくさんあるものの中から選択することが出来ます。本の世界に感情移入して読んでみるのもおすすめです。
エッセイ|デビュー作が大ヒット!ベストセラーに
林真理子のエッセイは定評があります。何といってもデビュー作のエッセイがいきなり大ベストセラー。センセーショナルを巻き起こして、一躍時代の寵児として世間に踊り出ました。小気味良いテンポのある文章は現在も健在です。週刊誌のエッセイ、対談、女性誌での連載など何十年と続いているのは異例と言えるぐらい凄いことです。
ファンが多いのも、その率直な語り口です。本音をズバッと言うのも、それが単に個人的な悪口だけで終わらないから大好評を博しているのでしょう。そして林真理子を語る上で欠かせないのが、ユーモアです。あはは、と心を空っぽにして笑いたい方にもおすすめです。
年代で選ぶ
林真理子は作家として何十年ものキャリアがあります。またコピーライターとしてのデビュー後、エッセイ・小説と執筆の幅が広がっていきました。
初期~中期
林真理子はコピーライターとして新人賞を受賞するなど活躍後、エッセイを出版し、爆発的人気で引っ張りだこになりました。テレビにもたくさんの出演してMCにもチャレンジ。有名人となりました。好奇心旺盛で何でも挑戦する姿は、世間から注目されると同時にバッシングも受けました。
経験からくる内容のエッセイは光るものがあり、ますます冴えています。その後は小説の執筆も始め、活躍の幅を広げていきます。そして直木賞受賞。次々とエネルギッシュに作品を発表していきます。意欲的な若い女性の心理を、細やかに綴った作品が多いのが特徴です。ひたむきな姿勢が感じられるこの時期の林真理子の秀作、おすすめです。
中期~現在
結婚・出産をえて、ライフスタイルも変化していきました。林真理子の作品にも少なからず影響を与えたのではないでしょうか。執筆テーマも自分の中から出てくるものだけでは無く、資料や取材に身の周りにいる人物など、さらに深く広い内容になっています。
円熟期を迎えた林真理子の筆が奏でる文章は、若い時をえて少しずつ進化しています。そんな点を感じながら読んでみるのもおすすめです。長年のキャリアがありますが、ヒット作を出し続けているのはさすが。常に一流の仕事を意識しているだけあります。
現在は自身の執筆活動以外にも、直木賞・吉川英治文学賞など様々な賞の選考委員を務めています。他にも文化人を始めとしたボランティア集団、エンジン01での活動などその活躍は作家の枠に留まりません。
特徴から選ぶ
林真理子著書は、世論に影響を与えるようなベストセラーも生み出しているので、読んでいなくても作品の名前を知っている、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。映画・テレビドラマになった作品も多数。
ドラマ・映画の原作作品
テレビドラマや映画になっている林真理子原作のものはとても多いです。スペシャルドラマなどを入れると、あの作品も?というぐらい林真理子作品は登場してます。最近ではNHK大河ドラマが放送されていて、改めて西郷隆盛に世間が大きな関心を持つきっかけを作りました。筆者の視点から見た人間らしい主人公の人物像がいきいきと描かれています。
また林真理子の不倫小説は大きな話題となり、映画やドラマになり賛否両論を巻き起こしました。世の中に不倫という言葉が大きくクローズアップされていた時期なので、反響もひとしおだったのでしょう。テレビや映画から入って興味を持ち、原作を読んでみるという形もおすすめです。
ベストセラーや話題作
世の中に一石を投じるような話題作があるのも林真理子作品の特徴です。時流に沿った内容の小説を手がけるのも上手い作家です。例えば派遣という言葉が世の中に定着してきた時に、それを題材にしてテレビドラマで放映されました。常にクールでなおかつ独自の視点を持ちながら、奥行きのある小説・エッセイを書き続けています。
随所に散りばめられている行動力を伴う洞察力と強い客観性は、おすすめできるベストセラーや話題作を生み出す秘訣なのでしょう。自身を語った結婚・美味しいレストラン・ダイエット・美しさなど常にジャンルは豊富。女優の人生をモデルとした小説など、興味の趣く対象を次々と題材とする意欲的な姿は快活で人々に元気を与えます。
自伝的要素がある作品
著作の中で、”いくら本音を売りにしたエッセイより小説の方が、正直な自分が出る”ということを林真理子は述べていました。本音エッセイて定評がある筆者の言葉なので重みがあります。自伝的小説となると尚更でしょう。林真理子の人生は、小説のどの主人公にも負けないぐらいドラマティックな要素に満ち溢れています。
強運な女というキーワードは筆者のためにあるような言葉。それぐらい「運」は林真理子作品の重要な要素となります。山梨県で青春時代を過ごした自伝的小説など、引き込まれるように読んでしまう誰もが味わったことのある感情を見事に表現した作品など、切ない気持を味わいたい方におすすめです。
林真理子著書の人気ランキング11選
小学館
コスメティック (小学館文庫)
化粧品業界の光と影
舞台はバブル後の化粧品業界を生きるキャリア女性を描いた、コスメティック。あまりのリアリティから業界が騒然となった小説です。林真理子が小説を書き始めた初期のお得意のジャンルである、働く女性の夢や恋に葛藤する揺れる心理描写を綴っています。小説家としてキャリアを積んできた分深さや、その分野の丹念な取材の跡が伺えます。
現在の林真理子だから到達した域の表現力を、以前の作品と比べてみるのも一興です。働く女性で悩みを抱えていたり現状打破したいという思いがある方は、共感できる所が随所に見つけられるのではないでしょうか。励まされた勇気づけられたという声も多数ある、特に女性の心に響くおすすめの内容です。
出版日 | 2002/10/4 | ページ数 | 460ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 小学館 |
集英社
白蓮れんれん (集英社文庫)
白蓮ブームのさきがけ
数年前に、NHK朝のテレビ小説で「花子とアン」が放映されたことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。そこで登場する柳原白蓮ブームのさきがけとなった著書が、林真理子作品の、白蓮れんれんです。恵まれた環境に生を受けましたが、波乱万丈の運命に翻弄されつつ、自らの人生を諦めない。そんな強い意志を持った白蓮のドラマティックな人生を林真理子が描く、渾身の伝記小説です。
登場する人物も華やかな面々が勢ぞろい。大正天皇や華族の人々、そして九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門など。まるで林真理子と主人公の熱い情熱が呼応し合ったかのような本書は、柳原白蓮に興味を持った、知りたい方におすすめです。
出版日 | 2005/9/16 | ページ数 | 430ページ |
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ジャンル | 伝記小説 | 出版社 | 集英社 |
文藝春秋
新装版 最終便に間に合えば
直木賞受賞作品
林真理子は、"直木賞を取ってから小説家を名乗った"というようなことを記していました。新装版 最終便に間に合えば、は第94回直木賞受賞作品。小説家というものに、並々ならぬ思いを持った筆者の力作です。この作品は、短編集なので林真理子を読んだことのない方でも入りやすいのではないでしょうか。
瑞々しい感性が感じられる、初期の林真理子が感じられます。造花デザイナ―と年下男性との再会、現在の微妙な心の機微。複雑な女性の心理が巧みな描写で描かれて、読む者の心に迫る、そんなおすすめ作品です。
出版日 | 2012/7/10(新装版) | ページ数 | 232ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 文藝春秋 |
文藝春秋
最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室
何者も恐れない豪快さ
細かいことは無しで豪快さに手放しで笑いたい、そんな方におすすめなのが、最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室です。超が付くマイペースな中島ハルコが巻き起こす騒動。しかし本人は至ってマイペース。そう、林真理子エッセイの読者ならもうお分かりでしょう、度々登場するあのお友達の女社長がモデルと言われる物語です。
オムニバス形式なので読みやすく、軽妙なタッチがリズム良くどんどんと読み進められます。面白い、もっと読みたい!と言う感想が多い作品ですが、やはり続編や漫画になったりとシリーズ化しています。文中にフードライターが出てきますが、美味しいレストランの数々を体験している作者ならではの設定でしょう。中島ハルコに圧倒されて感情を揺さぶられてみませんか?そんな喜怒哀楽を開放したい方におすすめです。
出版日 | 2017/10/6 | ページ数 | 239ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 文藝春秋 |
文藝春秋
下流の宴
鋭い洞察力が光る
時流を捉えた林真理子作品が、下流の宴です。挌付けなど、現在ならではの題材に鋭く切り込んでいます。読んでいて、台詞のやりが取り生々しくてリアリティを感じさせるので、より一層胸に迫るものがあります。家族の在り方や親や子など、誰もが当たり前に直面するテーマなので読後はそれぞれ何か感じるものがあるかもしれません。
努力をしてきて、またこれからもし続けるであろう林真理子だからこそ書ける説得力のあるおすすめの小説です。鼻に付く内容、といった賛否両論もある小説ですが、向上心を持つ現実的な考えを前向きに昇華させていきましょう、というエールとも受け取れます。
出版日 | 2013/1/4 | ページ数 | 510ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 文藝春秋 |
角川文庫
葡萄が目にしみる
青春の美しさと残酷さ
いつだって過ぎてしまった時は戻らないからこそ切ない。そんな林真理子の青春長編小説が、葡萄が目にしみるです。これは林真理子の出身地の山梨県を舞台にした、自伝的要素を織り込んだと言われているものです。また、さすがにコピーライター出身だけあって題名も内容を際立たせるような、示唆するようなセンスを感じます。
高校生の乃里子が青春の輝きと、同級生達との人間模様で感じる残酷さなどが余すことなく描かれているところがおすすめです。若さとは楽しいことばかりじゃないよ、と教えてくれます。でもそこは林真理子、過去を活かして一番大事な現在を生きる主人公が希望の光を持って歩む姿は感動的です。
出版日 | 1986/3/1 | ページ数 | 234ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 角川書店 |
集英社
本を読む女
母へのオマージュ
林真理子のエッセイやブログには、お母様のことがよく綴られていました。この小説、本を読む女はそのお母様の青春時代をモチーフに描かれた物語です。大正生まれの文学好きな主人公が時代の壁や、当時の風習など幾多の困難に立ち向かいつつ、また受け入れつつ逞しく生きていく姿は胸を打つものがあります。
この作品は娘から母親への暖かい愛情が全編にわたって漂っています。常々、林真理子は作家志望だった母のことを語ることがよくありました。母親の夢を受け継いで作家になり大成功を納めている。そう思うと感慨深い、林真理子のルーツといえる作品でしょう。一生懸命その時代を生きた女性の軌跡を感じるおすすめの著作です。
出版日 | 2015/6/25 | ページ数 | 292ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 集英社 |
文藝春秋
不機嫌な果実
賛否両論の話題作
世の中に不倫ブームを巻き起こした話題作が、不機嫌な果実です。ベストセラーにもなりテレビドラマや映画にもなり、大々的に宣伝もされ世間に浸透した代表作の1つです。何不自由ない生活を送っている主人公が、夫への不満から不倫の恋にはまっていく。ハラハラドキドキ、結末はいかに?という展開なのですが、共感できるorできないなど様々な意見が飛び交いました。
それほど波紋を呼んだ読み応えのある小説です。女性の賢い生き方とはいかに、など考えさせられる作品となりました。そして、小説に出てくる人物やレストランなど華麗な描写は、筆者の日頃の行動的な交友関係が大いに影響しているのでは、と感じさせられます。そんな視点でから読んでみるのもおすすめです。
出版日 | 2001/1/10 | ページ数 | 352ページ |
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ジャンル | 小説 | 出版社 | 文藝春秋 |
林真理子のおすすめ作品比較一覧表
商品 | 商品リンク | 特徴 | 出版日 | ページ数 | ジャンル | 出版社 | |
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1
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不機嫌な果実 |
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賛否両論の話題作 |
2001/1/10 | 352ページ | 小説 | 文藝春秋 |
2
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本を読む女 |
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母へのオマージュ |
2015/6/25 | 292ページ | 小説 | 集英社 |
3
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葡萄が目にしみる |
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青春の美しさと残酷さ |
1986/3/1 | 234ページ | 小説 | 角川書店 |
4
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下流の宴 |
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鋭い洞察力が光る |
2013/1/4 | 510ページ | 小説 | 文藝春秋 |
5
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最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室 |
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何者も恐れない豪快さ |
2017/10/6 | 239ページ | 小説 | 文藝春秋 |
6
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新装版 最終便に間に合えば |
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直木賞受賞作品 |
2012/7/10(新装版) | 232ページ | 小説 | 文藝春秋 |
7
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白蓮れんれん (集英社文庫) |
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白蓮ブームのさきがけ |
2005/9/16 | 430ページ | 伝記小説 | 集英社 |
8
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コスメティック (小学館文庫) |
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化粧品業界の光と影 |
2002/10/4 | 460ページ | 小説 | 小学館 |
9
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ミルキー |
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女性の秘密が詰まった12作の短編集。 |
2007/2/10 | 336ページ | 恋愛短編小説 | 講談社 |
林真理子さんのおすすめエッセイ
KADOKAWA/角川書店
ルンルンを買っておうちに帰ろう
林真理子を決定づけたベストセラ―
林真理子の名前が世にとどろいたきっかけとなったのが、ルンルンを買っておうちに帰ろうです。驚いた事に、デビュー作でいきなり大ベストセラー。とにかく面白くて、あっと言う間に読んでしまった、という声が多数寄せられたエッセイです。今までこのようなエッセイが無かったと作者が冷静に分析していたのが凄いところです。
その後小説を執筆しだしますが、キレのあるエッセイはずっと継続中で絶大な人気を誇っています。ユーモア溢れるこの1冊、笑いを求めている方にピッタリでおすすめ作品です。本音エッセイのさきがけとなった林真理子は、新しい分野のパイオニアとなりました。
出版日 | 1985/10/31 | ページ数 | 238ページ |
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ジャンル | エッセイ | 出版社 | KADOKAWA/角川書店 |
講談社
野心のすすめ
人生の指南書
堂々第1位に輝いたのは、野心のすすめです。喝を入れられたい方にぜひ読んでいただきたい、おすすめの1冊となります。本書は読みやすく、人生に直結した内容が語られているゆえか、大きな反響がありました。ベストセラーとなり、林真理子のテレビ出演が相次ぎました。
好奇心旺盛な姿は還暦を過ぎて、女性作家の重鎮となった今でも健在です。その林真理子の成功の秘訣が記されており、作者一流のユーモアが効いた軽妙な文章は面白くないわけがありません。今の世の中のしくみでは、一概に作者の様にはいかないという声も聞こえてきます。この本を奮起にがんばる、という意見もあります。自分と向き合うのに最適の本、それが野心のすすめです。
出版日 | 2013/4/18 | ページ数 | 196ページ |
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ジャンル | エッセイ | 出版社 | 講談社 |
恋愛小説のおすすめもチェック!
林真理子さんのおすすめ作品を読もう!
ここまで林真理子著作のおすすめランキング10選をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。クールで客観的に物事を見る部分と、大らかで行動的で楽しい部分。どちらも持ち合わせている林真理子だからこそ、小説・エッセイと常に書き続けて第一線で活躍しているのでしょう。林真理子作品から生きるエッセンスを感じてみませんか?
本サービス内で紹介しているランキング記事はAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどECサイトの売れ筋ランキング(2020年11月20日)やレビューをもとに作成しております。
大人の恋愛を中心テーマにした12作品の恋愛短編集。結婚や不倫など、女の秘密がぎゅっと詰まっています。表題の「ミルキー」は、産休明けに職場復帰した女性と、妊娠前に関係を持っていた男性のお話。出産を経てより綺麗になった彼女を、男性は誘うが、事態は意外な展開に。
ほかには「夢」「前夜祭」「見て、見て」など、大人の恋愛を描いた作品が収録されています。嫌になるほどリアルで、でもこれが現実だと感じる作品集です。