ドラマや映画の影響で特に2010年代からゾンビブームが飛ぶ鳥を落とす勢い。そんな世界から愛されてやまないゾンビは、伝説的ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロによって作られた「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から生まれました。

集団とノロノロとさまよい人を襲う、というオールドかつ社会風刺に富んだキャラクターは今や縦横無尽に走り周り銃をとり、まさかの大恋愛までしてしまうという進化っぷり。今こそゾンビ映画時代ともいえるので、ゾンビ映画を見ない手はありません。

ここでは古今東西のゾンビ映画を厳選し、ランキング形式にしてご紹介いたします。ゾンビ映画を選ぶコツや知ればトクする豆知識、さらに記事の最後にはサスペンス・ホラー映画のおすすめをご紹介したリンクもありますので、ご参考にお役立てください。

ゾンビ映画と一口に言っても、ゾンビ映画のなかでカテゴライズもできますし年代によってゾンビのアクションも大きく異なります。どんなゾンビを見たいのか、を念頭に選ぶのがポイント。

まずはゾンビ映画のジャンルから。ゾンビが生まれ盛り上がった時代はまだ動きも遅くそこまで脅威には感じないことが多いですが、時がたつにつれ一癖も二癖もあるゾンビが登場してきます。

グロテスクな表現やスリル満点の描写が好きな方は迷わずホラー・スプラッター系のゾンビ映画をおすすめします。ゾンビ映画とスプラッターは切っても切り離せない最高の組み合わせ。

年代が古いものでも意外とスプラッターなシーンやグロテスクな表現があるのでおすすめ。さらに刺激が欲しい方は血もグロテスクな表現も凝った2010年代の映画をおすすめします。こういったゾンビはノロノロと動くゾンビに対し、素早い動きをするのが特徴的。

家族や恋人と見るのにはあまりおすすめしませんが、気の合う仲間と観れば盛り上がること間違いなし!ホラー・スプラッター系の映画は古いものから新しいものまで見ごたえ十分ですよ。

死してもなお人に襲い掛かるゾンビとコメディというミスマッチにも思える組み合わせですが、意外とゾンビとコメディの相性はバツグン。ゾンビから逃げ惑うというよりも、コミカルにゾンビと立ち向かうといった内容が多いのでホラーやサスペンス要素は低めです。

グロテスクな表現はゾンビ映画なので当然多いのですが、最初にゾンビ映画を見るのであれば見やすい部類なので、ゾンビ映画初心者におすすめ。ゾンビ映画は2000年代に再興したのですが、その担い手はゾンビコメディ映画でした。

ゾンビ映画をあまり見たことがない方や、ストーリーの楽しさ・面白さを重視したい方におすすめです。

ゾンビ映画を大きく二つに分けるのなら、スプラッターやスリラー要素が高いホラー系のゾンビ映画と、ゾンビというキャラクターで社会全体を風刺するドラマ系にわかれます。ドラマ系はゾンビ自体のホラー要素もありますが、全体としては落ち着いてるのが特徴的。

ホラー要素なども十分楽しめますが、映画自体がなにを表現しているのだろうと考える方はこういったドラマ系のゾンビ映画がおすすめ。比較的、オールドなノロノロと動くゾンビが主流となることが多いです。

ノロノロと集団で襲ってくるゾンビにこそ醍醐味があるという映画ファンも多いドラマ系ゾンビ映画。映画好きの方は見逃せないジャンルです。泣けるゾンビ映画を見たい方に。

ゾンビとラブストーリーほどミスマッチな映画ジャンルはないでしょう。しかし、映画自体のクオリティーもありキチンと恋愛をテーマにあげている映画が多いことも事実。普通のラブストーリーに飽きた方はぜひとも挑戦していただきたいジャンルです。

他のジャンルと比べてスプラッター要素は低め。アクションやスリラーなシーンではなく、会話やラブストーリーに力が入っているので、恋人との鑑賞にもおすすめ。ミスマッチにグっと惹きつけられるすばらしいジャンルといえるでしょう。

女性一人での鑑賞もおすすめ。

ゾンビ映画はどの映画ジャンルよりも年代によって顕著に特徴が分けることのできるジャンルといえます。意外と古い時代のゾンビ映画がしっくりくるということもあるので、特徴に合わせて選んでいきましょう。

もちろん例外はありますが、蘇りノロノロと集団で動き死肉を喰らうというのが初期のゾンビの特徴。この年代のゾンビは走り回ることはほとんどありませんが、ゆっくりと背後をとったりまがまがしいダイナミックな動きが迫力満点。

初期の段階でスプラッター要素に傾倒するアクション色・ホラー色の強いゾンビ映画と、ドラマ要素やシニカルな視点で見つめた風刺色の強いゾンビ映画とに分かれてきます。代表的な例は、ルチオ・フルチ監督はスプラッター要素強めでロメロ監督は風刺色が強め。

ゾンビ創成期である初期の映画といってもあなどれないのがすばらしいところ。初期だからこそ面白い、大胆な演出を楽しみたい方におすすめです。

正確には80年代にも出現しますが、走るゾンビの大きなムーブメントとなったのは「28日後」。その後、ゾンビは進化を遂げ、90年代、00年代では縦横無尽に走ることが可能に。ただでさえ大勢で襲ってくるゾンビが走れるようになる、というだけでホラーですよね。

この年代の特徴は走るゾンビもさることながら、ゾンビにアレンジを加えていることが多いこと。純粋なゾンビというよりウィルスに感染していたり、呪いかなにかでゾンビ化しているといこともあるのがポイントです。

のっそりと動くゾンビに飽きた方や、よりアクションシーンを楽しみたい方におすすめです。

ゾンビ映画の進化とどまることなく、縦横無尽に走り回りなんでもアリ！と思わせる表現が加速していきます。ですが、クオリティも十分にあり特に最新のCG技術によりさらにリアリティが増しているのが特徴的。

今まではヨーロッパ、アメリカがほとんどゾンビ映画市場の中心でしたが、日本や韓国などのアジアでもゾンビブームが広まったことにより、アジア×ゾンビ映画も多く製作されています。

よりワールドワイドになったゾンビ映画。国の情勢や文化などのバックボーンを考えながらゾンビ映画をみるのもおすすめですよ。

最後におさえたいポイントは映画の長さ。サクっと鑑賞したい場合やじっくり見たい気分などTPOに合わせて映画の長さを変えればより見やすくなりますよ。

映画はだいたい2時間程度がスタンダードな長さといわれていますが、ゾンビ映画などのホラー映画は90分程度の映画も多くあります。ですので、ゾンビ映画はサクっと鑑賞したい方向けといえるでしょう。

90分程度なら集中力を切らさずに一気に見てしまうこともできますし、気の合う仲間や友達と鑑賞する場合も時間を長くとることなく鑑賞できますのでおすすめです。刺激の強い映像が多いので、90分程度でも充分見ごたえがあるところがポイント。

普段あまり映画や読書をしていないかたは90分未満のゾンビ映画から見ることをおすすめします。慣れれば2本立てで見ることもおすすめ。

一般的な映画であれば最もスタンダードな長さといえるのが90分から110分。ゾンビ映画だとやや長めですが、冗長に感じることはまずないでしょう。なぜなら刺激的な映像が多いことに加え、ストーリーもわかりやすいから。

映画を見慣れていないかたでも110分程度のゾンビ映画なら飽きることなく最後まで楽しく鑑賞することはできます。90分未満のゾンビ映画と比べてドラマ性やストーリー性に重点を置いているものが多いことが特徴的。

ゾンビ映画に慣れてきたかたも、ゾンビ映画ビギナーの方にもおすすめ。

ホラー映画、ゾンビ映画などの刺激が強い映画で120分以上であることは比較的少なめ。スプラッターシーンやゴア表現などの強い刺激を120分以上も受け続けることがツライということが主な原因でしょう。

だからこそゾンビ映画、ホラー映画ファンにこそおすすめ。90分程度のゾンビ映画では物足りたいと感じ始めたら120分以上のゾンビ映画をおすすめします。ほかのジャンルにも勝る極上の映像体験ができること間違いなし。

120分以上のゾンビ映画は多くはありませんが、その分名作が多い傾向にあります。量も質も重視の方に。

最後に注目するポイントはゾンビの強さ。監督や国、年代によって変わっていくので好みに応じてかえればよりたのしめます。

ゾンビの定義を打ち出した「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」から、ゾンビにはいくつかのルールがあります。急所（あたま）以外は銃などを使っても死なない、ノロノロと動く、集団で襲い人間だけを食べる。

ゆっくりと近づくのでそこまでアクション性はないのですが、やはり集団で人を襲い昼夜問わず徘徊している姿はホラーそのもの。今でもオールドゾンビは人気ですが、1970年代から1990年代くらいまで定番でした。

スリラー要素よりもホラー要素が好きな方や、ホラーが少し苦手な方はオールドゾンビから見始めることをおすすめします。

オールドゾンビとの決定的な違いは「走る」こと。昔からある程度存在していた走るゾンビですが、決定打となったのは28日後のゾンビでしょう。以来、ノロノロとしたオールドゾンビよりも刺激的な走るゾンビが主流となっていきます。

2000年代、2010年代のゾンビ映画の多くは走るゾンビを採用しています。ほかにもウィルス性の感染、宗教的な儀式などゾンビなる方法の違いもオールドゾンビと異なる点。

さらにナイフや銃を使うゾンビ、コミュニケーションがとれるゾンビとゾンビの可能性はかなり広がってきており、さまざなジャンルでゾンビを見ることができるのが特徴的。アクション性の高いゾンビを見たい方はぜひ2000年代からのゾンビ映画がおすすめです。

ホラーカテゴリの中でもゾンビはとりわけ世界中で愛されゾンビムーブメントは加速し続けています。ですがもしゾンビ映画に飽きてしまったなら、ホラーやサスペンス映画で楽しむのもいいでしょう。

下記のリンクでホラー映画・サスペンス映画の名作をランキング形式でご紹介していますので、ぜひご参考にお役立てください。

今ではホラー＝ゾンビというくらいゾンビが人気ですが、ヴァンパイアや狼男のオールドなホラーキャラクターや、日本でも好まれている幽霊モノなどホラー映画を盛り上げるキャラクターは盛りだくさん。

ゾンビ映画でホラーの魅力を知ったかたは他のホラー映画を見ることもおすすめします。ゾンビ映画に通じるスプラッターやゴア表現も楽しめますし、おどろおどろしい不気味なホラー表現を体験できる映画もおすすめ。

ゾンビ映画で自分のホラー映画の趣向を測り、ホラー映画を選ぶことをおすすめします。

幽霊・ゾンビ・フランケンシュタインなどホラーには怖くも面白いキャラクターが盛りだくさんですが、やはり一番怖いのは人間。サスペンスにもキャラクター的なホラーもありますが、やはり人間の怖さがメインでしょう。

ゾンビ映画はもちろん、ゾンビが恐ろしい・怖いということがメインで描かれますが、それと同じくらい窮地に陥った人間の恐ろしさが描かれています。後者のホラーが好きな方は、ぜひサスペンス映画を見ることを強くおすすめ。

下記のリンクのサスペンス映画は最新の話題作からサスペンスの名作まで紹介していますので、ぜひサスペンス映画が気になった方はご覧ください。

映画やドラマで常に話題の最前線にあるゾンビ映画。これだけは外せないといった珠玉のゾンビ映画を厳選してご紹介いたしました。ぜひすばらしいゾンビ映画で素敵なゾンビ映画ライフを。